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松井今朝子(1953.9.28- )「一場(いちじょう)の夢と消え 春永の暮らし 三」『オール讀物』2023年5月号 連載第二回


松井今朝子(1953.9.28- )
「一場(いちじょう)の夢と消え 春永の暮らし 三」
連載第二回
中川学 画
p.336-352

『オール讀物』2023年5月号
 文藝春秋 2023年4月21日発売
https://www.amazon.co.jp/dp/B0C15CYRTR


「興行師の竹屋庄兵衛から書状が来た…
天王寺五郎兵衛が地元の大坂で通用する大夫になった…
旗揚げの際には「竹本義太夫」を名乗った…

「世継曾我を語り申し候処(ところ)
初日から至(いたり)て評判よろしく、
御耳にも入れ申したく存じ候」

「世継曾我」は昨年[天和3年(1683)]
宇治加賀掾が語って評判になった浄瑠璃で、
信盛の自信作でもあった。
竹本義太夫が旗揚げの演目に選んだのは、
そのことをわざわざ報せてきたのは
竹庄が今度は義太夫のために、
また信盛の筆をあてにしているものと読めた。」
p.340

「信盛が[幸若舞の]「景清」に手を入れて新たに
「出世景清」と題した浄瑠璃は、貞享二年[1685]二月に
道頓堀の竹本座で上演されて、たちまち大評判となった。」
p.349

「[京都二条寺町書肆山本九兵衛]
「これからの浄瑠璃はフシ付けばかりでなく
詞章がもっと肝要になるかと。
正本には先生の雅号も彫らせてもらいとう存じまする」

都万太夫と相談して、かぶき狂言のほうでも
「作者 近松門左衛門」と
小屋の看板や街角の辻札に明記してもらうこととした。」
p.351

近松門左衛門(杉森信盛 1653-1725)
https://ja.wikipedia.org/wiki/近松門左衛門

https://ja.wikipedia.org/wiki/松井今朝子

http://www.hatirobei.com/ブックガイド/作家から/松井今朝子/雑誌掲載記事

読書メーター
オール讀物の本棚(登録冊数14冊)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11092057

https://note.com/fe1955/n/n07d2273a1a03
松井今朝子(1953.9.28- )
「一場(いちじょう)の夢と消え」
『オール讀物』2023年3・4月合併号

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