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『浪費図鑑』 ー 親愛なる友人へ ー

巷を賑わせている劇団雌猫さんたちの著書『浪費図鑑』。私も手に取ることができました。

twitterでとても話題になっているし、何より学生時代の友人が関わっているのを知っていたので欲しいと思っていたのです。地元では発売当初は並んでいなかったものの、数週間後平積みされていたのに喜びを感じました。

”これは「浪費」ではなく「愛」なのです”という帯文句に頷きながら、読み進めました。

「浪費」は、他者に対して投資しそれに付随した形で見返りがくるとき「も」あるというものなのかなと。ある意味お布施のようなものであり、またあらゆる推しへの「愛」の大きさを如実に示すものとしてとても分かりやすい。そして私も一介のオタクとして分かりみがすごかった。人のみに限らず、コスメや服も突き詰めれば推しのブランドに対する「愛」ですもんね。

私はアイドルが好きで、雑誌こそあまり買わないしテレビもあまりチェックしないものの、コンサートは行くし、CDとDVDは形態別に全てコンプリートしています。働き始めてからテレビや雑誌で追いかける時間があまりなくなった今だからこそ、そこには投資をして「応援しているから」ということを明確に示すというのも一つあり。単純に少しずつ違う形態につられている部分もありつつ……。そうしてまだ私の手許にはNEWSの未開封のLPSとNEVERLANDのDVDがあります。。(今度のアルバムも予約しなきゃ。)

さて、本の話に戻って。その中でも、ホストで浪費する方はインパクトが強かったですね。ホストを支える財力を持った20代前半って字面だけで最強。ここまで来ると、一生に一度はホストクラブに行ってコールを経験すべきでは??と思ってしまいました。(多分沼がすごいと思われる。)純粋にかっこいいと思った。

そしてどの女性も推しにお金をつぎ込んで、貯金はほとんどないけれども、仕事して、自立して、楽しんでいることがかっこよかった。悲観していない明るさに、いきいきとした活力を感じました。日本の経済回している頼もしさを感じた!私も経済回そう!という気持ちになりました。

とても面白い本でした!!

最後に、この本の奥付を見た時に思わずうるりとしたことをお知らせします。私は高校卒業して大学に行って、今は本を読む仕事に就いていて。私の友人はそんな本を作ることを仕事にしているんだなと、改めて実感できた瞬間でした。こっそりバラすと、いつも夢や仕事についての話をする時に友人の話をします。夢を叶えた努力の人として。(勝手にゴメン)いつか、この本にサインをもらえることを楽しみに。

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