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『少女マンガの宇宙 SF&ファンタジー1970-80年代』編集 図書の家(小西優里、岸田志野、卯月もよ) 編集協力 石堂藍 立東舎(発行) リットーミュージック(発売) 2017年4月刊 160ページ  日記 2017年5月28日 霜まよふ空にしほれしかりがねの帰るつばさに春雨ぞふる 新古今和歌集 63

日記
2017年5月28日
午前0時55分起床
室温18.4度 湿度57%
体重52.4kg BMI 19.5
スクワット48回 懸垂7回
62歳4か月

霜まよふ空にしほれしかりがねの帰るつばさに春雨ぞふる
 藤原定家朝臣
 守覚法親王の五十首歌に
新古今和歌集 巻第一 春歌上 63
「霜が乱れ降る越路の空でぬれよわっていた雁の、その帰途の翼に今春雨が降っている。」
『新日本古典文学大系 11』岩波書店 1992.1 p.36
建久九年(1198)頃、御室五十首。
守覚法親王(しゅかくほっしんのう 1150-1202)
後白河天皇第二皇子。式子内親王の同母弟。仁和寺御室。
霜まよふ 「まよふ」はもつれ乱れる。
「塞鴻声急、欲霜天
(塞鴻(さいこう 雁)は声急にして霜ふらんと欲するの天」
(新撰朗詠集「雁」白居易)。
https://ameblo.jp/sawara20052005/entry-12712859131.html
しほれ 和歌初学抄[平安時代後期の歌人藤原清輔 1104-1177 による歌学書]「なへしぼむなり」。
同じ寂しさでも秋雁の厳しさと帰雁の静けさとの対照。
参考
「陶門跡絶春朝雨、燕寝色衰秋夜霜
(陶門(たうもん)跡は絶ゆる春の朝(あした)の雨、
燕寝(えんしん 後宮)色は衰ふ秋の夜の霜)」
(和漢朗詠集「閑居」大江以言)
「帰雁と春雨」の歌。
この歌を繋ぎとして、次歌64から67まで「春雨」。

藤原定家(ふじわらのさだいえ(ていか)1162-1241)
藤原俊成の子。
千載集初出。
新古今集、新勅撰集撰者。
勅撰入集四百六十七首(最多入集歌人)。
隠岐での後鳥羽院による
『時代不同歌合』では元良親王と番えられている。
小倉百人一首 97
「こぬ人をまつほの浦の夕なぎに焼くやもしほの身もこがれつつ」
http://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/0teika_t.html

2013年の立春、
2月4日から毎日一首づつ読み始めた
新古今和歌集の通読(つぶやき)が
四年かかって終わりました。
https://bookmeter.com/mutters/153791951
https://bookmeter.com/mutters/153744722
全二十巻
春夏秋冬賀哀傷離別羈旅恋雑神祇釈教
1995首
明日から再読
2017.3.26

 

https://aucview.aucfan.com/yahoo/x1074569417/
https://getnews.jp/archives/1750329

『少女マンガの宇宙
 SF&ファンタジー1970-80年代』
編集 図書の家(小西優里、岸田志野、卯月もよ)
編集協力 石堂藍
立東舎(発行)
リットーミュージック(発売)
2017年4月刊
https://www.amazon.co.jp/dp/4845630303
「萩尾望都
脇明子
井辻朱美
野阿梓
想田四
石堂藍
「70年代SFファンタジーの傑作短編、
萩尾望都「ユニコーンの夢」をA5サイズで初収録! 
少女マンガ家たちが描いた当時のハヤカワ文庫の
カバーイラストもカラーで106点収録!
少女マンガの1大ジャンルである
「SF&ファンタジー」を大解剖
『11人いる!』『地球へ…』など、
数多くのSF&ファンタジー少女マンガが生まれた
1970~80年代。本書では、当時の作品の魅力を、
豊富な図版とともに紹介していきます。
また、同時期に少女マンガ家たちは
ハヤカワ文庫のカバーイラストとして、非常に多くの
SF&ファンタジーイラストを描いていました。
今となっては大変貴重なそのイラストを、
カラーで64pにわたり大量に掲載しています。
総図版点数300点超、テキスト3万字超で、
じっくりとあの時代を楽しめる1冊です。

