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メソロギア老兵が貝について思うこと

安西先生、アルテイルがしたいです……


Q.お前は誰だ?

初めましての方は初めまして。そうでない方はお久しぶりです。
恐らく現存する最古のプレイヤーIDを持つ最古参メソロギストFeldeltです。
(メソロギアのプレイヤーIDは名前の横の#〇〇〇〇の部分)
実績といえる実績は全くないですが最初期のレートランキングTOP20に入った記憶があります。もう四年も前の話。

今ではおもむろに更新情報を見ては面白そうなカードがあれば触ってみて使用感を確かめて、気づいたら飽きてやめるみたいなプレースタイルで細々と続けていましたが、今月の更新情報を見たときにビビッと来たカードが。

命喰らう貝

今回の主役、そして主犯

ほーん、種族水棲で4/4チャージャー、手札発動でなんやかんやして山札からカードを踏み倒すと。

ふーん、強いじゃんいや、だめだろ

古来よりメソロギアにおいて後出しは最強とされている。
それがあの一世を風靡したトリックマンよりも気楽にできるときた。

世は大貝族時代である。

Q.貝に勝てるデッキを知りたい!

そもそも貝は何故多い

2024年1月現在、命喰らう貝はデッキの核として広く認知され、実装されてわずか二日後の公式大会でも猛威を振るった。

お手軽最強後出しじゃんけん!
あらゆる事象への適応!
故に適応前に一撃で屠らねばならない……!
そう思うのが常であるがメソロギアではそうもいかない。

誰もが目を奪われていく完璧で究極なデッキ、それが貝。

だからこそ人は思うのだ
「貝を使わずに貝に勝ちたい」

敵を知り、己を知る

ではまずは具体的に貝ができることとできないことを考えていこう。
これを考えることにより貝の弱点が明確になり、目標であるデッキがどのようなものかが自ずと見えてくるはずだ。

貝はまず4コスト以上のカードで効果を発動する。
効果の発動タイミングは召喚直後、召喚時発動の前である。
既に無法だ。

発動した効果によって相手の戦場のカードによってデッキから条件に合ったカードをコストを支払わずに踏み倒す。
踏み倒される前のカードは墓地に行くが、それも利点にできてしまう。
総じて6~10コストのカードが特によく踏み倒される。

そしてそのあとに召喚時発動の処理が行われる。
いともたやすく行われるえげつない行為だが、貝の効果はあくまでもデッキから踏み倒すことのみである。

つまるところ貝の最も恐ろしいところはデッキがほぼすべて0コストの手札になることである。
トリックマンですらコストは払っていたのだからいかに貝がおかしいかがよくわかる。

そして忘れてはいけないのがデッキに採用されるカード達である。

種族制限という枷

貝の持つ種族:水棲生物はある種の救いである。
貝を軸にデッキを組もうと思ったら、採用できる種族はもう1種類しか残らない。だから種族を持たないカードの採用の幅が広がる。種族を軸とした動きはしにくい……はずだった。

思い出してほしい、貝はデッキを全て手札にする。特に6~10コストのカードが相性がいい。そのコストで無種族で相性よさげなカードは……

オリガ、ホワイトドラゴンライダー、エレクトロウォーリア、ラヴァネル、シャホエル、シャドウスケルトン、アストレアetc……

いや、多いな!?

もしかしなくても種族制限、意味をなさないな!?
おいおい、じゃあ出来上がるのは種族枠に空きがあるデッキからなんでも後出ししてくるデッキだぞ……


試作品の天騎士軸貝

実際にやってみた

やってみなくちゃわからない、わからなかったらやってみよう

「キラッとプリ☆チャン」桃山みらいより

スゥ----ッ……

いや、だめだろ強いわね、これ

そう、このデッキは貝によって天騎士の効果が強力になり天騎士の効果によって次の貝の弾丸が用意できるというイカレたシナジーを形成したのだ。

別に貝が引けなくても天騎士ギミックでなんとかしちゃうこともあるんだからそもそも天騎士が強いのはある。なんで種族ないんだこれ。

試したのが2000~4000帯だったのもあるけどまともに負けてないんだからおかしい。全盛期継承者ですら不利対面はあったぞ?
(継承者について話すと長くなるのでまた後日)

貝の弱点

そうして生まれたトンチキデッキだが、まともに負けてないだけであって貝を使う上で嫌なものというのは存在する。

  • SPを削られること、貝のコストを上げられること

  • 手札発動を消されること

  • 貝がそもそも引けないこと

  • 相手も貝を使ってくること

他にもあるが例としてはこの四つがあげられる。
SPを削る点においては単純明快で貝のコストを上げるのであれば天狗などがあげられる。
手札発動を消すのは無言やヴァイオレットで。
これらは能動的に採用することで貝対策になりえる。そもそも効果を発動させなければ脅威ではないのだ。
三つ目の貝が引けないことはそのものそのままであるが、貝が引けない場合は貝がないデッキと同じであるため従来のメソロギアにほかならずやっと五分スタートなのだから質が悪い。引かれたら無法の始まり。
そして四つ目、貝を使われること。

「毒を以て毒を制す」

そう、貝の対策は貝なのである。
身も蓋もないが貝は貝を使われることを一番嫌う。2ターンごとに有利不利が入れ替わるため、有利なタイミングで攻め切れるか、不利なタイミングを守り切れるかという別のゲームが始まるからである。
それはそれで楽しいので貝ミラーは構築とプレイングの勉強になるとも思うが今回の主題からずれるので割愛。

結局いつの時代もメタられる側のほうが強い。

そう、思っていたんだ──

A.混沌の環境を制するもの

今一度、貝の効果を思い出してほしい。
4コスト以上のカードを戦場に出したとき、そのカードのコストを4増やし、デッキから戦場のカードのコスト以下のカードをデッキから踏み倒す。

執筆中に閃いてしまったのだが貝はコストを増やしている。
メソロギアの歴史の中でコストを増やすカードは常にあるカードとともに運用されていた。


またお前か

そう、皆様ご存じ《カオス・シルヴァー》である。
こいつがいると何が起こるか。

4コスト以上のカードを戦場に出したとき、そのカードのコストを4減らし、デッキから戦場のカードのコスト以下のカードをデッキから踏み倒す。

あら不思議、踏み倒しの範囲がほぼチャージャーだけになったではありませんか。え、まさかやれるのか!?

とはいえ引けないと何もできず貝に蹂躙されてしまう。
しかし、可能性は感じるカードではなかろうか。

筆者はカオスに明るくないためサンプルデッキは作っていないが、もしこの投稿がきっかけで貝を打破できたのなら、嬉しく思う。

おわりに

貝に文句垂れてあーだこーだいうより素直に貝使った方が早かったりする。そういう着地点に持っていくはずだったのだが。

それはそれとして貝を使い倒してナーフしてくれたほうが健全じゃない?とも思ったり。個人の感想ですがね。

あとはここまで文字を読み進めてくださった皆様、ありがとうございます。
よきメソロギアライフを。

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