バルサの現状【選手】

~はじめに~

 はじめてのnoteになります、コスモです。誰やねんという方、つい先月ぐらいにHikotaさんのnote選手名鑑の企画でセルジロベルトについて記事を書かせていただきました。ご覧になられてない方はぜひリンク貼っておくので見てください。(上がDF&GK、下がFW&MFになってます)

 さて先日のカディス戦でリーグ戦は屈辱の4敗目、あまりの辛さというか悔しさで勢いでやってみることにしたのが今回です。暇つぶしでもいいので色々な方に見ていただき、ご意見・ご感想をうかがいたいので拡散していただけるとかなり嬉しいです。
 さっそく今回の本題の選手についてですがFWです。先に紹介した選手名鑑との違いは、短所や課題についてもどんどん触れていきます。ですので不快に思われるかもしれませんがご容赦ください。見てくれる人、見たい人いるようなら起用・フォーメーションについても次回以降書いてもいいかなと思っています。


~FW~

【メッシ】
 右ウイング、センターにおいての偽9のような起用がメインになってくる。今季はここまで流れの中での得点が伸びておらず、チームの不調とともにメディアに取り上げられることが多くなっているが相変わらずの神がかった技術は健在。
 懸念点は守備の面でどこまでプレスをかけさせるか。はっきり言ってドリブルからのロストも増え年齢によるであろう衰えは隠せていない。大事な試合で90分フルに高パフォーマンスを攻撃と守備の両方で継続させるのは厳しいだろう。
 また、メッシの良さであった組み立てへの参加にチーム状況が悪影響を及ぼしている。コウチーニョ、グリーズマンの同時起用だ。彼らが二列目で受ける機会が増えることでメッシのスペースは狭くなる。さらには序盤戦ではブライスワイトのような典型的なCFのタイプを配置しなかったので、出しどころも限定され対策されるという手詰まりっぷり。一番分かりやすいのがアルバとの関係だ。対策されるとメッシが下がった右サイドは攻撃に向いておらず、左は深い位置に出せない、真ん中や横に適当に散らすかドリブルの突破しか選択肢が残っていない時点で下がってくるメリットが消える。
 メッシの良さをどう活かすか、メッシのどのプレーを重要視するかが大事になってくる。

【ブライスワイト】
 前述の通り典型的なCF。バルサには現在このタイプのFWが知っている限りブライスワイトしかいない。(Bの方はあまり追えてないです、すみません。)コウチーニョやグリーズマン、メッシが前線に張り付くタイプでないのに対してブライスワイトは前線でポスト、裏の駆け引きをCBと行ってくれるため二列目への圧力を低下させ攻撃の安定化に貢献している。
 スアレスと違うのはブライスワイトの方がより走るタイプであること。もちろんポストプレーもCFとして及第点だが、彼の良さは裏抜けの方が強い。
ドリブルよりも少ないタッチ数の方が輝くタイプという意味ではいいと思うが、欲を言えば引いた相手にはポスト色が強くなるなどの役割のオプションがあるといい

【グリーズマン】
 色々なポジションを流されているがやはりトップ下のポジションで一番輝く。裏抜け、下がっての組み立て、そしてなんといっても献身的な守備が魅力。メッシ、トリンカオ、デンベレをディフェンスに計算しにくい部分をよくカバーしてくれている。
 決定力の低さがここまででは目立ってしまっているが、バルサにおいて今一番難しいのがここを含めた中盤のポジションの配置である
 グリーズマンが守備に貢献するといっても最前線にいてカウンターの対応ができない場合も多いし、空いている右サイドに直接守備に行かないことも多い。また、今季よく使われるコウチーニョとグリーズマンがポジションもろ被りというバランスの悪さ。ドリブルではがすタイプでない点でも窮屈な状態でボール持ち続けさせるのはマイナスだ。加えてバルサの前線はブライスワイト、グリーズマン、メッシ、コウチーニョ、ファティ、トリンカオ、デンベレとボールを受けて輝くタイプで飽和している。移籍で入ってきた選手なのである程度は仕方ないがトップ下でありながらボールを供給する側である回数が少なく感じるのも課題といえるだろう。