【目次】
・萩尾望都「ユニコーンの夢」
・SF&ファンタジー少女マンガ 作家セレクション
青池保子、 木原敏江、 竹宮惠子、 萩尾望都、山岸凉子、大島弓子
・SF&ファンタジー少女マンガ 雑誌と作家たち
[コラム]白泉社は少女マンガを牽引したか?
[コラム]戦後世代の登場と「超人ロック」 想田四
[コラム] SFブームの中での女流マンガ家たち 想田四
・SF&ファンタジー少女マンガ 主要635作品リスト
[エッセイ] ファンタジーの水脈 ~ファンタジー、 SFと少女マンガ 石堂藍
・巻末カラー特別企画 ハヤカワ文庫FT・SF・JAカバーイラスト集(カラー)
[インタビュー]ハヤカワ文庫 元編集者・風間賢二
[コラム]翻訳家・脇明子
[コラム]翻訳家・井辻朱美
[ミニ特集・番外編]サンリオSF文庫のカバーイラスト
[特別寄稿]作家・野阿梓
[ミニ特集]ハヤカワコミック文庫について

「SFやファンタジーを描いてはいけないよ 読者にウケないからね」
あの頃の少女マンガ家たちは しばしばそう言われたそうです
本当に? 私はこんなに好きなのに
読者は嫌いな人ばかりってことあるのかな
少年マンガにはいっぱいあるのに
少女マンガでは絶対駄目だってことあるのかな
そう思った描き手たちがひとり またひとりと
SFやファンタジーの作品を描き
その作品に魅せられた描き手がまた別の作品を描き
数多くの名作がうまれ少女マンガ躍進のエネルギーとなりました
けれど結局
SFだとかファンタジーだとか
実はどうでもいいのかもしれません
あの頃の少女マンガ家たちが読者と共有したかったのは
「"イマジネイション" の世界では
好きなものを好きと好きなだけ言っていい」
たったそれだけのメッセージ
まるで宇宙の大海原に ビンに詰めた手紙を流すように
そっと誰かに届いてほしいと
それだけの気持ちであったのかもしれません
純粋で切実なその想いは
今なお 宇宙の闇に浮かぶ星々のように
変わらぬ光を放っています(図書の家)」

少女漫画ラボラトリー【図書の家】
http://www.toshonoie.net/

図書の家(としょのいえ)プロフィール
1999年より少女マンガ研究サイト
http://www.toshonoie.net/   
を開設し、 初出調査や作家検証を中心に活動。 雑誌記事・書籍の編集、 デザイン、 映像等の制作、 資料提供なども行っている。 『萩尾望都 SFアートワークス』(河出書房新社/2016年)では本文解説、 初出調査、 資料提供、 翻訳を担当。 主な制作実績に、 『超展開バレエマンガ谷ゆき子の世界』(立東舎、 編集・制作) 『ネコマンガコレクション』(同上)、 『総特集 三原順』『坂田靖子 ふしぎの国のマンガ描き』 (河出書房新社、 企画・編集・制作)、 『大島弓子 fan book』(青月社、 作品解説・資料提供・編集協力)、 『わたしのマーガレット展』(集英社、 調査・全作品リスト制作・図録校正協力)などがある。

石堂藍(いしどうらん)プロフィール
1960年生まれ。 書評家、 ファンタジー評論家。
元・雑誌『幻想文学』発行人。 著書に『ファンタジー・ブックガイド』(国書刊行会/2003年)、 共編著に『世界文学あらすじ大事典』全4巻 (国書刊行会/2005~2007年)、 『図解雑学 世界の天使と悪魔』(ナツメ社/2009年)、 『日本幻想作家事典』(国書刊行会/2009年)などがある。

萩尾望都(はぎおもと)プロフィール
1949年福岡県生まれ。 69年講談社『なかよし』夏休み増刊号掲載の「ルルとミミ」でデビュー。 漫画表現の革新と長年にわたる創作活動が評価され、 16年度朝日賞を受賞。 17年現在は集英社『ユー』にて「王妃マルゴ」、 小学館『フラワーズ』にて「ポーの一族 春の夢」を連載中。 16年春に東京で開催された「萩尾望都SF原画展」が全国巡回の予定。」

NEWNEWS 2017年4月21日
萩尾望都の短編も収録!
70~80年代のSF・ファンタジー少女マンガの魅力に浸れる1冊
『少女マンガの宇宙 SF・ファンタジー1970-80年代』が発売!
https://newnews.link/archives/13739

