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ニンジャスレイヤーTRPGシナリオ/ソウカイ・ミッションズ【2版】

はじめに

このシナリオは「ニンジャスレイヤーTRPG2版環境」に対応したソロシナリオである。プレイヤーはソウカイヤのニンジャとなって、危険なミッションに身を投じることになる。

イベント判定表

このシナリオでは、様々なイベントがランダムで発生する。イベント判定表に従いD66を振り、出た目に応じてイベントを決定する。
イベント判定表は下のGoogleスプレッドシートから確認できる。

アドレナリン・ブースト

PCはミッション中に1回だけ、アドレナリンブーストを使用できる(『ニンジャアドレナリン強化』を持っている場合、その数だけ上限回数が+1される)。使用できるタイミングと効果は以下の通り。

・各種イベントに書かれた判定を行う直前に、その判定難易度を-1する。

・『回避判定』を行う直前に、その難易度を-1する。

レベル選択

まず最初にML(ミッションレベル)を1~5の範囲で選択する。
PCニンジャには壁を突破した枚数に応じて適正レベルが存在する。適正レベル未満のミッションでは報酬や余暇を得ることが出来ない。

レベル1:名声0~4、適正レベル(壁0枚突破)
レベル2:名声5~9、適正レベル(壁1枚突破)
レベル3:名声10~14、適正レベル(壁2枚突破)
レベル4:名声15~、適正レベル(壁3枚以上突破)
レベル5:名声15〜、適正レベル(壁3枚以上突破)

ハードモード🆕追加:20211126

レベル5以降、更なる高難度を求めるニンジャは、以下のハードモード・オプションを使用できる。以下のオプションは全て重複する(全てのオプションを使用した場合、獲得できる万札は大幅に上昇するが、非常に高難易度なミッションになる)。

ウシミツ・アワー:シナリオ終了時まで『回避判定』を含めたあらゆる判定の難易度+1、シナリオ終了時の報酬万札獲得量2倍

ブツメツ:シナリオ終了時まで『回避ダイス』を除くあらゆる判定ダイスの総数が半分(端数切捨て)になる。この修正は各種スキルやサイバネなどの補正を加えた後に行われる。シナリオ終了時の報酬万札獲得量2倍

死神の追跡:ミッション開始前にD66を4回振る。その後、出た目に対応するマスのイベントを、【44:Wasshoi!】に変更する。既にそのマスが変化している場合、D66を振り直す。シナリオ終了時の報酬万札獲得量2倍

これらのオプションはレベル5でのみ使用できる。

ミッション1:集金

ソウカイヤの安定した収入源のひとつは、下部組織からの定期的なアガリの回収、すなわちミカジメである。ヤクザの世界はナメられたら終わりであるため、しばしば増長したモータルを震え上がらせ、恐怖を叩き込むという役目も負っている(特に仕切り値が上がった時などはなおさらだ)。集金部門のニンジャたちは、傘下にある小規模なヤクザ組織やギャングなどからミカジメの取り立てを行っている。また、そうした傘下組織の新規開拓や、違法薬物流通や兵器流通のルート整備も行っている。スカウト部門、バウンサー部門、および諜報偵察部門とも役割が近く、しばしば協調行動を行う。足で稼ぐ集金部門のニンジャたちは、ネオサイタマ裏社会の情勢変化に非常に敏感であり、独自の情報網やコネを持っていることもある。

-【トレジャーボックス・オブ・ニンジャ】AoS-026「ウォーロック」より

PCは集金部門のニンジャとなって、ヤクザクランやギャングからミカジメを回収していく。集金にはノルマが存在し、普通にビズをするだけではアガリは少ない。時には邪悪な行いをしてでも搾り取る必要があるだろう。ダメージを受けるようなイベントが少ないため、初期作成のニンジャでも遊ぶことが出来る。

ルール:集金

・D66を振り、出た目に応じてイベントを行う。これを1ターンとする。PCはターンの終わりにいつでもミッションを終了してよい。

・PCは7ターンで万札を回収し、ノルマを達成しなければならない。7ターン目終了時、あるいはミッション終了時に回収した万札がノルマ以下だった場合、ミッション失敗となりそのプレイヤーの名声は-1される(下限0)。

