見出し画像

狩猟日記 2020.12.6

本日も晴天なり。

二人組で出猟。これからどこの池を回ろうかと車を走らせようとすると田んぼに何かいる。

猫がいることが多いがなにか違和感を感じたので双眼鏡で見てみる。そこにはキツネがいた。うっそ昼間だよ。なんでこんな時間にこんなところに?子ギツネのようだ。疥癬のようにはみえない。

夜間に動くことの多い四足達は昼間に出会うことは少ない。それでも出会うやつというのは昼間でも人前にでてきてしまう理由があるよう。

たいてい弱っている。

餌を確保できずに仕方なく人の近くまでくる獣。疥癬にやられてどうしようもなくなっているやつを目にする。

子ギツネはこちらに気づくも逃げようとはしない。少し観察していると畑をほじってなにか噛んでいる。なにかはわからないが、キツネが好きそうなものではないだろう。飢えていて仕方なくといったところか。

自分のエアライフルであればキツネぐらいなら仕留められるはず。銃を持って車から降りてみる。そして子ギツネが飢えている理由がわかった。後ろ足を片方引きずりながらひょこひょこ走る。

ケガをしている。少し追いかけてみるがボサに入ろうとしない。小さな体で、怪我をした足で、ボサの中を走ることができないので避けているのかもしれない。

距離50メートルでスコープ内に捉える。ちょこんと座り込んだ子ギツネ。ふるふると頭を振り、引きずらなかった方の足で耳を掻く。

害獣。狩猟鳥獣。可愛い。撃ったことのない獲物。怪我をした幼獣は生きられない。弱った獣はうちのニワトリを喰う。子供。怪我。弱れば疥癬にやられる。

頭の中で色々浮かぶ。

撃てなかった。

通行人が来たので子ギツネはトコトコと歩いて道路を横切りそのままどこかに行ってしまった。通行人が子ギツネを珍しそうに追いかけていったようなので、ボサではなく道路を伝っているのだろう。道路上に出た獲物は撃てないし、通行人にもいるので撤退。

それにしてもだ。撃てなかった一番の理由はエアライフルで仕留められるかの自信がなかったこと。まず狙う場所がわからない。頭で良いのだろうか。「山賊ダイアリー」で仕留められていなかった。どこを狙えとか言われてたっけ??忘れた。子ギツネではあるが距離もあるので威力的に問題がないのかはっきりいえない。

確実に仕留められないという理由で空気銃で撃つのを推奨できないとの話もぼんやりながら聞いたことがあるようなないような。止めさしにエアライフルを使うのは知っている。でもとめられるイメージがわかない。それが引き金を引けなかった理由。

うーん。あまり出会うことのない相手なのだけど、たまにこういったことがあるから考えておかないと。

そのあともなんとなくキツネが撃てなかったのが頭に残り集中できなかったので早めに切り上げ。

他の人からもなんだかかなり近づける昼間に出るキツネの話を聞いた。同じ個体かもしれない。冬の間にまた出会うことはできるだろうか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?