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sat/12/Oct.

今週、千葉ジェッツのダイジェストで見た渡邉選手のフェイダウェイの残像がやばかった。しばらくバスケをフルタイム見ていないせいで、選手の名前やチーム名がさっぱり分からなくなってきた。


バスケといえば、河村選手がアツい。バスケをやっていたという(話が通じそうな)人と会って「あのスリー見ました?」とどちらからもともなく切り出し、「やばいっすねえ!」とひたすら騒ぐ。


河村選手に限らず、海外で大きな挑戦をされている選手に関しては大体こうだ。試合結果とコート上の映像と所属クラブがプロデュースした「裏側」が少しだけ届く。

「アスリート」として純度の高い情報が黙っていても欧米のスポーツ文化のフレームワークにかけられる。

欧州サッカーやNBAを観ていて気持ちいいのはこのあたりだと思う。


   
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その点、オオタニサンは野球以外のどうでもよすぎるオオタニサンの奥さん情報が規格外に多い。

「オオタニサンみたいなスターを追いかけている自称・ファンの皆さんは、メディアとグルになって選手のプライバシーを侵害する行為がペナルティーなしで免責されている」とか言うと、気の合う知人の皆さんが爆笑してくれる。


もはや笑い事じゃないと思うんだけど、オオタニサンの場合は野球を頑張って結果を残すほど、プライバシーその他の権利はどんどん抑圧されていく。

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「そもそもスポーツって自由を得るためにやるんじゃなかったっけ」とオオタニサンの報道を見るたび思う。


しかし彼の場合、頑張れば頑張るほど逆に生活は抑圧されて不自由になり家族の治安まで危うくなるんだから、プロ野球選手ってめちゃくちゃ割に合わない仕事だよなあ。


とか言ったら、スポーツ新聞に書かれてるゴシップが大好きなおっさん&おばさんに「金もらってるからいいだろ」「いい暮らししてるから有名税だよ(暇つぶしもってこいの芸能&スポーツニュースの楽しみに水を差すな)」ってぶん殴られるんだろうけど、こういうときにふと自分の学生時代を思い出す。


いいバイトをしてそれなりのバイト代を得るなんて当たり前なのに「ずるい」「鼻にかけてる」と勝手に言い出し、貰ったバイト代の意味を台無しにする類の同級生やそのママが、わたしの学生時代にもいた。

わたしのバイト代なんてたかが知れてる。オオタニサンの米粒にも及ばない。それでも「いい気になってる」とか「バイトは禁止だ」とか言う奴に限ってバイトの面接に落ちたという噂を聞かされたものだった。

仕事と収入の話ってシビアだ。バレないようにしていても、ここみたいな田舎のお姉様の大好物は「金目のもの」と「金づるになりそうな家族の話」=「収入額の話」だったりする。


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オオタニサンの暮らしぶりについての報道は一体、誰のためのなんのメタファーなんだろう。

AIが作っていると言っても頷くようなYouTubeの短い動画だけが増えていくのを見るに、人の噂や妬み嫉みも細胞みたいに増殖する。


それらを「ねたみ&そねみ細胞」と名付けて、オオタニサンやオオタニサンのように日本を見事脱出されたアスリートに注がれる熱く冷たい視線のメタファーとなる当該細胞の本質を詳らかにするもよかろう。



みたいなことを温かすぎる土曜の午後に佐久間さんのラジオを聞きながら思う。


今週はマジで疲れたよー


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