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足の番人ベーシックより〜爪まで運動に関わるよ!〜

こんにちわ!

足の番人ベーシックが終わったのでベーシックのまとめをリハビリ視点でまとめたいと思います。

今回は下北沢病院の西出薫先生と院長の菊池守先生のセミナーしてくださったことを足の番人の凡人療法士こと宇佐美がリハビリ視点でまとめたいと思います!

まずは広告させてくださいw

地域の足を守る為の取り組みの概要お分かり頂けたでしょうか?このお二人から直接講義聴けるなんて、凄い豪華じゃないですか?

盛り上がってきました?内容聞きたくなってきました?

とにかく、やる気はドーパミンを出して楽しく学ぶことが大切です!

とは言いつつも、人にはこんなことを言いますが、私自身は基本的にやる気出すのにめちゃめちゃ時間かかるんです(゚∀゚)はは!

なのでやる気に満ちるなんて難しいなーそれが普通!って思って過ごしてます。継続率の統計を見ると、『もうがむしゃらに!とにかくやろう!』というよりは、まずは興味が出て、自分にすぐ役立つことだと思って頂けると統計値がググッと!上がります。

それが続いて行く秘訣かなーと思う今日この頃です(^ ^)

では内容に入っていきますね!

爪まで含めて運動器

今井らが行った 263 名の成人を対象とする臨床研究の結果,母趾の爪病変およびそれによる痛みは,下肢筋力と姿勢制御機能の両方の低下に有意に相関していた。また,爪病変を持つ対象者に対しフットケアを行うことにより,低下していた運動機能の回復が認められた。(今井 亜希子 足の皮膚・爪所見からみる下肢機能より引用 )

うわー!見落としてたよーーー。。って私は思うんですが、皆さんはどうですか?爪まで含めて運動器と言う意識は私にはありませんでした。巻き爪を運動療法や作業療法でなんとかしようってあんまり思わず、フットケアは看護士さんへお任せしたい!と他力本願な療法士でした。お恥ずかしいです。

臨床やっていても正直「足見してください」って言わないと見せてくれない事が多いです。と言うか言っても、「汚いからやだよ!」なんて愛すべきクライアントさんに言われる事はざらにあります( ;  ; )悲しいかな。。

匂いがしたり、高齢になると目が悪くなるのもあり、足のケアを怠る事が本当に多いんですよね。。だから恥ずかしくて見せたくない。気持ちも分かるので、クライアントの気持ちを揉ませないように、「足を見ないことによって重症化する事が本当に多いので初回のリハビリのタイミングで”みんなに”見せてもらってますよ!」と言って、足まで見とく事が一つターニングポイントになると思います。

ついでに靴もその時見ちゃいます!だいたい靴の内側の削れている部分とタコの位置と一致したり、靴ブカブカで履いてたりするので靴紐の指導したりと、後手に回らないように早めに見る方が良いな!と思います。

ただし注意点が1つ!!

看護士さんかドクター以外は基本的には病的な爪は切れません。(心では切ってあげたいなーと思っているんですが。。)

療法士は健康的な爪はクライアントの要望があれば切ることは可能なんですが、病的な爪や肥厚した爪は切れません。もし切りたければグレーゾーン解消制度を使って頂いた方がよりセーフティだと思います。私はちなみに病的な爪は削るくらいです。健康な爪は予防的なフットケアの介入として積極的に介入します!

グレーゾーン解消制度:                       経産省が公表したのは、高齢者介護施設と業務提携契約を結ぶ予定の事業者に対する回答結果です。この事業者は、施設利用者にフットケアサービスを行う予定で、医師以外による医行為を禁止する医師法17条の規定との関係を、グレーゾーン解消制度で問い合わせました。具体的には、施設入居者の身体状態を確認した医師が「その部位には治療が必要ない」と判断した場合に、(1)巻き爪や爪の肥厚の予防的ケア(2)皮膚の乾燥ケア(3)足部の角質肥厚の予防的ケア(4)足部の清潔ケア―を医師以外が実施するサービスがそれぞれ、医師法の規定に抵触するかどうか。医師の判断は、書面で事業者に伝えられます。これを受けて経産省は厚労省と検討し、(1)軽度のカーブまたは軽度の肥厚を有する爪を、爪切りで切るか爪ヤスリでやすりがけする(2)下腿と足部に保湿クリーム(医薬品以外)を塗布する(3)軽度の角質の肥厚を有する足部について、グラインダーで角質を除去する(4)足浴を実施する―はすべて、「治療の必要がないと医師が判断した部位」であれば、「医師法17条の規定に違反しない」と事業者に回答しています。

爪の役割

足の爪のことを爪甲(そうこう)と言います。役割としては爪圧(そうあつ)の相殺です。

わー怖い!殺すの?って思われました?怖くないですよ!

爪圧とは、指腹に加わった圧力を受け止める能力で、なぜこのような不思議能力が爪に備わったかと言うと指先の爪は指の腹の真ん中くらいまでしかないので、指腹の中心部より先の床反力を受け止めるのが役割なんです。

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え?爪ない、こんなところからお肉が出てきてる!!って思われることありませんか?あれは爪がないからと言うよりは骨(末節骨)がないから圧を受け止められなくてお肉が出てきちゃうんです。圧をお肉が受け止めるので上に上にお肉が出てきちゃうんですね。

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こう言う場合は時間がかかりますが、爪のお肉を下げて貰って少しづつ爪を前に生やして貰うことになるのでとても時間がかかります。

母趾は一番体重がかかる足趾です。歩行のたびに地面から強く押し上げられ、通常母趾の爪はそれを押し戻すように働きます。しかし何かのきっかけで爪が剥がれてしまうと歩くことによって地面から押し上げられる母趾の肉を上から抑えこむことができなくなってしまいます。
そうなると歩行のたびに母趾の先に肉が盛り上がった状態になってしまいます。そこにしばらくしてもう一度爪が生えて来ようとするとどうでしょう、爪は先に向かって生えたくても立ちはだかる肉の壁に阻まれて前に進むことができません。結果として爪は通常の前方向ではなく上方向(分厚くなる方向)に生えるしかなくなり、変形して肥厚した爪がやや曲がりながら生えてくるようになってしまいます。(足の番人HP  親指の爪がはえて来ない より)

そんな時はこのテーピングを使って見てください。ただ循環が悪い方にはテーピングで皮膚が剥がれてしまわないように、フィルムで対応したり状態を見て変えてくださいね!

真ん中に切れ込みを入れまして、下にあるテーピングをグッと下に引き下げて親指の前のお肉を下に引下げます。爪の前にせき止めていたお肉をどかしてあげる感じです。

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爪は4つの箇所で固定されている

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お気持ちだけで十分です。そのお金をご両親の靴を買うことや身近な人や自分へのプレゼントに使ってくださいね(^ ^) 心ある方々がの活動を支援してくださった場合には、いつもお世話になっている皆さまに1杯奢ります。足の番人で宇佐美と握手!!