feblabo『誰も寝てはならぬ』が受けている架空予約の被害について

おはようございます。
feblaboの池田です。
今現在、feblabo×シアター・ミラクルプロデュース『誰も寝てはならぬ』の舞台仕込み朝です。やっと、この文章をまとめています。

表題の通り、今週の木曜日より公演のfeblabo×シアター・ミラクルプロデュース『誰も寝てはならぬ』(4月12日~18日公演)のチケット予約において、現在架空予約と思しき予約が複数確認されました。
順調に予約数も伸びていると思っていたところ、でした。
詳細は省かせていただきますが、細かくチェックすると、通常では考え辛い予約の入り方をしておりました。
過去の顧客リストとの照らし合わせや実際にご連絡させていただいたりなどで確認したところ、実在しない架空のアドレスや実際に存在するが別の方のアドレスを悪用しているパターンもありました。
現状、100枚弱の実際にはご来場されないであろうご予約=架空予約をいただいております。

正直、小劇場において、過去に同様のことが複数回起こっていたことも存じておりますし、
対策が必要と叫ばれていることも存じておりました。
ただただ、これまで自分が被害に遭わなかったことで、正直な話、対岸の火事というかどこか他人事として考えていたことも事実です。

被害者になってみて、そりゃもう腹が立ちました。
何故こんなことをするんでしょうか。
当該公演はチケット代が一般3,000円ですので、100枚=およそ300,000円です。
愉快犯なのか、個人に対する嫌がらせなのか、いずれにしても、とても怒りを覚えております。

取り急ぎ、警察と弁護士の方に相談しつつ、場合によっては被害届の提出や、チケットシステムサイトへの架空予約の申込者に対する情報開示請求などを視野に入れております。
そして、事態発覚からこの数日ほど、作劇や日常の仕事と並行して、現場でできる対策を思案して参りました。

一番の手段として考えられるのは『当日精算券』をやめ、『事前精算』に移行することです。
また、メールアドレスの認証強化などを実施することも考えましたが、アクセスしてくださるお客さまの手を煩わせる結果になってしまいます。
正直、公演直前のこのタイミングでこれらを実行するには私自身、かなり抵抗感があります。

結論から言うと、
現状の『当日精算券』の利便性や団体の手間と『事前精算』の確実性を天秤にかけた結果、当該公演『誰も寝てはならぬ』においては、現状現場での対策(予約内容のチェック・過去の顧客リストとの照会)を以って『当日精算券』を継続することにしました。
何よりも、『当日精算の利便性』を重視するべきとの判断です。

結果、現状はそのままの状態を継続する、という結論に至りましたが、
ただ、今後のfeblaboの公演において何かしらの対策を講じるとともに、小劇場全体により現実的な形で『架空予約』問題に対する対策を考える必要性を訴えようと考えています。

私自身としても、こういった問題を早く解決できるよう力を尽くせたらと思っております。
拙い長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

feblabo 池田智哉

<追記>
上記の結論に至るまでに、下記のサイト及び記事を参考にさせていただきました。

「当日精算の無断キャンセル問題を考えるときに知っておくべきこと——当日精算とはなんなのか、なぜ小劇場で一般的な販売方法になったのか、これからどう取り組めばいいのか」
http://fringe.jp/topics/casestudies/20160717.html

「2013年の架空予約事件【小劇場】」
https://togetter.com/li/866421

「「京都学生演劇祭2015」の大量キャンセルを契機に、観客が有利すぎる当日精算の在り方を見直すナカゴー、笑の内閣、時間堂。当日精算から前売への移行が容易になった現在、あともう一歩を踏み出そう」
http://fringe.jp/topics/casestudies/20160618.html

冗談だからね。のブログだからね。「【チケット再発売のお知らせ】」
https://ameblo.jp/rpg-joudan/entry-12248510293.html

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