関係性オタクのすがりゅがsprite最新作「everlasting flowers」をプレイした感想

Noteの試運転もかねてノベルゲームの感想を書いてみました。

sprite最新作「everlasting flowers」です。

結論から言うと、

人間関係に悩んだ末に転職して「今の職場から逃げる」を選択した俺にとって、まさにこれ俺へのメッセージか?ってくらいグッサグサ刺さってしまった。

ちょうど今、次の会社に行くまでの移行期間なので、尚更

ゲームの大きなネタバレは避けるように書きましたが、軽くは含むのでぜひプレイしてから読んでください。5分くらいで読めます。


ゲーム本編

やる前の印象:sprite作品が大好きで…

spriteは前作前々作と両方やってて、特に美術と音楽が大好きなので買いました。あと関係性オタクのおれとしては百合作品を見過ごすせことはできないんですよね

あおかなが俺の中で絶対王者に君臨してるので、それを超えろとは言わずも、小ネタが見られればなぁと。猛烈にあおかなの続きが見たいので、買って応援する的な感じ。そんなspriter(spriteゲームを愛する人の総称)です

住み込みバイトするって物語が、俺の好きなアニメ「花咲くいろは」に似てると思ってた。だから美智子さんからめったくそにしごかれるのかと思ってたけど、その実めっちゃ良い人だった...

あおかなの葵さんの時もそうだったけど大人がマジでいい人しかおらんのよねsprite作品

クリア後の感想:続編とか今後いろいろ展開してくれませんかね…

難しいテーマだったと思うけどよく短くまとめたと思う

テーマが百合だから互いに依存してカフェを二人でやってくENDかと思ってた。なめててすみませんでした

出来ればその後とか、その前のストーリーをもっとたくさん書いてほしかったけど、これは続編期待してもいい感じですかね?=陽毬は当然として、紗波さんと少女時代の美智子さんの話をぜひ...!

美術監督確かにあおかなだわ。CGシーンとか特に。

空を描くのが好きな人絶対制作陣にいるよね。

空、良!!! ©sprite / https://j.sprite.net/evers-m

物語は1エピソード1時間で合計たった6時間。もうちょい分量あってもいいと思った。でもCG数はかなり多くてなんなら2-3分に1回くらいで新しい絵見られるんじゃね?

BGMは絶対裏で何かしら流れてて、これ聞いてれば気持ちよく寝られそうって感じ

主人公が語り部となって「独白」するシーンも、あおかなの晶也が挫折するときのシーンと同じような演出で訴えかけるものがある。spriteはこの辺容赦なくて、頭殴られる感じでいつも心にズンズンくる

最後美智子さんから卒業証書もらうシーンでは、以前は残してた苦いグレープフルーツのジュースを今回は全部飲むことができる、という成長の比喩があってこういう描写もうまいなと思った。

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あと美智子さんに深菜が退職届出しに行くところが「あああこれ俺だ...」てなってつらかったですね。ジュース出されて...。なぜか急にみんな優しくなるんですよね...(出してない)

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関係性オタクから見たeversの主人公2人

レールの上が嫌で抜け出したかった子と、レールの上に乗りたかった子

深菜と蘭という正反対だった二人が、最後に同じ方向を向く、自分の人生に向き合い始めるってのがめっちゃよかったです

深菜「蘭は私と違って何も悩みがない...」

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みたいな明らかにフラグな発言から徐々に蘭の弱みに気づいていく過程にゾクゾクしてました

キービジュとかであったように、メイクで生まれ変わるもんだと思ってたが、違った。

家から一歩外に出てラソンブレの門をたたいた時から、すでに変わっていた______

こういうミスリード的なのに私はほぼ全部引っかかっていて、Herbariumについても多分だまされたんだけど、

序盤で深菜がドライフラワーのように枯れてく花をみて「私もこれだ」って言うシーンがある。

そのあとハーバリウムのオイルで花を長期保存するもんだから、こうする(カフェを存続し続ける)のが正解だと思ってた。実際は、カフェを卒業して、毎年新しい子を迎えて違う花を咲かせ続けるって話だった

深菜「私も蘭みたいになりたい」

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そうか、everlasting flowersってタイトルは、一人とか1つの場所ではなく、代々受け継がれてたくさんの花が咲き続ける思いの事だったんだな

惜しかった点:ここもうちょっと知りたかった…!