・報酬の万札は、最終的に回収した万札からノルマ分を引いた値に等しい(下限0)。

・ミッション成功時のみ【名声】+1。余暇は成功/失敗に関わらず2日。

・😈のマークがあるイベントでは、DKK+1と引き換えに、判定に自動成功することが出来る(判定に失敗した後でも、DKK+1と引き換えに成功したことにできる)。

・このミッション中の獲得DKKが2の倍数(2,4,6,8,10,12)に到達するたび、D66を1回振る。その後、出た目に対応するマスのイベントを、【44:Wasshoi!】に変更する。既にそのマスが変化している場合、D66を振り直す。

・ミッション終了時に、現在のDKKで『Wasshoi!判定』を行う。成功した場合、Wasshoi!イベントが発生する。

・このミッション中の獲得DKKが5以上ならば、ラオモト・カンによるカルマ・ロンダリングを行うことが出来る。

各レベルのノルマやペナルティは以下の通り。

レベル1:万札ノルマ15
レベル2:万札ノルマ15、あらゆるDKK上昇値+1
レベル3:万札ノルマ20、『回避判定』以外の判定難易度+1、
    :あらゆるDKK上昇値+1
レベル4:万札ノルマ20、『回避判定』以外の判定難易度+1
    :あらゆるDKK上昇値+2
レベル5:万札ノルマ20、『回避判定』以外の判定難易度+2、
    :あらゆるDKK上昇値+3

適切な知識を持っている場合、以下のボーナスを獲得できる(記憶スロットに入れていても効果を発揮する)。

◆集金ミッションボーナス(取得スキル1つにつき即応ダイス+1):
適した知識スキル:ヤクザの流儀、銃器、ドラッグ、犯罪、水路港湾エリア
適した交渉スキル:威圧、欺き、超然、駆け引き、共感、鼓舞

ミッション2:カチコミ

 ネオサイタマ某所、グレイカメレオン・ヤクザクランの事務所は異様な緊張に包まれていた。ソウカイヤの不興を買い、ニンジャを差し向けられることになったからだ。

 薄汚れたエレベーターの中には、一人のニンジャ。グレイカメレオンにオトシマエをつけさせるために投入され、カラテによって血の風呂を作り出す無慈悲なエージェントだ。

 闇社会を生きるヤクザ達にとって、ソウカイヤの機嫌を損ねることは死に等しい。それを教えてやろう。

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 グレイカメレオン・オフィス最奥では、グレーターヤクザ「タケシ」がZBRタバコを吹かしている。
「ニンジャがなんだッコラー……こっちには大量のヤクザとトラップがあるんだ……いいか、ニンジャは不死身じゃねぇ!鉛玉喰らったら死ぬ!気合入れろや!」

PCはエージェントとなって、銃弾とトラップがひしめくヤクザオフィスにアサルトを仕掛ける。グレイカメレオン・ヤクザクランの防衛設備は非常に多彩であるため、様々な能力判定が求められる。高レベルになると1ターンに何度もイベントが発生する。難攻不落のヤクザオフィスを攻略しよう。

ルール:カチコミ

・D66を振り、出た目に応じてイベントを行う。これを決められた回数行い、1ターンとする。PCはターンの終わりにいつでもミッションを終了してよい。

・回避ダイスはターン開始時まで回復しない。

・PCは5ターンの間ヤクザからの攻撃に耐え、最奥のオフィスを目指す。全ての攻撃を凌いだ場合、タケシの首を取ったとしてミッションに成功する。

・報酬の万札は、ミッションレベルによって異なる。

・ミッション成功時のみ【名声】+1。余暇は成功/失敗に関わらず2日。

各レベルの難易度やペナルティは以下の通り。

レベル1:1ターンにイベント1回、報酬万札10
レベル2:1ターンにイベント2回、報酬万札15
レベル3:1ターンにイベント3回、『回避判定』以外の判定難易度+1、
    :報酬万札20
レベル4:1ターンにイベント4回、『回避判定』以外の判定難易度+1
    :報酬万札25
レベル5:1ターンにイベント5回、『回避判定』以外の判定難易度+2
    :報酬万札30

適切な知識を持っている場合、ミッション開始前に以下のボーナスを獲得できる(記憶スロットに入れていても効果を発揮する)。

◆カチコミボーナス(取得スキル1つにつき緊急回避ダイス+1):
適した知識スキル:ヤクザの流儀、銃器、テックガジェット、ドラッグ、犯罪、セキュリティ

ミッション3:遺跡調査

「……見ろ」ニンジャスレイヤーが指差した。鈍色のニンジャの後ろ姿。一瞬後、カメラは破壊され砂嵐化した。「奴はソウカイ・シックスゲイツのクイックシルヴァーだ。現在はミヤモト・マサシの聖遺物を収集する任についている」「ソウカイ・シックスゲイツ?」

