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トリミングサロンに「可愛くなる為」だけに行っていませんか?

知ってる方も多いと思いますけど、
ワンチャン達は被毛によって、この2種類に分かれます。
カット犬種…放っておくと永久に伸び続ける被毛を持った種類
シャンプー犬種…ある一定の長さまで伸びると、後は伸びない種類

トリマーがやる事は、
☆グルーミング…シャンプー、爪切り、耳掃除、足の裏表の毛をカット
       等々…(まだ項目はありますが、割愛)
       グルーミングは、最低限の衛生状態を守る為に行います。
      (人も同じです。毎日髪を切らないが、お風呂は入る。
      なぜならば、不衛生は健康を害して生活に支障をきたすから)
☆トリミング…グルーミング+全身又は生活に支障がでない様にカットする
       カット犬種は必須です。カットしないと快適な生活が
       守られなくなるからです。
        (これも人と同じ。そして平たく言えば邪魔な毛が無け
        れば生活は守られるので、デザインはあんまり関係ない)

という訳で、トリミングって快適な生活を守って健康維持の為にするもの
なんです。シャンプーをお家でやる方も居るけど、毛皮のコートを自分で
洗濯する様な感じで、実はシャンプー難しい。
不適切なシャンプーによって皮膚が悪くなって病院に行くパターンも
珍しくなかったりします。あるあるです。
綺麗にしようとしたのに、お肌が荒れるという。
そして、トリミングサロンを利用するよりも高額になる治療費…という
のも、あるあるだと思います。

なので、カット犬種もシャンプー犬種もトリミングサロンを利用するのが1番理想で結果的にコスパ良いと感じます。
犬の皮膚の構造上、3週間~月に1度行うペースが適しています。

カット犬種達は、トリミングもしなくてはいけないのですが、犬のカットもヘアカタログみたいのが最近はあったり、SNSでも色んなカットが投稿されています。
もはや、アートって感じ。
実際「私はアーティスト」って言ってたトリマーを知っています。
私は「へー…私は…何かな…あはは」返事の正解が分からなかったので笑っておきました。確かに彼女は技術もあって、作品?はアートかもしれないんですけど。…作品なのか?

アート作品の様なカットが蔓延しすぎていて、
お客様も当たり前の様に、アート系のご注文をされる事が
多いので、混乱します。

「トリミングってアートだっけ?あれ?私ってアーティスト…?
あれ……???」
「はっ!私はトリマー」正気に返ってからの、
「いやいやいや・・・・・犬の生活守られた上でのアートなんだぜ☆」という説明をします。
あと、アートお金かかるよ。という説明もします。
アートしたかったら、月1どころか2,3週くらいの間隔で手入れしないと、
生活とアート両立しません。というセレブカットもあります。

家でのお手入れ不足やトリミングの間隔不足により
次回に毛玉がひどくなってしまう事もあるあるです。
毛玉が酷いと、毛を残すために櫛で解くと、相当な
時間がかかり、犬も痛みがあったりするので
バリカンで短くしてしまいます。全然アートじゃない。

例えると、美容院に行ってロングでオシャレな髪型にしてもらって、
あとは家でお手入れして保ってくださいね。と言われて、
数日で髪が邪魔過ぎて、かと言って美容院帰りの髪型を再現するセット力が無い状態に落ちいったり、手入れが上手くできなくて
毛が痛みすぎたりして、もはやオシャレに見えているか?という
状態に似ています。

結論:トリミングは健康維持の為にやるもので、
   アートしたかったら健康維持と両立させる。
   どちらかを優先するならば、健康維持が優先。

犬は、自分がイケてるけどストレスがかかる状態より
快適でストレスない状態を望んでると思います。

ダサいとかイケてるとか、そういう概念は犬に
無いですよね。って飼い主さんに伝えると
ほぼ皆さんがわかっている事なんですけどね。
あえて考えるきっかけが無いのだと思います。
蔓延しているオシャレカットな犬は可愛いし、
トリミングサロンとはそういうカットをする為の物だと
思ってしまうのも分かります。

言語での意思疎通が出来ないって事は、人間側が
配慮しないといけないんですが、考えるきっかけが
日常ではあまりない。
犬側からしたら、ちょっと悲しい状況
かもしれません。




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