【デンベレ】
 はっきり言って良くも悪くもスーパーサブ。守備の面を考慮して格上相手へのスタートからの起用は厳しいだろう。メッシのウイングでの起用がメインとなった今、ファティの代わりに左のウイングとして出場もあり得るのかもしれないが、そうすると左右の守備が壊滅する。こうなると守備はGK除いて8人に、なんのためにスアレスを放出したのか(本当は給料もあるのだろうが)分からなくなる。
 サブとしては流れを変えてくれる選手であり、後半からの出場であればスピードもあり攻撃に関しては超強力なオプションになりうるだろう。少しムラがあるのが気になるが問題というほどではないだろう。
 「格上相手」と書いたのは例外的にデンベレをスタートから起用できるゲームもあるからだ。例えば今回のカディス戦のように相手が引いて守る、こちらがボールを持つ時間がメインになると予め想像がつくのなら、デンベレの個で打開できる攻撃力はかなり魅力だ。守備の面でもセットして守る機会が少ない分リスクが減る。
 デンベレに関しては後はケガ癖だけだ。(この記事書いた数時間後に怪我が発表されました笑)

【ファティ】
 左のウイングのファーストチョイスだっただけに離脱はバルサの不調にも影響を与えている。なにより開幕からチーム1の決定力を誇っていたので点に直接関わってくるのが痛い。
 ファティのいいところは少ないタッチでフィニッシュまでもっていく冷静さだけでなく、2、3枚はがしてペナの中までもっていくドリブル力もあるところだ。
 やや不用意なドリブルによるロストもあるがそれを補って余りある能力がある。守備にも比較的参加してくれるため、ディフェンスとして計算に入れることができるのもいい。ただ、ボールを受けて輝くタイプなので効果的なボールが来ない試合になると消えることも。また、アルバとの連携でうまく機能していないところもある。
 ウイングとCFのどちらでプレーするかは意見の分かれるところだし、監督の采配や期待する役割にもよるので一概には言えない。

【トリンカオ】
 期待の若手だがまだ物足りなさの方が大きいと言わざるをえない。点が入るとまたプレーの質も変わってくるのかもしれないが現状だとデンベレの次のチョイスというニュアンスが強い。
 具体的に書くと不用意なロストが目立っている。ドリブルのタイミングや裏抜けのタイミングでも違和感を感じさせ孤立気味である。もう少し周りとの連携が取れればこれからもっとよくなるだろう。
 ここまで課題が多いが技術としては間違いなく一流で、年齢的にもあせらずに成長してほしい選手。個人的にバルサの若手で一番期待しているのは彼。ありえんぐらい上手い。


~まとめ~

 書いてて感じたのは率直にいい選手がそろってるんですよね。ここまで不調なのが不思議なくらいの攻撃陣だと言えると思います。となると、やはり選手個人ではなく采配や配置の問題の方がメインになります。
 今回途中でも書きましたが、今のバルセロナって受けて輝く選手が多い上にスタメンのほとんどを占めてるんです。グリーズマンとコウチーニョの2枚起用はポジションや役割が被るだけでなく供給側の選手も削ってしまっている点でも問題と言えるんと思うんです。効果的なボールを送れなかったら前線にスター選手並べても意味ないですよね。
 そこで皆さんおっしゃられているリキやアレニャといった選手です。彼らはボールを供給することで輝きます。ブスケツもそうなのですが、縦パスを刺すだけでなく必要であれば一度攻撃の速度を落として組み立て直すようなパスを送り緩急とリズムを生みます。こういった能力を育てられてきたのがカンテラーノであり、バルサが本当の意味で試合を支配する上で欠かせない選手です
 クーマンは推測ですが早く攻める攻撃を展開したいんだと思います。セティエンの失敗もあるでしょうが、中盤でのポゼッションよりも前線での破壊力を優先しているように見えてしまいます。でも今のままじゃ変に前線に人数いるのがかえって窮屈に感じさせます。攻撃もアルバの裏抜けとブライスワイトを抑えてゾーンを占めれば出せる選手がいないのですぐ停滞します。最近はブライスワイトの起用で少しマシですが起用してない試合は攻撃の起点もなく、目指していた恐れられるはずの攻撃は全く怖くないものでした。今後の監督の動向や采配にはますます注目する必要がありそうです。


ここまで読んでくれた人(どのくらいいるのか分かりませんが)ありがとうございます。
全然まだまだ配置の問題や課題については踏み込めてないですが、また機会があれば書ければいいかなと思ってます。

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