【小説】世界で起きている事はファンタジー第７回～進化～

教育、新聞、ＴＶ、流行、健康、貨幣経済、世間の常識、他人との比較、優越感。すべて与えられてきたものである。与えられる事から卒業し、与える側になる。与えられたら、与える。

ごくごくシンプルな循環をすべての人が思い出すことであろう。与えられてきた、誰かに創られてきたファンタジーの世界から、現実の世界へと進化する時がついに来た。

フェイクからリアルへの進化。どうやらウイルスとは人間を進化させる為に、宇宙から、隕石や彗星と一緒に運ばれて来るようだ。
新型コロナウイルスも人類の進化の一環であったのだろう。リモートワーク、地方移住、メディアから個人チャンネルへ。

学校教育から個人の学びへ。貨幣経済から量子取引、物々交換へ。工業より農業。通信より意識へ。集団から個人へ。所有からシェアへ。競争社会から自己実現社会へ。治療から予防へ。西洋から東洋へ。

誰かに創られてきた社会は、これから、自分で創るように進化する。今までのような、管理社会、ファンタジーの世界から、現実の世界に移行しようとしている。

与えられた情報ではなく、自分で情報を収集し、自らの責任で行動するようになりそうである。一歩踏み出す勇気は必要だが、与えられたものでは無いという事は、自分が思い描いたように世界を創る事ができる、創っていく事、すなわち【創造】につながるであろう。

そうすれば、依存する事も無く、自分の好きなような世界を描けるようになる。

心の奥底に秘められた、実現したい事は何か。子どもの頃に思い描いた夢は何だったのだろう。人を助けるスーパーマンだろうか。地球の平和を守るウルトラマンだろうか。
ＴＶの中の世界とは言え、心に響く何かがあったのではないか。

人を助ける、地球を助ける事は自分を助ける事でもある。フラクタルという事を思い起こせば、自分が不幸なら、地球も不幸であり、自分の健康が悪ければ、地球の環境も悪化する。他人が不幸なら自分も不幸になるし、自分が不幸なら他人も不幸になる。

自分だけという思いは、他人を不幸にし、その結果、自分に戻ってくる。他人と思って攻撃をすれば、自分の心臓に攻撃を仕掛けているようなものだからである。

お金持ちになりたい。出世したい。有名になりたい。誰もが一度は持つ価値観だろうが、
それは夢でなく、手段、または武器のようなものではないだろうか。本当はその先にある【何か】を求めているのではないだろうか。
結局、お金も出世や名誉も人との比較の価値観。絶対的な価値観では無いのである。
絶対的な価値観こそが天命であり天命こそ感動の根源、生命の全てを握る、生命の根源と言える。

相対的価値観ではなく、絶対的な価値観を世間の常識によって見失っているように見える。人に何を言われても貫き通せる、絶対的価値観はお持ちであろうか。

相対的価値観の先にある絶対的価値観とは、心の底から沸き上がってくるような、常識では計れない、ワクワク感、涙が出るような懐かしい感じ。何億年という気のと遠くなるような昔から、遺伝子に刻まれてきた記憶というバトンを渡されていることを思い出して欲しい。地球を創った創造主ですらなし得なかった、感動というドラマは、自分自身でしか創る事ができない。自分自身が主人公であり、ＴＶやスポーツ、著名人や有名選手よりも、必ず、必ずや、輝く事ができる。
体の健康も価値観もお金も流行も学校も理想も常識も、誰かに任せるのでは無く、自分自身が主人公となって創ってみようではありませんか。
コロナウイルスの世の中はあなたが本当に望んだ世の中ですか。
自分自身で思い描いたように世界は創れる。なぜならば、あなたが主人公であり、自分自身でしか創れないドラマであるからだ。進化とは気の遠くなるようなバトンを渡されてきた歴史。自分自身の今の姿が『最高の進化形』なのである。

～第８回へ続く～