2021年振り返り

2021年を振り返ります。ちなみに2020年はじめにはこんな抱負を書いていました。


1月~2月 在宅環境改善

在宅研究が本格的に継続されそうな気配を感じて自宅の研究環境を整えることに注力していたみたいです。その一環として安価な3Dプリンタでいろんなマテリアルが出力できないかとか試していました。ほかにもレーザー加工機や電動糸鋸をお迎えしたりしていました。

3月 はじめしゃちょー失禁体験

はじめしゃちょーさんに失禁体験装置を使用してもらいました。

HPへのアクセス人数が増えました。


このほかTBS系列「ありえへん∞世界」2021年3月23日(火)に映像が映るなどもしました。

4月 NHKアサイチ出演、トレンド入り

NHKアサイチに出演し、スタジオで関ジャニ∞の村上さんを失禁させてきました。失禁体験装置がトレンド入りしたようで驚きました。

またVtuberの鈴村たまさんにも失禁体験装置を使用いただきました。

5月 新アバター導入、ほか

5月に入り誕生日を向かえたのでモデラーのTackさんに顔を作っていただきました。とても嬉しい誕生日プレゼントになりました(受注生産)。

また失禁体験装置をYoutuberのヴァンゆんさんに体験いただきました。

ほかには物理的に制作したスチームパンク作品群を3DスキャンしてVRChatに展示ワールドを作り展示するなどしました。ワールド制作自体慣れていないためいろいろ手探りで「わからんなんも…」になりながらライティングいじったりしてました。もっときれいに3Dスキャンしたりリアル作品の良さを伝えられるように展示したいですね。

6月

6月はあまり共有できる進捗がないのですが、有志でやられているCHI勉強会にて発表したり、歯のレントゲン写真を使ったマスクを作ったりして遊んでました。前に脳のCTスキャンモデルを使って脳アバターを作ったりもしたのですが、リアルとバーチャルが交差する表現はデジタルに生々しさを感じられて非常に好きです。

7月 学会発表

7月はWorld Haptics Conferenceという触覚系の国際学会での発表とRobomechという国内学会での発表を行いました。オンラインでの学会発表は去年から行っていましたが、触覚系のデモは実際に体験することが重要なのでそこができないのは何か解決策がないかなぁと悩ましいところでした。僕はライブで自分がデモを遊んでる様子を見せていましたが見ている人も楽しめるインタラクティブなコンテンツにすれば良かったと感じています。

ほかにはバーチャル学会2020についてVR学会誌に小特集を組んでいただきバーチャル学会の理念や運営体制について説明しました。

9月 VR学会大会

9月はVR学会大会2021が開催され、以前から行っていた吸引触覚提示装置を内蔵したHMDの研究とVR環境にて鏡はユーザーの行動にどのような影響を与えるのか?という2つの研究を発表しました。

まずHMDの研究ですが、すでに基礎コンセプトは発表済みなので今回はより吸引触覚提示の設計のために必要な情報にフォーカスした内容を発表しました。具体的にはFEM(有限要素法)を用いたシミュレーションにより皮膚に生じる物理的な構造変化と神経に働くエネルギーを計算し、主観評価とシミュレーションのマッチングを図るという内容です。詳しくはこちらから論文を閲覧できます。


もう一つのVR環境での鏡の研究はVRChatにてユーザーが鏡の前にいることが多い、という俗説を検証するために行ったものです。私の身近な友人に声をかけて鏡が存在するワールドでの挙動を計測させてもらいました。結果としては鏡の前に有意に存在するとはいえませんでした。ただし一部積極的に鏡を利用するユーザーがいること、またユーザーは常に近づいて話すという性質から結果的に鏡の前にユーザーが集まるという状況が発生することがわかりました。こちらは引き続き研究を続けたいと考えています。こちらもここから論文が読めます。

また9月18日にはあおぎり高校の皆様に失禁体験装置をご利用いただきました。ありがとうございました。

12月 バーチャル学会2021

12月18日第3回目となるバーチャル学会2021を行いました。私は運営委員長として雑用をしていました。ほぼ1年がかりの準備でした。
 学会に参加できなかった方も配信のアーカイブをご覧いただけますのでぜひ見ていただければと思います。

ほかにはSIGGRAPH Asia 2021という学会を見に行って久々の物理学会に喜んだりしていました。ただやはり参加人数が少なく、寂しさもあったのでバーチャル参加者の存在感を物理型の人が感じられる仕組み、またその逆の仕組みなども必要なんだなぁと感じました。バーチャル学会でそのあたりを解決する企画もやってみたいですね。

またTwitterトレンド大賞にて失禁体験装置が出演し、カンニング竹山さんに体験いただきました。この日はバーチャル学会当日だったため代理の方に展示をお願いしておりました。大きな問題もなく実施できて安心しましたが、ゆくゆくは完全に開発者がいなくても扱えるように装置を改良していきたいです。

動画は32:20付近から

https://twitter.com/i/events/1453119589223600128

あとは普段僕がVRChatで作業する際に入り浸っている作業部屋(通称「海」)の人々と忘年会をしました。とても楽しかったです。

まとめ

大小いろいろやってきたことを取り上げましたが、率直な感想としては「こいつ全然進捗出してないな」と思いました。日々忙しく活動しているつもりでしたがその多くが実際に成果を生まない「虚業」だな~と感じています(例えばミーティングや今後の方針を検討するなど)。
 もちろん考えることも重要ですし、マネジメント業務を可視化するのは難しいという問題もあります。ただそれを差し引いても、僕がなりたい姿は目に見える形の進捗をガンガン出していくことなのでこの流れは良くないなと振り返ってみて強く感じました。
 成果の出し方は人それぞれですし、それに倣う必要もありませんがなりたい姿があるならそのために努力しなければならない、ただそれだけだと感じています。

う~~~~~~ん、本当はこんな暗いことを書こうと思っていなかったのですが振り返っていくうちにどんどん落ち込んでしまいました。来年はこうならないよう細かく質の高い進捗を出していこうと思います。まぁまずは就活や博士論文を頑張らないといけないのですが…。それはそれとして2022年もいろんなプロジェクトを立ち上げたり関わりたいと思います。

それでは皆様良いお年を。


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