出張編集部行ってきた

いろいろあって、なりゆきで、行くぞ!となり、行った。たくさん思うことがあったので備忘録。
備忘録なので読みやすいように目次機能を使うぞ。


全体の話

持っていった本

以下の3冊もちこみ

①既刊
80ページ。一応成人向けだけどほぼ全年齢CPなし。
すごく頑張って概念をこねくり回したためストーリー上の物理的な動きが少ない話。

②新刊
40ページ。全年齢年齢操作if。①より物理的な動きはわかりやすい話だけど、本人的にはこれでいいのか…?と疑問。

③②のおまけエロ本
8ページ。仕上げ時間足りなくてトーン途中。

全部二次創作。ジャンルはそんなに大きくない。
一冊だけの方がいいのか、とか、10分?の持ち時間で80ページの本は不親切すぎないか?でも②より①の方が原作わからずに読んで面白くできている気がする?など悩んだ結果、1社目で①、2社目で②、③を見てもらった。
後から考えると、一冊だけの制限もなかったけど、そもそもどちらも原作未読に不親切な話(そういうのしか書いてない…)だったのでどちらでもよかったけど、読み終わった後のコメントし難い空気(学会で周りを振り落として喋り切った後全然質問が出ないときみたいな…)が一冊分で済んだのでよい判断だった…と思う…

目的

漫画技術向上…!
絵の改善点は山ほどあるけど、もう筋トレみたいなもので一朝一夕にはどうにもならんと思っているので、コマ割りとか話作りとかをどう改善したらいいか聞きたかった。

技術向上の目的をもっとしっかり認識しておけばよかったな。

私の場合は
・作画中にストーリーがうまくつながらないような気がするところが出てきて修正がしんどいので、もう少し楽になるため手法が知りたい。
・せっかく読み終えた人が「意味がわからなかった」にならない程度の表現手法を身につけたい。
なのだけど、これは話を聞いてから気がついた。
これ、同じ技術向上でも、読んでくれる母数を増やしたい、みたいな話になるとまた観点が変わると思った。具体的なところは後述。

総合感想

ためになる話たくさん聞けた…!けど、あんまり私の二次創作漫画は出張編集部に持って行く本じゃなかったな〜という学びがあった。

原作を読んでいてギリギリ理解できる(かも)な話をだしてしまったため、相手もどうコメントしたらいいか悩んでいる節があり、だいぶ気を遣っていただいたな…という感触があった。面白くない話はそれはそれでアドバイスの余地があるけど、わからない話(漫画の描き方に起因するか、原作知識のなさに起因するかが読み取りにくい)はコメントしづらいよな〜〜〜と…。(いや、でもどうなんだろう…普通に面白くなかっただけかも…甘口希望なのに誉めどころが見つからんみたいな戸惑いだったのかもしれん…不安になってきた…。)
私の方も、話の作り方みたいなこと知りたかったけど、具体的な話をしづらい本を持ってきてしまった…と途中で気がついた。恥…。

そういう意味で、出張編集部、私にはまだ早かったというか、うまく話をするために準備が足りなかったな…と実感して帰った。
オリジナル漫画か、原作未読でも読める二次漫画ができたときにはまた行く…かも…?行くかな…?そんな日が来るのか?

でも、かなり身になることを親切に色々教えてもらってよかった。あと、1番短いエロ漫画だけすごいアドバイスが具体的で編集さんも喋りやすそうだった。エロってエロくする!という目的が共通だからすごい。むしろ下手に全年齢の本持って行くより成人向持って行く方がスムーズなのかも。編集部によるかな。

1社目

一般紙。女性。
アドバイス時に「二次創作はこういう部分を楽しむものなので…」とか商業との差を提示してコメントしてくれたり、改善点の理由まで説明してくれるので、こちらも咀嚼しやすくてかしこい…と思った。最初に二色刷り褒めてくれたので嬉しかった。

コマ割り・台詞量について

メリハリはあるけど単調めでコマ数が多め。自分で気が付かない変な癖とかないか知りたかったので聞いたら、それはないとのこと。
大ゴマはちゃんと作ってあるけど、引きの絵が多いので勿体ない。顔のアップを入れた方が印象に残ると言われて、その観点はなかった…と思った。改善点。

