いつも同じことを考える。
答えのない問い。
愛って何?
性って?欲望って?

犯すっていう言葉が好き
穢れていて
そして、美しいから
愛って言葉
本当はあまり好きじゃない
純愛なんて信じない

 今、幾度となく夢見てきた光景を目にしている。目の前で誰かに抱かれる君を見たい、そう願い続けてきた。
 胸を揉みしだかれながら俺の瞳を見つめ、
「貴方が一番見たい私、愉しんでね…」
そう囁くのは、淫らな快楽を愛する、俺の彼女の河合玖美だ。

「我慢できなくなったら、そのまま逝っちゃっていいよ」
 君を見つめる俺のペニスを一心にしゃぶる、もう1人の少女。妹の麻耶。
「よかったね、お兄ちゃん。玖美さんが犯されるところを見られて」

 玖美を犯す男は、彼女の弟の和也だ。
 彼は、今俺のペニスをしゃぶっている麻耶と交際している。兄と関係を持つ少女と、姉と関係を持つ少年は、まるで当然の如く惹かれあっているようだった。

 俺たちは、みんな同じ。
 全ての禁忌を同時に犯すような最高の背徳を求めて集まった4人。
 終わることのない宴は、始まったばかりだった。