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TrySailファン初心者向け水先案内

はじめに

この記事を書いている人

記事公開時点でまだ9ヶ月ほどのファン歴しかない、新参TrySailファンです。先日、初めてライブに参加してとても楽しかったので、もっともっと多くの人にTrySailを知ってほしいと思っています。
TrySailのコンテンツや情報は様々な形で発信されているので、自分も最初の頃いろいろ自分で探したり教えてもらったりして少しずつ知っていきました。こういうまとめがあったらもっと早く沼に沈んだわかりやすかったかも?という記事です。予想通りとても長くなってしまったので、以下の目次から飛んで必要なところだけお読み頂ければ幸いです。
なお、書いている人は雨宮天さんから入ってTrySailを応援するようになりました。

記事の構成について

TrySailのことを知ったばかりの人へ、水先案内的に「まずこれだけ知っておけばOK!」という情報を網羅することを心がけましたが、誤り・過不足などあれば先輩有識者のみなさんからぜひツッコミや追記修正などいただけるとありがたいです。
主に「アーティストとしてのTrySail」に焦点を絞っています。声優としての活動とも切り離せませんが、出演作などまで紹介すると膨大になっていく(自分も全く追いかけきれていません)ため、アニメ・ゲーム作品については「メンバー3人ともが関わっていて特に象徴的なもの」だけの紹介に留めました。
また、メンバー3人ともソロアーティスト活動を行なっています。ソロ活動の詳細についても、最低限の内容にしました。これは(余力があれば)別記事にするかもしれません。
2023年8月時点を基準にしていますが、新情報・リリースなどに合わせて、できるだけ更新してゆく予定です。


TrySailの基本情報・メンバー

麻倉もも・雨宮天・夏川椎菜の3人からなる声優ユニット。ミュージックレイン所属。2011年、第2回ミュージックレインスーパー声優オーディションに合格した3人により、2014年にユニット結成を発表、2015年5月13日シングル「Youthful Dreamer」でデビュー。「TrySail」は悪天候の際に使用する船の帆を意味する語に由来し、どんなことにも「Try」してゆくという意味も込められています。ユニットのロゴや各種デザインワーク、楽曲のテーマにも「船」「航海」「帆」などのモチーフがたびたび用いられています。
なお、メンバーの雨宮天はTrySailデビューよりも前の2014年8月13日にシングル「Skyreach」でデビューしていました。麻倉ももはTrySailとしてデビュー後の2016年11月2日にシングル「明日は君と。」で、夏川椎菜は2017年4月5日にシングル「グレープフルーツムーン」でソロデビューし、現在は3人ともTrySailのほかにそれぞれソロアーティスト活動も行っています。

メンバー

麻倉もも(あさくらもも)
1994年6月25日生まれ。福岡県出身。メンバーカラーはピンク。
愛称は「もちょ」(メンバーからは「もち」「もちさん」など)
雨宮天(あまみやそら)
1993年8月28日生まれ。東京都出身。メンバーカラーは青。
愛称は「天(てん)ちゃん」「天さん」など
夏川椎菜(なつかわしいな)
1996年7月18日生まれ。千葉県出身。メンバーカラーは黄色。
愛称は「ナンス」「ナンちゃん」など

ミュージックレインについて

ミュージックレインはソニーミュージックグループの芸能事務所・音楽出版社。2023年現在、12名の所属声優がおり、全員が「ミュージックレインスーパー声優オーディション」の合格者。第1回オーディションの合格者である寿美菜子高垣彩陽戸松遥豊崎愛生は、それぞれ個別に声優・ソロアーティストでもありつつ、声優ユニット「スフィア」として活動していて、2期生にあたるTrySailもこのスタイルを参考にしていると思われます。声優の他に、アニメソングなどを多数手掛けるHoneyWorks、CHiCO、halcaなどのアーティストが在籍していて、TrySailメンバーとの共演やコラボも数多くあります。略して「ミューレ」と呼ばれることも。

フォローしておきたいSNSアカウントなど

TrySail公式

TrySail公式X(Twitter)アカウントです。ライブ情報、リリース情報、出演情報など、まずはここを確認。

麻倉もも Momo Asakura artist official

麻倉ももさんX(Twitter)公式アカウントです。ソロ活動に関する情報が中心。

雨宮天 Sora Amamiya artist official

雨宮天さんX(Twitter)公式アカウントです。ソロ活動に関する情報が中心。

夏川椎菜 Shiina Natsukawa artist official

夏川椎菜さんX(Twitter)公式アカウントです。ソロ活動に関する情報が中心。

TrySailのTRYangle harmony

ニコニコ動画・YouTubeの「セカンドショットちゃんねる」で配信されている「TrySailのTRYangle harmony」番組公式X(Twitter)アカウント。