台詞量は多い(言われると思ってあえて聞いた…)。これは二社目でも言われた…。台詞からプロットを作ってるでしょう?って言われて、そこまでわかるんか…!と思った…。私のプロットは実質セリフの覚え書きなので。ここ、台詞メインにならないプロットの作り方もう少し聞けばよかったな。

台詞量、冒頭に多いのは特に読者を振り落とす。話を読む推進力がついた中盤くらいならまだいい、という話をされてて面白かった。これ、すごく商業誌の冒頭試し読みから購入まで引っ張る考え方って感じがした。台詞が多すぎる漫画がなんで推奨されないか、の理由がわかりやすかった。反面、私は途中で読み止める人にまでまだ目がいってないので、このあたりは出来たら改善…くらいの気持ちで心に留めておこうと思った。
(実際、編集の方も二次創作だとキャラを原作に寄せるため増やす部分もある、それも楽しみ方という話し方だった…)

絵について

まず着手するといい改善点ありますか?と聞いたところ、背景を描く、でした。2社目でもちょっと観点違うけど言われた…。最低限入れようと思ってるけど、苦手だから最低限なんだよな…。がんばろう。「みなさんやりたがらないけど、背景は裏切りませんよ(画面のレベルが一気に上がります)」と言われたのが印象的。

人体デッサンとか、絵柄の改善とか言われるかな〜と思ったけど、「人体は描くのが好きそうなので、描いていくうちに上手くなると思います」みたいなことを言われて、今目の前の本だけじゃなくてそこまで考えるんだな〜そういう仕事だもんな…って感心した。終わり際に「また描いてくださいね」って言われたのも嬉しかったな。こんなふらっと来た素人の未来の話をしてくれるんだ〜…。

ストーリーについて

ちょっと長く描こうとすると後工程でストーリーが迷子になる、のはプロット段階で4コマとかに一度まとめるとそれが軸になるという話を聞いた。なるほど〜…!でもプロでもネームガンガン修正するので、慣れと訓練。好きなゲームとか映画とか分解してみよう。はい。

言語化下手くそなので、このあたりの質問もごもごしちゃって伝わりにくいかなと思ったけど、綺麗に回答してくれて、か、かしこい〜〜って唸った。あとまぁ、あるあるの質問なんだろうな…プロ…。

2社目

TLBL取り扱い雑誌。女性。
成人向け取り扱いあるからなのか、コメントしやすかったのか、えっち漫画の話になるとイキイキされていた。そういえば隣も男性の体の書き方の話すごいしてた気がする。未完成だし持っていかなくてもいいかな…とか控えめに出したけど持っていってよかったおまけ漫画。

コマ割り、台詞量、背景について

ここでもコマ多い&文字多いの指摘。あと、1ページ、縦にコマ割ってすごく読みにくいページがあるとの指摘。これ、全く同じコマ割りを別の本でもしていたのでもうやらないようにしよう…。

場転が比較的多い漫画だったので、そこのわかりにくさ、位置関係のわかりにくさも指摘あり。場転した後は建物全体入れるくらいの引き背景絵?があってもいい。一箇所だけ気まぐれで入れた山の絵に「こういうのです」って言われて面白かった。このゆるい山の絵が褒められるとは……。

ストーリーについて

山場の作り方がよくわからない…という小学生のような質問をして「前後で関係性が動くところですよ」と教えてもらった…やさしい…。この漫画だと多分この辺りで…と悩みながら言われていて(山場が分かりにくい漫画…!!!スミマセン…!!!)の気持ちになっていた。改善…というか意識していこう…。

成人向けについて

8ページ漫画なのにすごい丹念に指摘してもらって面白かった。ありがとうございます。時間なくて気を抜いたコマ大体全部つっこまれてました。わはは。焦らしコマと表情褒めてもらえた。恥ずかしくて描かずに誤魔化したところ直球で「恥ずかしかったんですか?でも、描いた方がいいですよ!」って元気よくつっこまれて好感度があがった。かきます。描こうか描かまいか悩んで描いた小さく乳首攻めしてる指まで確認して褒めてもらった。描いてよかったね。



そんな感じ!でした!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?