ちりも積もれば

#プチ成功体験 #草食系のサバイバル

高校3年生の時のクラスメートにとても優秀な女性がいました。
1年生の時から学業成績がとてもよくて、他のクラスにも名前が知れ渡っていました。それでいて「ガリ勉」風情でもなく、優等生過ぎず、地頭の良いバランスの取れた人だったと思います。

そんな彼女は辛辣で、「TomCatさん、って、1から10まで全部聞かないとわからないよね」みたいなことを笑顔で悪気なくグサッ、という人でした。まぁまぁ勉強と部活を両立させていた自分ですが、成績優秀で皆から一目置かれる彼女にそんなことを言われるとムッとするより落ち込んでいたヘタレでした。

でも、本が好きで学校の図書室でお気に入りの本をたくさん読んだり、塾へは行かず(人間関係に悩む繊細な子供でしたので)、進研ゼミの通信講座でコツコツ勉強して、課題は全提出していました。そして、最後の校内模試で、国語の成績が全体でトップを取ることができました。喜んでいたら、当の彼女に「ウソー!」と目の前で言われました。(いったい、どこまで馬鹿にされていたのやら、、、)でも、自分なりにコツコツやって結果を出したので満足でした。

そんな彼女は有名国立大学へ現役合格して、公務員試験/外交官試験に合格して外務省に入省し、欧州のある国の日本領事館の首席領事になったとのこと。そんな彼女ですから、きっと高校時代のそんなエピソードは全く覚えていない、眼中にないと思います。

今はむしろ、コツコツ小さな努力を続けて彼女のような優等生から「ウソー」と言われる結果を出せたことがよい思い出ですし、チリツモは裏切らない、心の支えになるものだ、ということを裏付ける出来事だったと思えます。

「ウサギと亀」を地で行った思い出ですが(最終的な勝利ではないですが)、自分が判官びいきのように草食系を応援したくなるのは、こういう出来事が過去に色々あったからかしら、と思います。

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