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RWC2019釜石の思い出

今年はTokyo2020の年

しかし今「オリパラが予定どおりに開催されないのではないか」という議論がされております
延期か?無観客試合か?あるいは最悪中止か?なんとロンドンが代替開催地として立候補する始末

私見では、運営上最もリスクが少ないのは「1年後の開催」だと思います
1年後の全く同じ時期の開催であれば、調整もしやすいし準備に余裕も持てるだろう 無観客では経営的な損失が大きい

しかし1年延長は、選ばれた選手達にとってはとても残酷な選択肢といえる
4年間の全てを今年のために捧げてきたのに、あと1年モチベーションを維持するのは限りなく難しい 各国の代表選考を再度実施すれば相当な入れ替わりがあるだろう パフォーマンスは相当落ちる

万一通常どおりに行えない場合には
 運営優先で1年後
 大会の価値優先で縮小あるいは無観客
のどちらを選ぶのか…

と考えているうちに、そういえば昨年はオリパラと同じようなビッグイベントがあったなと突然思い出す

そこで、終わってからあまりしっかりと振り返っていなかったので、いまさらながらnoteしてみました

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昨年大いに盛り上がったRWC2019 釜石はその開催都市の1つ

ここは言わずと知れた「鉄と魚とラグビーの街」 そして3.11で甚大な被害を受けた街

この小さな街に大会を招致した関係者のご尽力には本当に頭が下がる思いです (釜石復興のシンボル宝来館↓ 大会前に宿泊し女将から震災についてのお話をいろいろお聞きかせいただきました)

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試合会場はかわいらしくも美しき「釜石鵜住居復興スタジアム」

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そこにはそんな復興への思いが込められている

他の会場にはない特別な場所であることは間違いありません

僕はそんな釜石会場で「メディアサポート」としてボランティアをさせていただきました

メディアサポートというのはその名のとおりメディアの方々をサポートする活動です

活動の詳細:記者会見時のマイク受け渡し
      試合時ピッチ上でカメラマン管理
      カメラマンの位置決め抽選
      ロッカーキーの受け渡し など

はっきり言って「おいしい」活動だったことは間違いありません。このワールド大会で記者会見会場にいることができたし、試合をピッチレベルで見ることができてしまった!

でも、それ以上に心打たれたこと… まずは

ブルーインパルス! 僕はこれをピッチサイドから見上げていた

そして、観客席から両チームに惜しみない応援をしていた地元の小学生達

この街の未来を担う子達にとって、一生の思い出になるのだろう、と考えたらとにかく涙がとまらず… 歳をとったら涙腺緩くなって困る、とか、どうでもいいことを考えながら(汗)

それから、たった一試合だけの活動であったにもかかわらず、たくさんの仲間ができたこと。それは他会場にはない「宿泊」があったことによる

地元以外からの参加者が非常に多く宿泊施設が不足しているため、組織委員会は合宿所みたいな宿泊施設を斡旋してくれました
そこで同部屋になったメンバーと語り合い、深いコミュニケーションを取ることができた そのあともSNSでつながり、一度東京で集まり飲んだりした

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他の会場では、一期一会の関係になってしまい、なかなかボランティア同士の深いつながりを作りづらかったとか

選手のボランティア活動が美談となったナミビアvsカナダの試合の中止により、たった一試合となってしまった釜石 フィジーvsウルグアイというたった一試合は、まさに一生に一度の最高の一試合でありました そんな一試合をボランティアできたことは、自分にとって一生の宝物になりました

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ボランティアは日本の場合「無償で他人に尽くす」イメージが強いのですが、本来は自分自身が楽しむ(=新たな挑戦や世界を広げる)ためにやるもの (欧米ではそのような考えが浸透している)

その意味でスポーツボランティアは、する・みると全く同じようなスポーツの楽しみ方の一つだと私は考えていて、この普及はスポーツ文化の醸成に繋がると考えてます

プロスポーツクラブなどスポーツイベント団体がこれを「スポーツエンゲージメント」の観点で活用してほしいと思います それはビジネス的にもプラスになるはずなので - FIN -

↓記事と無関係ですがスタジアムそばにある「いのちをつなぐ未来館」に掲示されてた写真です (瓦礫と女の子の笑顔のギャップに惹かれたので)

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