松ハン第136回お芝居の話。

松岡禎丞独占インタビュー!聞き手・山根雅史
コーナーでメールを読んで頂きました。
個人的には、禎丞さんの芝居の演じ分けの話が聞けたら嬉しいなぁと思って送ったメール。
斜め上からのとんでもない返答が来たので、どうしても残しておきたかったので感想を綴ります。

送ったメール内容

【禎丞さんからの返答】
声色は後からついてくる。
こうしようと思っていたのは2年くらい。
雷落とされて意識的にも変わってきて、声なんて作ってる場合ではない。
声優って“声”って言う、声の役者ってものに引っ張られているんじゃないか。
結果的に、声優って声だけじゃない。
声が良いっていうのは少なからずアドバンテージはあるかもしれないけど。
基本的には、心でやっているので。
如何に対話するのは自分の演じる役。
その人物といかに対話していかにその人が訴えかけていることを自分を通して出すか。
結果的にはオーディションで決まるので、事務所にデータがあって。
これは出来る、出来ない、これが一番適任って分けられてると思う。
知らない内に自分がやりやすい方向へ持っていってもらってる。
事務所の力の方が強いんじゃないかな。
自分は今やりたい放題やらせて頂いてる。
演技プランの過程の話をしたとしても、結果的には結果なんですよ。
受け取り手次第な部分もあって。

相手を説得しようとは微塵にも思ってないですし。
あおいさんがこういう風に思って下さってるんだったら、もうヴァルハラに行きたい旬の内に。

演技プランがあったりするのでしょうか?って部分が、
演技プランは10何年、毎日毎日考えて、
毎日毎日考えて、365日演技の事考えないことなかったんですよ。

お正月だけはなかったかな?
考えたこと現場で正解を得たことっていうのは、
本能で覚えてるので。
だからこそ、その感覚っていうのはレベルアップしてるって考えで、パラメータがその方向性でアップしていっている。
自分が今まで培ってきた力っていうのは、実になってるから、そこは自分なりに信じていかないといけないし、信じてるからこそ何も考えなくても自然と出てくるっていうものが、ある種半分半分で大事なのかなって。
究極的に言っちゃえば、何も考えずにそのキャラクターを演じられたら最強なんじゃないかな。
こうしよう、ああしようじゃなくて、その世界の中で本当に生きてる人間のように喋れたらすごく良いんじゃないかなって。
だから自分よく、これは松岡が喋ってるんじゃなくて、その人物が所謂平面の2次元だから喋れないわけじゃないですか。
喋れないからこそ、それを自分を媒介にして喋って下さいっていう。降霊術みたいな。
今だと自分の演技スタイルって、昔は自分のためとか、見て下さってる方のためとか色んな方向性考えたけど。
今は何も考えてない。
悲しませようとかって考えでも、それお前の考えじゃん。
じゃあ泣きそうな演技するの?違うでしょって。
本人はどう思ってるの?っていう、本人の声を聞きなさいよ。
でも演出的にやらなきゃいけない時は、自分たちの力が必要なの。
それをいかにどういう風に自然に見せていけるかって言うのは、やっぱり自分たちじゃなきゃ出来ない。
過剰表現だったりとか。
経験だよ。

【感想】
雷の衝撃を受けたのはこちらです。
感銘を受けすぎて涙がボロボロ出ました。
声は後からついてくるお話は以前からよく耳にしていました。
芝居は心でやっている、まずここで胸ズカン!
そして演技プラン。
毎日欠かさず考えてきていた…
そうだよねその通りだよね、当たり前のことなのにいざさ禎丞さんの口から聞いたら、涙がボロボロ出てきました。
毎日毎日欠かさず、役と向き合ってきたからこその、禎丞さんの芝居が生きているんだ…
自分の演技スタイルを話してくれる中で、
事務所への恩や、受け取り手のことまで気遣ってくれて、
本当にどこまで謙虚で努力家なんだぁぁ(泣)
って、また禎丞さんを尊敬出来て大好きな役者さんだなぁと噛み締めたわけです。
最後の「経験だよ」の重み重圧やばかったぁ〜
ここまで自分の経験談や、声優のお仕事に対しての向き合い方を真摯にお話してくれる場の有難味をひしひしと感じています。
受け取り手の私も、質問の仕方とか言葉選びを改めて考えていこうと思いました。
もう次元が違うんだってことをしっかり頭に叩き込んだ…職人技だ…


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