 ニンジャスレイヤーはソウカイヤについて端的に説明した。そして言った。「首領のラオモト・カンはミヤモト・マサシの崇拝者だ。先日ネットワーク上に流れたレリック情報に、彼が興味を示したのも当然の流れ」「何?聖ミヤモトの遺灰が」ニンジャスレイヤーは首を振った。老人は震えた。「まさか」

「そのまさかだ」「一体なぜ……どこから……」「何らかの考古学的考察だろう。オヌシらが秘しておろうとも、他の情報を継ぎ接ぎして、突き止めたものがいる」ニンジャスレイヤーは言った。「彼の用いたカタナ……ナンバンと、カロウシの在り処を!」「グワーッ!」

PCは遺跡やテンプルを調査し、ミヤモト・マサシの遺した聖遺物や古代のニンジャレリックを回収する。道中には多種多様なトラップやパズルが存在するため、他のミッションよりも【ニューロン】の重要性が高い。知識に自信のあるニンジャにうってつけなミッションだ。

ルール:遺跡調査

・D66を振り、出た目に応じてイベントを行う。これを1ターンとする。PCはターンの終わりにいつでもミッションを終了してよい。

・PCは5ターン目終了時までに遺跡ポイントを回収する必要がある。途中でミッションを終了した場合、それまでに獲得した遺跡ポイントをすべて失う。

・ミッションを終了時、それまでにそれまでに獲得した遺跡ポイントに等しいダイスを振る。振ったダイスの中に含まれている【6】の数に応じて、最終評価が変化する。

【6】の目が一つもない:
 何も回収できなかった。万札0、名声-1(下限0)、余暇2日。

【6】の目が一つ:
 高級な茶器、業物のカタナなど。万札10、名声+1、余暇2日。

【6】の目が二つ:
 ミヤモト・マサシの遺したマキモノなど。万札15、名声+1、余暇2日。

【6】の目が三つ以上:
 古代のニンジャレリックなど。万札20、名声+1、余暇2日。

各レベルの難易度やペナルティは以下の通り。

レベル1:なし
レベル2:なし
レベル3:『回避判定』以外の判定難易度+1、
レベル4:『回避判定』以外の判定難易度+2
レベル5:『回避判定』以外の判定難易度+3、報酬万札2倍。

適切な知識を持っている場合、ミッション開始前に以下のボーナスを獲得できる(記憶スロットに入れていても効果を発揮する)。

◆遺跡調査ボーナス(取得スキル1つにつき即応ダイス+1):
適した知識スキル:貴族の流儀、宗教、オカルト、山岳エリア、古代ニンジャ文明

ミッション4:シュギ・ジキ

「姿を現せ、ナイトシェイド=サン。オヌシがどれほど小細工を続けようと、私の怒りの炎に油を注ぐだけだ!」ニンジャスレイヤーの声が、廊下にこだました。ナイトシェイドの高笑いだけが帰ってきた。彼はなおも進んだ。廊下は突き当たりへ。ニンジャスレイヤーは右手で、目の前のフスマを開く。 

「バカな……行き止まりとは……!」ニンジャスレイヤーが足を踏み入れたのは、タタミ敷きの四角い小部屋であった。それはシュギ・ジキと呼ばれるパターンで、十二枚のタタミから構成されている。四方は壁であり、それぞれにはライオン、バタフライ、ゲイシャ、イカの見事な墨絵が描かれていた。

「姿を現せ、ホロスコープ=サン。オヌシがどれほど小細工を続けようと、私の怒りの炎に油を注ぐだけだ!」ニンジャスレイヤーの声が、廊下にこだました。ホロスコープの高笑いだけが帰ってきた。死神はなおも進んだ。廊下は突き当たりへ。ニンジャスレイヤーは右手で、目の前のフスマを開いた。 

「バカな……行き止まりとは……!」ニンジャスレイヤーが足を踏み入れたのは、タタミ敷きの四角い小部屋であった。それはシュギ・ジキと呼ばれるパターンで、十二枚のタタミから構成されている。四方は壁であり、それぞれにはスコーピオン、カニ、バッファロー、山羊の見事な墨絵が描かれていた。