やはり分量、それに伴う情報の少なさは否めない

蘭が多少揺らぎはあったものの終始先輩として引っ張る側だったので、逆転しても良いとは思った。中学までの明るい深菜をもっと垣間見せてほしかったですね

あと抜けてたら申し訳ないですが、蘭が両親のもとから離れてやりたいことってなんでしたっけ?

旅立った結果、紗波さんや蘭が具体的に何をなすことができたかを、もっと知りたかった。その状態でうまくやれてると言われてもピンとこないので、そこが分かるともっと感情移入できたかなと

このゲームをやり終わったとして、良い話ではあったがそこで完結してしまうので、その先に妄想が捗らないなあと。ちょっと惜しかった(JKの遅刻理由)

登場人物

坂下深菜という人間について

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ジャージ来てて自分に自信ない引きこもりでCV.上田麗奈さんか...

ん?こんな感じの人、以前どこかで...

星野みやこ from 私に天使が舞い降りた!

いたわ

どこからともなく現れた星野ひなた「みゃー姉に友達はいないぞ?」

…。

正直に言うと私は上田麗奈さんが好きである。好きだから買ったと言っても過言の滝ではない(華厳の滝な)

※ちなみに、猫の名前がみゃーなので、みゃー姉ボイスで「みゃーちゃん」って言っててこれがまたややこしい...

アバンの時から「逃げるんじゃない、踏み出すんだ」って言ってる当たり始めから意志の強い子だったんですよね

深菜「大好きな制服が大嫌いになった」

っていうセリフに僕は結構心にガツンときて、好きだったものが嫌いに変わる瞬間が一番きつのよくわかるわ...と

よかれと思ってやった事が裏目に出て嫌われるっていう、明るい子がまじめグループの中で孤立するパターンをよくかけてるなと思った。

学校だけじゃなく、社会人も過度に誰かと親密になるのを嫌う傾向が最近あって、世間体を気にして折り合いつけて、過度に人とは関わらずっていうのが今の時代どんどん当たり前になってきて。そういうの自分もダメだと思う

深菜「昔の自分はそうじゃなかったといいつつ、それがどんな自分だったかは思い出せない」

というセリフのように、深菜は自分を変えたいと思いつつ、元から自分はこうじゃなかったよ?と自分をだましている。どこかで逃げる理由を求めているそんな印象だった。

たとえば、

「規則正しい生活をしてクマを消したい!でもクマがあれば背客しなくてもいいかも...」

みたいなセリフもあったと思う。

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しかし、シーツをうまく敷きたいとも言ってる。冒頭でも言ったけど根は根性ある性格なので、本編でも言われてたように、深菜がラソンブレの門をたたいた瞬間に全て変わっていたんやなと、後から考えて改めて実感した。

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星野蘭という人間について

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星野みやこ?(しつこい) ※なんなら読みは「せいの」だし

蘭「連帯責任は二人で一緒に頑張る事なんだよ」

このセリフを聞いて、なんてポジティブな人なんだ、と。

江戸幕府が導入した五人組制はお互いに監視して年貢を納めさせる恐怖政治だったのに…。俺はこの状態だと監視されてるとしか思えないよ(実際監視みたいなもんだったけど)

5話のネタ晴らし回でこれまでの伏線がどんどん回収されていくのがゾクゾクしましたね。蘭が街を知っていたり接客がうまかったり、みちこさんの「今年の子は...」発言とか。

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「鍋を家族でつついているのが羨ましい」って言ってたエリートさんだけど、鍋どうなんすかね。おれんちは鍋にカビが繁殖してて、鍋料理出てきたら100%腹壊してたけど

世間体を気にして惰性で一緒にいる家族が大嫌いで黄金ルートに嫌気がさしてる。これ俺かな?

