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2019年度愛知医科大看護学部一般入試英語 解答解説

2019愛知医科大学看護学部一般入試英語解答解説          複写転売禁止


【解答】
問1 1.better
問2 1
問3 people whose memories are superior to
問4 4. device implants,5. drugs to affect brain chemicals 、13. surgery
問5 6. executive function control of choices and behavior 、9. memory
問6 8. improving life-over-death skills 、 10. reducing crime
問7 2. coercion 、 3. creating superevil people 、 14. unanticipated side effects

<ヒント>問4から問7が難しいと感じた受験生へ
 この問4から問7は一見難問に見えます。私が授業でこれを扱うなら、以下のように教えます。
「問題作成者の意図は、受験生に長文全体を読ませ、かつその理解力を問うことにある。よってすべての段落に問いを作るのが目標である。この長文の出題の箇所を調べてみよう。
第1段落 問1の空所。問2の該当箇所
第2段落 問4の該当箇所
第3段落 問5の該当箇所
第4段落 問6の該当箇所
第5段落 問7の該当箇所
第6段落 問3の並べ替え。
 これでわかりますね。問4から問7の該当箇所は第2段落から第5段落まで並行しています。そして問3がなぜか第6段落にあります。つまりここは問4から問7に関係ないからです。作成者はみなさんが解きやすいように、問4から問7までを本文と並行して作成しているのです。よって今後、空所や下線部のない問に出会ったときは、何も問のない段落に該当箇所がひそんでいると考えてください。そしてふつう問の流れは本文と並行しているということも」
 お役に立てれば幸いです。

【解説】
問1 you'd be tempted to think the more, the ( あ ).の文構造は、youがS、be tempted がV、to thinkがC。
・you'dはyou wouldの短縮形。
・tempt O to do「Oに…する気にさせる」の受動態だから、be tempted to doは「…したい気になる」。
・thinkの後は、that節だが、the+比較級, the 比較級の構文を使っている。
例)The longer you work, the more you will earn.「長く働けば働くほどそれだけいっそう多くかせぐでしょう」
・なお、この構文は主語と動詞をセットで省略することもある。
例)The more, the better.「多ければ多いほどよい」
・本問もこのタイプである。よって選択肢の1.betterと3.worseの二つにしぼる。
・後は文脈で、the more , the betterを選ぶ。つまり、you'd be tempted to think the more, the better.「あなたは賢さが多ければ多いほどいっそうよいと思いたくなるであろう」となる。よって1.betterが答えである。

問2 下線部を含む文、At the very least, the issue calls for some thoughtful consideration, many neuroscientists and bioethicists believe.の意味は「少なくともこの問題はある程度慎重に考慮する必要があると多くの神経科学者と生命倫理学者は思っている。」である。
・まず、many neuroscientists and bioethicists believeは主節であり、本来は、many neuroscientists and bioethicists believe that at the very least, the issue calls for some thoughtful consideration.である。
例)He is a spy, I think.= I think that he is a spy.「彼はスパイだと思う」
・at the very leastは「少なくとも」。
・call for A= require A「Aを要求する、必要とする」
例)This job calls for practice.「この仕事には慣れが必要だ」
・the issueになぜtheがついているのか?前段落にissueという単語はないので、このthe issueは前段落に述べられている「問題」を指している。それを探すと、第1段落第1文にSome scientists wonder how smart it is to enhance how smart people are.とあり、wonder wh節になっている。そうするとこのwh節が問題になっているので、それをthe issueが受けていると考えられる。よって答えは4.である。これで答えは出るのだが、文脈でそれを以下のように確かめたい。
・このwh節の文構造は、itが形式主語、真主語はto enhance以下の不定詞の名詞用法、isがV、smartがC。「how+形容詞+SV」の間接疑問で「~はいかに…か」と訳す。
・さらに、to enhance以下の文構造は、enhanceがV、how smart people areがO。
このhow smart people areも間接疑問で、「人々はどれくらい賢いのか」の意味、すなわち「人々の賢さ」の意味である。
・よって、文全体の訳は、「人々の賢さを高めることはどれくらい賢いことなのだろうかと思っている科学者もいる」となる。
・そうすると、第1文で、「人々の賢さを高めることはどれくらい賢いことなのだろうか」と一部の科学者が問うている。第2,3文で「一見するとその問題は単純で、賢さが多ければ多いほどいっそういいと思いたくなる」。第4,5文で「他方では、人をより賢くすることには愚かな面もあるかもしれない」と続く。つまり、簡単に良い、悪いと判断できないのである。だから、第2段落第1文で、「少なくともこの問題はある程度慎重に考慮する必要がある」と続くのである。

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