ブラジル遠征59【色々と】
ブラジルを出発する前の話。
ちょいと時間があったので、ショッピングセンターでのフリータイムを楽しんできた。
相変わらず面白エピソードがいっぱい転がっているブラジル。
明らかにおかしいだろっていうヘンテコミッキーマウスやソニックの乗り物があったり(いや待てそもそもミッキーマウスって乗る物なのか?)、ドラゴンボールの文字のかかれた時計がとんでもない高額で売られていたり、なんなら1人のお客さんが店員さんとお喋りを楽しみだしてしまいレジが10分以上止まってしまったり。。。
こんな時こそポルトガル語をもっと話せたら良かった、と勉強不足を後悔するものだ。
ポルトガル語を話す、といえば、子供達も滞在9日目ともなると、外国の方と接する事に抵抗感はなくなる。
もちろん9日間なんかで多少の単語を覚える事は出来てもポルトガル語が話せるようにはならないし、ブラジルでは全ての方が英語を学習できるわけではないので、英語を話すことに嫌悪感を覚える人もいるくらいだから、学校で習った英語が活きる場面というのも多くはない。
しかしながら、外国の方と接する事に壁がなくなる事で、どうにかこうにか自分の意図を伝えたり、新しく興味を抱いた事に触れていく機会を増やす事はできる。
行きのトランジットでは皆で固まってベンチから動かず、スマホを片手に皆でピコピコ病に苛まれていた子供の頃が、帰りのグァルーリョス空港ではちょっとしたカフェで飲み物やポン・ヂ・ケージョ(チーズのパン)を買ったりして『日本のモチモチのやつと違う!』なんて会話をしていた位だ。
きっとアジスアベバでも同じような光景が目に入って来るだろう。
それこそスマホ1つで地球の裏側にいる人間とも一瞬で連絡が取り合えて、なんならビデオ通話なら顔まで見れる。だからこそこれからの時代はサッカーに限らず、日本国内や自分の見慣れた空間に捉われず目線を常に世界中に向けて、何事も楽しんで貰いたい。
そのために、勿論コリンチャンスやグアラニとの練習試合を経験する事は勿論大切なのだが、それよりも先に書いた様な『外』に出る事・触れる事の楽しさや喜びを知り、『壁』を壊す事がこのブラジル遠征の最たるメリットの1つだと考えている。
もう1つは他にも親御様の元を2週間も離れる経験も、子供達の“本当の姿”が出てくるので、こちらもとても成長する。
大きな金額の動く話なので、簡単な決断はどのご家庭もし難いだろう。しかしながらやはり毎度子供達を連れてきて良かったと思って帰路についている。
楽しい事だけでなく、苦しい事も楽しい事も経験する。引率するスタッフだって苦渋の決断を迫られる事もある。
しかしそれら全てが重なり合って、そのトータルがブラジル遠征であり、そして人生だ。
人生を楽しもうというのは、サッカーを楽しもうというのは、世界というのは、、
きっと子供達に『どうだった?』と聞いた時の答えが、その全てだと思う。
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