フェミニスト対応について(前編)

フェミニストの発言力が強くなり、事なかれ主義の企業が屈服する。
古くは「私食べる人」、最近では「宇崎ちゃん」「くまクッキング氏の広告」があります。
それらに抗議している自称フェミニストのツイートを観察すると、
・ダブルスタンダードやブーメランをいとわない
・批判すればするほど攻撃的になる
という特徴があり、私がこれまでの人生で出会った人の中で同じ特徴を有する方々にはある傾向がありました。
その傾向と対策をフェミニスト対応に応用できないか、そんなことを思いついたので記事にします。
なお、フェミニズムへの反論ではありません。
私の推測のみで書かれた、いわゆる「対人論証」のようなものですので、反論したい方にとっては議論の価値のない記事です。

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1.怒りの根源は何か

ツイッターでフェミニズムに基づいていろいろな主張をしている方々は常に怒りに満ちています。
萌え絵を見つけては怒り、巨乳を見つけては怒り、極端な方になると「エロ」という単語で検索して「エロい画像」が出てきたと言って怒る方までいます。
なぜわざわざ怒りの対象を探し出してまで怒っているのか、自分の周囲の怒っている人を観察することである程度正体が見えてきました。
怒っている人は結局のところ「俺の頑張りが理解されてない(から不当な評価を受けそうだ)」「仲間がミスをした(から俺まで巻き添えを食らいそうだ)」といった、自分の中の不安を怒ることで解消しているのではないかと推測しました。
フェミニズムに基づいた攻撃的言動をする方々のツイートを眺めていると、
・過去に性被害に遭った
・幼少期の家庭環境が不遇(父が暴君等)
といった記述に出会うことが多いです。
これを不安を怒りに変えるメカニズムと照らし合わせてみると
・性被害に遭わなかった人より価値が低いと判断されることへの不安
・家庭環境が満たされていた人よりも人生を楽しめていない不安
といった負の感情が常に心の中に渦巻いているから、その負の感情の解消手段として
・男性への嫌悪や女性の性的魅力の否定
・父がメインの稼ぎ手で母がメインの家事労働者という形態の否定
につながっていると感じられます。

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2.私の体験談

私が交際してきた女性の中に、胸の大きい女性が3人いました。
そのうち
Aさんは胸が大きくなり、祖母から「いやらしい」等と批判された。
Bさんも同様の批判をされた。
Cさんは全く批判を受けません
でした。
3人とも男性から見て魅力的なボディラインでしたが、Aさんだけは顔や身体を褒められるのをイヤがりました。
「美人・美形も才能の一つだ」と言ってみても、顔や身体を褒めると嫌がりましたので私は顔や身体について話すことはなくなりました。
BさんCさんは顔や身体を褒めると素直に喜んでくれました。
AさんとCさんに違いが出ることは容易に想像できると思います。
ではAさんとBさんの違いは何だったかというと、Aさんは1歳の時からの母子家庭、Bさんは両親がそろった家庭でした。
Aさんは、母が働きに出なければならなかったため、祖母から浴びせられる呪詛の言葉から守ってくれる人がいなかったのです。
それはAさんの自己肯定感を低くするのに十分であったと推測されます。
こうしてAさんは他人のルックスの評価は行うものの、自分のルックスの評価をされることを嫌がるという、おかしな性格が形成されてしまったと推測されます。
Aさんはその後、萌え絵やコンビニの大人向け雑誌に批判的になっていきました。

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3.体験談からの推測

Aさんのパターンは、1で記した「家庭環境の不遇パターン」に近いと感じます。
そしてAさんは非常に自己肯定感が低かった。
BさんやCさんは「まあいいや」という諦めで物事を解決したり、「イヤな人物をうまく避けて生きる」という方法で、負の感情を抱かないように、抱いたとしても最小限で済むように過ごしていました。
ところがAさんは自己肯定感の低さを何かで解決しようと必死でした。
最近になりAさんのことを思い出したのは、フェミニズムを利用して何かを攻撃している女性たちの姿がAさんの行動と重なって見えたからです。
いわゆるツイフェミと言われる女性たちは、男社会が悪い、萌え絵がキモイ、性的魅力を売り物にした広告看板が憎いと大騒ぎしています。
例えば自称巨乳でありながら、巨乳広告を笑って見過ごすことができない女性などはAさんと同じような自己肯定感の低さを持っているのではないでしょうか。
そのため他の巨乳女性が胸を利用することにまで「自分の性が売り物にされた」かのような錯覚に陥り、性的魅力の商品化に異常なまでに怒る。

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4.代理報復

例えばDV被害を受け、支援を受けて立ち直った女性の中には「今度は私が同じような女性を救う番である」と目覚めて、DV被害者サポートをすることがあります。
そういったDV帰還者がDV被害者サポートに回った場合に、女性の人権を守ることに固執するあまり暴走気味になっていく方がいます。
例えば、法律上は共有資産であるはずの婚姻してからの貯金を「供託」するのではなく、隠してしまうことを指南したりするのです。
厳密な法律論でいえば、共有資産を偽って財産分与を求めることは詐欺罪に該当します(立証できるのかとか同居の夫婦の案件で処罰されるのかという問題は別に存在しますが)。
ひどい場合は虚偽DVの指南や、面会をさせずに養育費は完全取得する方法を指南するなど、決して公平とは言えない結果をもたらすほどの「女性支援」を行います。
そこに男女平等・公平という視点はありません。
これなどは、「自分が悔しい思いをしたから、同じ目に遭ってるこの人が悔しい思いをしないように」という共感の暴走というだけでなく「私は夫に十分な仕返しができなかったから、私の夫と同じことをしているこの人の夫は十分に罰しなければいけない」という代理報復の感情が入り混じって行われていると推測されます。
これと似たようなパターンが「父親が暴君であったために不遇な幼少期を過ごした女性によるフェミニズム利用」です。
父に報復してもあのころは戻ってこないうえ、力では勝てないまたは親に報復すれば他人から見て自分が悪者になってしまう。
自分が不幸な幼少期を過ごしたのは父のせいであり、父に仕返しできないことから父のような人間を生まないために社会を変える、父が喜びそうなものを社会から排除する。
あるいは、幼少期に魅力のなさから男子から馬鹿にされた報復として、その男子が好みそうな性的魅力、自分が持っていない性的魅力を敵視する。
フェミニズムを利用した男性攻撃、男性社会(と彼女たちが見なしたもの)への攻撃の発生するメカニズムは、学術的なロジックによって説明しなければならない複雑なものではなく、単に

彼女たちの自己肯定感の低さを生み出した何かへの憎しみ
その何かへの報復としての行動

という単純なものではないかと私は推測しています。
有名な言葉に

 愛の反対は憎しみではなく無関心

というものがあります。
彼女たちは、男性や家庭環境により不幸な目にあった。
しかし無関心になり切れず、男性との愛や理想の家庭への未練が捨てられない。
そのジレンマが彼女たちを男性への攻撃、「性的魅力に溢れた他の女性(またはそのパーツ)」への攻撃に駆り立てているのではないでしょうか。


つづく