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私の道のり⑦

息子とADHDの薬のこと

息子は発達外来の小児科医から、ADHDそのものの告知と言うより、特性のことについてイラスト入り解説書で当てはまる部分について聞かれた。そして、「集中できないで困る部分を助ける薬があるから飲んでみましょう」とコンサータを処方された。
コンサータは1日一回服用で、効き目は12時間。日中だけ効かせる薬だが、元々は別の疾病について開発された薬で覚醒作用もあるため、指定医しか処方できなかった。体質により合う合わないがある。まずおためしで短期間、ということだったが若干7歳の息子が、服用した時に言ったことが忘れられない。



「頭のなかのごちゃごちゃが消えてはっきりしたの。」


「お母さんが僕に言ってたことは本当だったんだね(多分息子に注意欠陥多動性障害なんじゃないかと話していた気がする)」
さすが高IQ。理解力が高すぎる。しかし、副作用の食欲減退のせいで、お腹すいてる時間にどか食いして吐くという状況になり、服用はやめ、ストラテラに変えたらあまり効果は見られず、いつもの息子に戻っていた。
そして、忘れんぼうな息子はそんな名台詞を言ったことはとっくのとうに忘れている。
ただ、高学年になってからは、「ADHDの薬(コンサータ)は自分の衝動を抑える、うごけなくさせる薬だから嫌だ!」という名言も残している。


転校を機に出てきた教育環境の違いの問題


 

自閉スペクトラムというより、注意欠如・多動症(確かその頃呼び方が変わった)で落ち着きがなく、授業参観ですら授業中ずっと鉛筆を削っていたりとマイ・ワールド全開で、3年生まではほぼ毎日怒られていた息子。
親の転勤の関係で小4で転校。それまで通級指導教室に在籍し、放課後指導を週一程度受けていたが、転居先の自治体の学校には情緒の通級指導教室がなかった。というか、市町村的に通級は言葉の教室しかないところだった。まえより人口が8倍以上あるプチ都会なのに遅れているな…と感じた。
固定の情緒学級に行く必要性はすぐ感じなかったこと、3年生までは通常学級で全ての授業を受けていたことから息子は通常学級在籍スタートとなったのである。

今回は私というより発達障害の息子の話が中心になった。私にとっては、特別支援教育格差の実感のスタートであった。
まだまだ続く。

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