「何処へ逃げようと無駄だ…!」死神は怒りに燃える眼差しでサンセットを追い、コンテナ内へと乗り込んだ。敵もまた油断ならぬ手練だ。追いつめられ頭だけ穴に入れるウサギめいて、このコンテナに逃げ込んだか?そうではあるまい。ニンジャスレイヤーは警戒を怠らぬまま、目の前のフスマを開く。 

「バカな……行き止まりとは……!」ニンジャスレイヤーが足を踏み入れたのは、タタミ敷きの四角い小部屋であった。それはシュギ・ジキと呼ばれるパターンで、十二枚のタタミから構成されている。四方は壁であり、それぞれにはチューリップ、ひまわり、彼岸花、水仙の見事な墨絵が描かれていた。

PCはシュギ・ジキに逃げ込み、ニンジャスレイヤーを迎え撃つ。圧倒的なフーリンカザンを活かして、カラテやジツをぶつけよう。

ルール:シュギ・ジキ

・D66を振り、出た目に応じてイベントを行う。これを1ターンとする。PCはターンの終わりにミッションを終了することができない。

・攻撃フェイズでは、『近接攻撃』『射撃』『ジツ攻撃』『その他の行動』を行うことが出来る。『サツバツ!』は『痛打+1』に置き換えられる。ニンジャスレイヤーは回避を行うことが出来ない。

・ニンジャスレイヤーの【体力】、または【精神力】を0にした場合、撃退したと見なし、ミッション成功となる。

・ターン終了時にD66を振る。出た目に対応するマスを、【44:イイイヤアアアアーーーーッ!!!】に変更する。

・手番開始フェイズに使用するスキル・ジツ、また回避ダイスを使用して使用するスキル・ジツを発動する場合も、D66を振る。出た目に対応するマスを、【44:イイイヤアアアアーーーーッ!!!】に変更する。

・既にそのマスが【44:イイイヤアアアアーーーーッ!!!】に変化している場合、D66を振り直す。

・ニンジャスレイヤーが『拘束状態』以上の『状態異常』になった場合、【44:イイイヤアアアアーーーーッ!!!】に変化しているマスを1つ選んで元に戻すことが出来る。

・報酬は万札15、名声+1、余暇2日である。

ニンジャスレイヤーの【体力】【精神力】は以下の通り。

レベル1:【体力】13、【精神力】10
レベル2:【体力】26、【精神力】10
レベル3:【体力】39、【精神力】20
レベル4:【体力】52、【精神力】30
レベル5:【体力】78、【精神力】40

Wasshoi!イベント🆕更新:20211127

「イヤーッ!」ホーネットは金庫ハンドルを勢いよく回転させた。その時!「Wasshoi!」金庫の中から謎のニンジャが出現し、三連続側転から直立不動の姿勢を取った!「まさか……貴様は!」「ドーモ、ニンジャスレイヤーです」

オリジナル・ツイッターアー・アドベンチャー・ゲームブック・シリーズ #1「ヤクザの事務所」より

ミッションの途中、ニンジャスレイヤーがPCの命を狙ってエントリーしてくる場合がある。生き残るためには死神から逃げ切るか、カラテで立ち向かうしかない。

ルール:Wasshoi!

・【44:Wasshoi!】のイベントが発生した場合、現在のミッションを強制終了し、ニンジャスレイヤーからの逃走/撃退ミッションが開始する。このミッションに成功した場合、そこでソロシナリオは終了となる。以降、イベント判定には忍殺イベント判定表を用いる。

・ミッション開始前に得たボーナスはそのまま用いても良い。

・D66を振り、出た目に応じて忍殺イベントを行う。これを決められた回数行い、1ターンとする。PCはターンの終わりにミッションを終了することができない。

・回避ダイスはターン開始時まで回復しない。

・PCは5ターンの間ニンジャスレイヤーからの攻撃に耐え、逃走しなければならない。全ての攻撃を凌いだ場合、ニンジャスレイヤーから逃げ切った、あるいは撃退したと見なす。

・報酬は万札[現在のLV]x5、名声+1、余暇2日である。

各レベルの難易度やペナルティは以下の通り。

レベル1:1ターンにイベント1回
レベル2:1ターンにイベント1回
レベル3:1ターンにイベント2回
レベル4:1ターンにイベント3回
レベル5:1ターンにイベント4回

終わりに

このシナリオが含まれるリプレイなどを公開する場合、公式ルールとの混同を避けるため可能な限りこの記事を引用元として明記すること。「ダイハードテイルズ」公式以外による無断の商用利用は法的に認められた例外を除いて原則不可とします。

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