「言論には言論で」の欺瞞

私は暇空茜氏へのカンパを行いましたが、何故それを行ったのか、言語化できるほどに気持ちが整理できたのでnoteに記録しておきます。


1.言論には言論で


古くは浅沼委員長刺殺事件赤報隊事件、最近では安倍元首相暗殺事件等、テロ事件が起きるたびに「言論には言論で」「テロは卑劣で許されない行為だ」と言われてきました。
またそのたびにヴォルテールの名言とされる
私は君の意見に反対だ。
しかし、君がそれをいう権利は
生命をかけて守って見せる。

が引き合いに出されてきました。
昭和から平成にかけては確かにその言説にある程度の有効性はあったと思います。
当時は暴力団や似非同和団体、似非右翼による恐喝的行為を警察や政府が完全には制圧できておらず、そういう行為も織り込み済みで一般市民は生活する必要があり、恐喝的行為をする連中に対する恐怖心が一般市民の中に残っていたからです。
暴力団とテロ行為をする人物とは重なり合う部分が少ないかもしれませんが、暴力を恐れるという意味で一般市民はテロも恐喝行為も恐れていました。


2.SNSがもたらした変化

インターネットが一般市民の身近なものになり、一人一台スマホを持ちSNSで多くの情報に簡単に触れることができるようになると、例えば似非同和行為が秘匿録音→ネット公開、沖縄反基地運動の録画→ネット公開という風に、かつてはマスメディアが報じなければ知ることができなかった情報が市民の目に届くことになりました。
そうしてかつての恐喝的行為がやりにくくなったのと同時に、同じ思想をもつ人たちが繋がりやすくなるということも起きました。
大飯原発再稼働反対デモはSNSのつながりで集まったと言われていますし、SEALDsなんかも旧Twitterで活発に活動していました。
そしてもう一つ、インターネットとSNSが容易にしたのは電凸と呼ばれる業務妨害行為です。


3.平等なルールが運用されているか


上記電凸のリンク先で議論されていたことをザックリ言うと

左派・リベラル・フェミが右派・保守・反フェミに電凸を行ってきた。
右派・保守・反フェミが逆にやり返した。
左派リベフェミは「私たちのやったことは貴方たちがやったこととは違う。なぜなら○○。」という言い訳をして同じ行為に同じ評価をしない。
左→右のときには全くマスゴミは問題にしなかったのに、右→左になるとマスゴミは問題にし始める。

という感じになります。
こういうことが起きると私は思うわけです。

同じ行為が同じ評価になっておらず左派リベフェミ有利
応援団(マスゴミ)の力が左と右で違うため情報伝播力に差がある
故に言論の世界のルールは左派リベフェミ優位である

と。
左派リベフェミ側からすれば、自分たちに有利な戦場での勝負をしたいのは当たり前。
不利な側からすれば「言論には言論で」というルール自体が既に不平等なルール設定でしかありません。
最近でも、牟田和恵氏がキャンセルカルチャーについて苦言を呈していましたが、前提条件に微妙な差はあれど、言論に対して言論で対抗しなかった(法的措置や電凸)をしてきた側の左派リベフェミが自分たちがキャンセルを受けた時だけ問題にするという不平等性が明らかになりました。


4.そこに現れた救世主暇空茜氏


左派リベフェミからの電凸等のキャンセルが許され、その反対側からのキャンセルは許されない。
このような状況では、毎日飯を食うために必死で組織に属して働いている者たちは左派リベフェミに反感を持っていたとしても反対意見表明はできません。
電凸等のキャンセル行為によって飯の種を失うかもしれないからです。
そういう不満が私にも溜まっていましたし多くの人に蓄積されていたのでしょう。
そんな時に救世主が現れた。
飯の種をキャンセルで失う可能性がない人が反フェミの立場で戦ってくれると表明した。
フェミへの不満を実名では表明できない不公平な世の中で、自分たちの望みを託せる人が現れた。
なおかつ、フェミに対するカウンターを的確に撃っていけるだけの高い知能がありそうだ。
彼に集まった大量のカンパはこういう期待の表れではないかと思います。
少なくとも私は「言論には言論で」と言いながら電凸・開示請求・訴訟という「言論外の戦い」を仕掛けてくるような連中の欺瞞に辟易していましたし、そういう連中と訴訟で戦える暇空茜氏には大きな期待を持ちました。

私自身、暇空氏のすべての言動に賛成しているわけではありません。
しかし、彼だけが不公平な言論空間、不公平な政策決定にカウンターを仕掛けていけるニュータイプなのです。
だから私は大きな期待を寄せてカンパしました。


5.警告


暇空茜氏の訴訟において、訴訟相手はカンパ口座の公開を求めてきたようです。
それを裁判所が認めるのか認めないのかはまだわかりません。
ただ、それを裁判所が認め、口座が開示され私の実名が特定され、私にキャンセルを仕掛けてくる人が居たとすれば、私は容赦しません。
私が飯の種を失ったとき、私に対するキャンセルに関わったすべての人に法を無視した報復をします。
私は、法の範囲を逸脱した戦いを仕掛けてくる人に対して法の範囲でしか対応しないようなお人よしではないからです。
そうならないために、カンパ口座が開示されたとしてもその訴訟以外の目的で使用しないよう、また訴訟関係者以外に情報を漏洩させないよう、にここに警告します