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小さな「1」の積み重ね、その10年間の結果

TABLE FOR TWO(TFT)の東京外大支部「W-Win」を設立して、昨日4/20で10周年を迎えました。

20円の寄付金付きヘルシーメニューを販売すると、その20円で支援国に学校給食1食を届けることができる。この仕組みで、世界の10億人の飢餓と10億人の肥満を同時に解消していく。(※数字は当時のもの)

1冊の本からこの取り組みを知ったとき、ちょうど「ごく普通の人たちの小さな力を集めて、何か世のなかをよくすることができないか」と、いろいろと実験をしているタイミングでした。「これは...!」と思い、著者の小暮さんにきっったない字で手紙を書いて「やりたいです!!」とお伝えしたのが始まり。

最初に思いついたのは通常の学食導入ではなく、世界各国の料理店が大集結する「外語祭」で展開すること。自分たちの店だけではなく、あらゆる語科の料理店を巻き込んで、みんなで「せーの!」でやることができたら、どんな光景が広がり、どれだけの力が集まるだろうか...

そんな妄想が止まらなくなり、愉快な仲間たちと立ち上げたサークルがW-Winでした。


初年度は、忘れもしない5,585食。その後、後輩たちが次々に導入店舗を増やしてくれて、近年の外語祭では毎回3万食近くに達するようになったそう。「再現」ではなく「進化」を続けてくれた代々の後輩たちを心から誇りに思います。

10回にわたる外語祭や、生協のみなさんのおかげで実現している食堂メニューへの導入...「たった1食ずつ」の積み重ねは10年間で、

「18万6,290食」

になったそうです。

在校生が4,000人くらいしかいない外大で延べ18万人がプログラムに参加してくれてきたということ。
それによって、毎年何クラス分かの子どもたちの給食と学びを支えることができてきたということ。

それを思うと、妄想で終わらせないで本当によかったと感じます。一緒に実現してくれる仲間に恵まれて本当によかった。


掲げてきた「1人の100歩より、100人の1歩ずつ」という理念。

その小さな1歩ずつの積み重ねは、実は決して小さくなんかない。そう言えたらいいなと思っていた10年前のあの日。

10年経ったいま、「やっぱり小さくなんてなかった」と言いたいと思います。

初年度、ポンコツの言い出しっぺとともに歩んでくれた立ち上げメンバーに感謝。
想いを受け継ぎ、パワーアップを続けてきてくれた後輩たちに感謝。
単価が低く20円の寄付はそう楽ではないだろうなか、毎年のようにTFTを導入してくださっている各料理店のみなさんに感謝。
学生のパワーの源である学食を切り盛りし、忙しいなかTFT導入にも協力してくださる生協のみなさんに感謝。
10年間TFTメニューを食べてきてくださった外大生や外語祭ご来場者のみなさんに感謝。
大学の枠を越えて、知恵や力を貸してくれ、励ましてきてくれたTFT大学連合のみなさんに感謝。
僕らからは見えないところで日々細やかな運営を続け、僕らの想いを給食支援という形に変えてくださっているTFT事務局のみなさんに感謝。

最後に、

立ち上がり間もなくまだ一度も実現していないにもかかわらずフリーペーパーに特集を掲載してくれて、
夜なかまでこの活動を展開していく夢に耳を傾けてくれて、
「つくっている音楽雑誌が軌道に乗ったら、俺もこの雑誌に20円寄付金付けようかな~」なんて言ってくれて、
自分が夢を追いかけるために食費を切り詰めているのにTFTメニューを食べてくれて、
「こいつには絶対に敵わない」と思わされる憧れの存在だった、
Gくんに感謝を。

あの夜語った「いつか全語科の料理店にTFTが入るときがくる」という夢は、見事後輩たちが叶えてくれました。直接伝える術はもうなくなってしまったのが残念だけれど、心からの感謝が届いていると嬉しいです。本当にありがとう。


この活動はきっと、まだまだ前に進んでいく。

僕も負けずに進まなければ。

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