罠免許でもとるか……

知り合いの庭先にイノシシが出るとの話。
タヌキやキツネ、アライグマもいるとのこと。

キツネやタヌキの帽子は作ってみたいと思っていた。しかし、猟銃での狩猟は昼間しか行えないため、夜行性のそれらを狙うのは難しい。

だとしたらやはり罠かと。知り合いの畑を荒らす害獣でもあるので設置はオッケー。見回りもするよとのことなので、罠免許取ってみようと思った。

罠免許を取るにあたって

罠免許の場合、①設置場所の確保②毎日の見回りが行えるかの2つが クリアできていないと取得した後の運用が難しい。

罠に獲物がかかっていないか、問題がないか確認のため毎日罠を見て回らなくてはいけない。今回は罠の設置場所。管理についても知り合いのサポートがいただけることが決まったので次の段階へ。

受験日の確認

「狩猟免許予備講習会」と「 狩猟免許試験」の日程確認。「 狩猟免許予備講習会」は必ず受けなくてはいけないものではないが、これさえ受けて勉強すれば免許試験は普通に受かる。

予備講習の受講申請

お世話になっている銃砲店ができたので、 そちらの方に受けたいことを伝える。狩猟免許予備講習会は猟友会主催なので、書類を書けばあとは申請までしてもらえる。予備講習会費は1500円だった。

狩猟免許試験のほうも受けたい趣旨を伝えれば手続きをしてくれます。私は地区の関係で自分で申請しにいくことになった。それでも申請書類もらえて、どこに行けばいいのかも教えてもらえるのでありがたかった。要項ももらった。

猟銃の方の狩猟免許を取るときは一人で電話をかけたり、申請書類を出しに行ったりしていたので今回は非常に楽に思う。

罠免許受験申請

わな免許受験申請のため、申請書類を持って環境事務所へ。
毎回県証紙をどこで買うのかわからずさまよってしまう。出張所みたいなところ取り扱っているけどパスポートようだとかで高額のものは取り扱ってなかったりする。今回は環境事務所内で購入できた。

あとは医師の診断書が必要だけれど、鉄砲持ちなので銃所持許可証のコピーでOKだった。当たり前だけど銃を持っている時点で精神疾患がどうだとかはクリアしている。受験料は3,900円。他の免許も持っているからちょっと安い。

狩猟読本

「狩猟読本」が届いた。

狩猟についての法律的なところから、狩猟鳥獣の種類や見分け方。罠、銃の取扱に捌き方と料理のレシピまで一通りのっている。罠猟のところの鳥や獣のイラストがゆるくて可愛いと思っている。

私は第一種狩猟免許をもう持っているので、テストは一部免除。猟具に関する知識のところを流し読み。

法定猟具のわなとしては、くくりわな、はこわな、はこおとし、囲いわなの4種類が定められている。
狩猟鳥の捕獲のためにわなを使用することは禁止されている。
人に危害を与えるおそれのある危険なわなの使用は禁止されている。
くくりわなについては輪の直径が12センチメートルを超えるくくりわな、締付け防止金具が装着されていないくくりわなの使用は禁止されている。

(熊や人間がかからないようにするため12センチより大きな輪は作らない。締め付け防止は意図しない獣がかかったとき逃しやすいように、また獣への損傷を最小限にするため)

イノシシ及びシカについては、加えて、よりもどしが装着されていないくくりわな、ワイヤーの直径が4ミリメートル未満であるくくりわなの使用は禁止されている。

(よりもどしはワイヤーがねじれてきれないようにするため、ワイヤー細いと切れやすく危ない)

ヒグマ及びツキノワグマについては、すべてのわなの使用が禁止されている。
獣を吊り上げることができるような構造のくくりわなは禁止されている。

(人がかかると危ない)

筒式イタチ捕獲器ではストッパーがないものは禁止されている。

(イタチのメスがかかったとき死なないようにするため)

はこおとしではさんのないものは禁止されている。

(さんは箱に入り込んだ獣が死なないように天井板を途中でストップさせるもの)

おし、もちわな、はご、とらばさみは禁止されている猟具である。

(とらばさみについては現在すべてのとらばさみが使用禁止となっている)

かけられる罠は30個まで。同時に31個以上の罠は使用できない。
公道ではないところに罠をかけても、獲物が公道に出てくるような場合は、公道に罠がかけられているとみなされる。

この辺が罠特有のポイントか。あとは狩猟鳥獣の獣を覚えておけば問題なさそう。試験例題集もあるけれど、今回は買わず。あとは講習受けて試験に望みます。

予備習会

朝から一日がかりの講習会。テストはほとんど免除なため、午後の実技試験のところだけ受ければいいのだけど一応全部出てみる。

読み返してみるとそんなこともあったなという話もちらほら。行政委託の話は数年前受けたときは気づかなかったが、意外と捕獲のための緩和が進んでいるという印象を受けた。条件はあるが夜間の銃猟とか以前はなかった気がする。気づかなかっただけか?しかし、条件は厳しそうだ。

緩和といえば、この講習会自体も猟友会が県から委託されて行っているらしい。なので受講料が安くなっているとのこと。昔は2万とか取っていたというから驚き。県はシカを取ってほしいので補助金を出しているらしい。そんなにシカで困っていたのか。私はアライグマが欲しい。

講習内容はある程度知っている内容だったので、ペーパーなら受けなくても合格できそうと思ってしまった。技能試験という実際の罠を見て答えるのだけは、試験の流れをまんま行うので受けておいて正解。安心できる。箱罠始めて触ったけど、構造自体はそんなに複雑じゃなかったのでなんとかなりそうだ。

そしてくくり罠に手を突っ込んでかかってみた。そこまで痛くなかったかな?外し方知らないと絶望感に襲われそう。

免許試験

試験当日。100人近くの受験者さんがいた。結構多い。筆記試験は一部免除なので10問。特にひねった問題もなく終了。集計作業の方が時間がかかるため、待ち時間がとにかく長い。

適正試験では運動能力、聴力、視力を検査。どうということはない。歩いて手足が動かせて、それなりに聞こえて、見えてということができればOK。視力検査がCではなく、Eであいていている方を答えてと言われちょっと戸惑う、今はCじゃないのか。

お昼は近くにうどんを食べに行ったら、思いのほか美味しくて幸せとなる。

午後は実技試験。罠の組み立てと狩猟鳥獣の判別に進む。罠の方は聞かれることもわかっていたのでなんのその。組み立てはガシャガシャしてこれどうだったかな〜といじっていたらできた。試験官ちょっと心配そうだったかも。

狩猟鳥獣はもともと覚えているので特に問題なし。

ということで危なげもなく無事合格することができた。事前の予備講習受けてなくても合格できたかも。でも受けていなかったらこんなに落ち着いていられなかったかな。これでスタート地点に立った。これで実際の罠運用に向けて動き始めることができる。来期から始めよう。それまでに罠のお師匠さん見つかるかな。

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