ガジェット通信 2017.5.23 14:00
いま70~80年代の少女マンガが密かなブームに!? 代表作家のひとり、萩尾望都について専門家に聞いてみた
http://getnews.jp/archives/1750329

https://getnews.jp/archives/1750329
https://getnews.jp/archives/1750329

p.6-37
萩尾望都(1949.5.12- )
「ユニコーンの夢」
初出
『別冊少女コミック』
1974年5月号
から始まる図版満載なA5判160ページ。

SFやファンタジーの特にファンではない私には
読んだことのない、
知らない作品の方が多く紹介されていましたけど、
たくさんの書影(表紙・扉絵・コマ)を
ゆっくり眺めて三日間楽しめました。

https://getnews.jp/archives/1750329

p.98-158
ハヤカワ文庫FT・SF・JA
カバーイラスト集(カラー)が圧巻。

https://newnews.link/archives/13739
https://newnews.link/archives/13739
https://newnews.link/archives/13739

少女漫画ラボラトリー【図書の家】
http://www.toshonoie.net/
の方々の仕事は今回も凄いなぁ。

「「花狩人」は「ポーの一族」への返歌であり
「銀河赤道祭」は「トーマの心臓」の本歌取りなのである。」
p.157
野阿梓「萩尾望都さんと私とSF、そして少女マンガ」

野阿梓 ハヤカワ文庫 装画 萩尾望都
http://noah.in.coocan.jp/gallery.htm
「画像をクリックすると大きな画像を見ることが出来ます。」

http://noah.in.coocan.jp/gallery.htm
http://noah.in.coocan.jp/gallery.htm

「私は萩尾望都という作家にはまった。
「ポーの一族」「トーマの心臓」「11人いる!」
と次々に読んでいって、ある雑誌に書かれた
彼女のエッセイが目にとまった。そこには、
「描き手と受け手の間には、深くて暗い河があり、
それを越えるには、受け手が描き手になるしかないのだ」
とあった。この言葉に衝撃を受けた私は、
生まれて初めてGペンをとり、ケント紙に
マンガを描きだしたのである。
半年かかって七十枚をこえて完成したその作品は、
萩尾さんが選考委員をされていた少女漫画誌の
コンクールに応募して、一次予選で落ちた。
翌年、[西南学院]大学最後の夏休みに、
私はその作品を小説に書きなおして
SFマガジンのコンテストに応募した。タイトルを
「花狩人」という、それが私のデビュー作となった。
1979年、夏、SFマガジンに掲載されたそれを
飾っていただいたのが、
萩尾望都さんの華麗なイラストレーションである。」
萩尾望都『銀の三角 白泉社文庫』
白泉社 1994年9月刊
p.312
野阿梓「ラグトーリンの迷宮にて」
https://www.hakusensha.co.jp/comicslist/41982/
https://www.amazon.co.jp/dp/4592883012 
 

野阿梓さんは、
何度も酒席でご一緒したことがある
元同業者な知人
(鹿児島大学~九州大学の図書館員、
私と同学年なので、2015年定年退職)
です。

「石堂藍
山岸凉子さんの
[パトリシア・A・マキリップ]
『イルスの竪琴』[ハヤカワ文庫FT 1979]の次に
内田善美さんと
萩尾望都さんに描いてもらっていますね。
特に内田さんが挿絵もたくさんあって、
よく描いてくれたなと思いました。

風間賢二
いや、原稿取るのは大変でした。
1度もお目にかかれなかったし。
内田さんはぼくと同じ年齢(とし)くらいなんで、
当時[1980年頃]20代後半で、美人だという評判だったんです。
絵もすごいじゃないですか、
ラファエル前派っぽい絵を描いているでしょ。
で、会えるかなぁと思って楽しみにしていた。
だのに1度も会えなくて……。
石堂 郵便のみでのやりとりですか?
風間 うーん、取りに行くと、ドアの外に置いてあるんです(笑)。」

読書メーター
内田善美の本棚
登録冊数8冊
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091330

https://note.com/fe1955/n/n78c61620491f
「「[1973年、高校二年生で]
生まれて初めて見たプロのカラー原画がよりによって
内田善美さん直筆のクリスマスカード!!」
p.17
「VOL.3 夢に向かってそろそろドタバタ?」」


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