あとこれもどうでもいい俺の話だけど、俺もバイトやめたくて赤髪にしてバイト先行ったらマジギレされて店長に目の前で制服捨てられたことある。(一緒にするな)

成瀬陽毬

かわいい ©sprite / https://j.sprite.net/evers-m

かわいい

成瀬という苗字で後ろ向きに被ったこのキャップ...。うーむ似たような名前の人をどこかで...

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あおかなの白瀬さん「やあ」

...。

CV.富田美憂さんである。何を隠そう、俺は富田美憂さんが好きである。

幼いながら両親祖母を亡くし天涯孤独、挫折を経て、今は大好きな美智子おばあちゃんと一緒にラソンブレを経営している献身的な14歳中2。

めちゃくちゃいい子である。しかし、

その正体は、露天風呂でお姉ちゃんたちの乳比べをして、抱き着きゲームと称してお姉ちゃんたちの水着を奪うという、とんでもないエロガキである

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「みなおねーちゃんも胸大きいね!」

…ありがとうございます。

eversをプレイしたハウル「最初は子どもなのにお店のことについて色々教えてくれて、料理も出してくれて、面白そうな人だと思ったんだ」

ハウル「恐ろしい人だった...」

今まで接客してきた老若男女の胸の大きさで脳内ランキング作ってそう

陽毬がとにかく好きなので、陽毬ルートに分岐する隠しコマンドを知っている人いたら教えてください

その他の登場人物

紗波さんは、登場が遅いと思った。せめて胸だけでも先に魅せてくれたらよかったのに(どういう理論)

美智子さんは、あおかなの葵さんに近いものを感じて本当に芯があるけど不器用な人でもあるなと思い、この辺あおかなうまいなあと改めて思わされた。

蘭が駆け出していく姿を見届けるみちこさんがもう、完全に葵先生がグラウンドのまさやを見守る姿なんですよね。ある種ここが一番俺の見たかったシーンかもしれん

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総括

まとめ

深菜「花は散るから美しいと言うが、そのはかなくも美しい花が散った時、私は美しいと思えるのだろうか?」

©sprite / https://j.sprite.net/evers-m

物語の締め方としては、サマポケの某ルートみたいに前に踏み出すために深菜を突き放して現実と向き合わせるといったそんな感じ。リズと青い鳥みたいですね。

「つらかったら逃げてもいいんだよ?」

が主流な世の中で、そんな時代に逆行するかのように、ある種王道っちゃ王道だけどハッとさせられるような、そんな展開だったと思う。

しかし、ラソンブレが必ずつぶれてしまうという確証はなく、むしろこの調子なら、ひまりが一人前になるまでの間は畳んだとしても、また絶対再開してくれると思えた。

「ラソンブレを依存先にはしないでほしい。でも辛くなったらいつでも帰っておいで」

そんなポジションにになってたんだと思う。この辺もサマポケに近いものがあるなと思った。

自分は結構夏が嫌いだったんだけど、最近は夏をテーマにした作品を多くやるうちに好きになってきたかもしれん。ATRIとかもめっちゃ好きです

ボリューム的にライト層に向けての発信だったと思いますが、その効果は十分に期待できるのではないでしょうか?

深菜がラソンブレ引き継ぐルートあってもよくね?と思ったけどそれはナンセンスですかね。セーブやロードは出来ないって本編でも語られてたし。

©sprite / https://j.sprite.net/evers-m

それはそれとしてひまりルートをぜひ...

最後に

少し長くなりましたが記事は以上です。

コンサートライブにもいくと思うので、ご一緒できる方、ぜひご一緒しましょう!

sprite様、素敵な作品をありがとうございます。次回作も期待しています!

それではまたTwitterで! とぶにゃん!

https://twitter.com/sugaryuu_


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