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カラスを食べる。

カラスを頂いた。

猟期に一度とったことはあったが、田舎でカカシ代わりにカラスを欲しがる人は多いのであげてしまった。

きれいで立派なハシブトガラス。翼をとっておいてもいいけどそれは自分で獲りたいので、今回は食べるためにお肉をとることにする。

久しぶりに鳥の解体だ。

毛をむしるか皮を剥いでいくかなのだけど、カラスの油ってゴミっぽい臭いがするというので皮ごと剥いでしまう。

生ゴミと言われれば生ゴミなのか?鳥の油の臭いであるのはわかるのだけど。カモもハトも独特な匂いがするのでカラスもこんな感じか、という感想しかない。鳥は穀物主体で食べているのはいい匂いがするのだけどな。

大きな鳥。皮が丈夫で刃物を入れるのに少し手間取る。カモより胸骨で覆われている部分が少ない。刃物を入れるときは肛門より上、胸骨の下に刃物を入れるのだけど、カモ類は胸骨が肛門付近まであって狭いなと思う。胸骨が大きいということはそれだけ胸肉がついているということになるのか?またはたち姿勢の問題とかで胸骨の大きさが変わるのか?なんか関係ありそうだけど、私は狩猟鳥しかわからないからなんとも言えない。

皮は普通に剥がせた。

今回はとりあえずお試しなので胸肉を取り出してみた。大きさは方手のひらに2つがちょうど乗る程度。まずまずの大きさ。カラス自体大きいしね。

お肉は赤み。飛ぶ鳥なので筋肉質。

でもハトと違って表面に白い膜がある。ハトにもあったかな?覚えがない。そして繊維が束になっているのがよく見えた。これって見た目は鹿肉にそっくり。だとすると硬めのお肉になるなと予想。飛ぶ鳥の胸肉なんてみんなそうなのだろうけど。

この時点での肉の臭いは特に。肉ですね。

カラスといえば唐揚げだろうと。

山賊ダイアリー読んでからそんなイメージしかないので唐揚げ風にする。

醤油、みりん、酒と生姜にニンニク入れてつけておく。30分ほど冷蔵庫で漬けておいて、片栗粉まぶしてフライパンで多めの油でソテーする。油がもったいない気がするので家では揚げ物しないのだ。

レモンを添えて出来上がり。

相方はカラスを食べることに納得できかねる様子。レモンいっぱい添えられた。

温かいうちがいいだろうと早速いただきます。

歯ごたえ抜群。肉の臭みはない。油多めソテーだからか、ちょっと油の乗った鹿肉を食べているような。または安い鶏肉…鶏臭さが少なく身も固い。

ジビエ肉の中ではパンチ力はない。カモやハトのほうが独特な臭いがする。食べやすい方ではあるが、特別美味しいわけでもなく、これでなければ駄目だという肉でもなし。普通。十分食べられる。安い鶏肉を美味しくする裏技とか真似すればいけるんじゃないかな?

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