腎臓病の食事療法のコツとは?食事中のたんぱく含有量が少なくなるとどうなる?

ここでは腎臓病の食事療法のコツをご紹介します。
たんぱく質を多く含む食品には、リンやカリウムが多く含まれていますので、たんぱく制限でリン・カリウムの摂取も制限します。
カリウムは一般の筋肉や心筋の活動に欠かせませんが、濃度が高くなると心筋の活動を抑制します。

そのため、正常値の5mEg/リットル以下に保つ必要があります。
野菜や果物などにカリウムが多く含まれているので、これらの食品や野菜などからカリウムを摂取制限する必要があります。

腎機能の低下に塩が直接影響しているか不明ですが、むくみや高血圧の予防として、塩分摂取を制限する必要があります。
高血圧の方以外は、1日7g程度の減塩が適切で、腎臓病の食品摂取と並行した健康管理が大切です。

食事中のたんぱく含有量が少なくなると、カルシウム含有量も少なくなり、たんぱく40g食では、カルシウムは1日250mgしか含まれません。
日本人の成人は、1日に800mg~1000mgのカルシウムが必要です。

乳製品など多くのカルシウムを含む食品には、リンが多く含まれていますので、リン含有量の少ないカルシウム強化食品を上手に取り入れる事が重要です。
ただし、血中のカルシウム濃度が高い場合は、カルシウムの補給で症状を悪化させてしまう場合があるため、主治医に相談しましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?