可哀想を知る
みんなと一緒に行事が出来なくてかわいそうだった…
確かにそう書かれていた。
もう捨てられてしまったから今となっては証明する術はないが、保育園の卒業文集か何かの先生からのメッセージにそう書かれていた。
その言葉の意味を理解できた事をハッキリ覚えているので、小学生に上がって漢字も覚え始めた後に読んだのだろう。
私って可哀想だったんだ…
今のご時世なら例え真実だとしても
先生もこんなメッセージは残さないだろうが、当時、それが私に対する先生の正直な気持ちだったのだ。
妙に納得した気持ちになって
そっと、文集を元の場所に戻した。
その後、2度と見ることはなかった。
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