MOMO・SORA・SHIINA Talking Box

文化放送にて毎週土曜26:00~放送されている「MOMO・SORA・SHIINA Talking Box」番組公式X(Twitter)アカウント。

麻倉もも・雨宮天・夏川椎菜のLINE公式アカウント

最新情報がLINEでも(たまにご本人から)配信されてきます。友だち追加はID検索またはQRコードから。

麻倉もも  @asakuramomo
雨宮天  @amamiyasora
夏川椎菜  @natsukawashiina

Sony Music公式TikTok

SonyMusicによる公式TikTokアカウント。他のミュージシャンのものも多く、TrySail関連は2023年8月現在、TrySail「ちゅるちゅわ」と麻倉ももソロ曲「シュワワ!」(その1その2)のダンス動画のみですが、今後もこういう動画が見られるかも?

HIROMI先生

TrySailのすべての楽曲の振り付け、ライブステージ演出を手掛けるHIROMI先生のX(Twitter)アカウント。ライブのドキュメント映像にも度々登場されていますが、TrySailメンバーとの絶大な信頼関係や、ご本人のTrySail愛が伝わってきます。

レギュラー番組・ラジオ

TrySailのTRYangle harmony

ニコニコ動画・YouTubeの「セカンドショットちゃんねる」で毎週火曜22:00~22:30 配信。2023年8月現在、唯一レギュラーで3人揃って出演しているラジオ番組。ニコニコ・YouTubeでライブ配信されているほか、ニコニコ動画「セカンドショットちゃんねる」に会員登録すると、過去500回以上におよぶアーカイブとアフタートークが聴取できます。
(YouTubeでは配信翌日午後に、2週間限定で最新回のアーカイブ・曲カット版を掲載)
TrySail結成前からの3人の歩みや成長、関係性の変遷が聴けるコンテンツは他を圧倒していると思われます。アフタートークでしか聴けない話もあり、有料会員になっていちどは通して聴いてみることをオススメします。
定期的に番組イベントやグッズ販売なども実施。

セカンドショットちゃんねる(ニコニコ動画)   (YouTube)
番組公式サイト  番組公式X(Twitter) ハッシュタグは #トラハモ
番組宛メールアドレス try@secondshot.jp

MOMO・SORA・SHIINA Talking Box

文化放送にて毎週土曜26:00~26:30。メンバー3人がひとりずつ週替わりで番組を担当しています。
番組タイトルは「MOMO・SORA・SHIINA Talking Box」ですが、それぞれ担当回ごとに「麻倉もものラジオの時間だよ~(o・∇・o)」「雨宮天のRadio青天井」「夏川椎菜のラジオ聞いてほしーな。」とサブタイトルが付きます。
番組ハッシュタグは #MOMO・SORA・SHIINA 番組宛メールアドレスは mss@joqr.net 。
番組公式サイト   番組公式X(Twitter)

ネットやアプリで視聴できるコンテンツ

公式YouTubeチャンネル

TrySail(麻倉もも・雨宮天・夏川椎菜)official YouTube channel
ミュージックビデオやお知らせ動画などが掲載されている公式YouTubeチャンネル。たまにライブ配信も行われています。
麻倉もも Official YouTube Channel
麻倉ももソロMVやライブ映像、配信動画が掲載されています。
雨宮天公式YouTubeチャンネル
雨宮天ソロMVやライブ映像、配信動画が掲載されています。たまにライブ配信も。
雨宮天のてくてく天ちゃん
雨宮天の企画チャンネル。いろんな天さんが見られてとにかく最高なのでみんな見てほしいです。とても良いです。
夏川椎菜 Official YouTube Channel
夏川椎菜ソロMV、ライブ映像などのほか、夏川自身が企画制作していた「417Pちゃんねる」時代の動画も見られます。
現在は定期配信の自主制作ラジオ「ヒヨコ群集合」も、このチャンネルから配信されています(隔週月曜20時更新)。

麻倉ももの日常系ラジオ(Radiotalk)

音声配信アプリ「Radiotalk」で毎週水曜日21:00~ライブ配信されています。アーカイブもあるのでぜひ。アプリ上からメッセージを送ることもできます。X(Twitter)ハッシュタグは #ももにち
番組公式X(Twitter)
※ブラウザからでも過去の収録番組が一部聴けますが、ライブ配信とアーカイブ視聴はRadiotalkアプリのインストールが必要です。

自主ラジオ「夏川椎菜の #ヒヨコ群集合 !」

夏川椎菜の音声配信番組。隔週月曜日20:00~配信。
一時期はTwitterスペースで配信されていましたが、現在は夏川椎菜Official YouTubeチャンネルから配信されています。原則は事前収録された録音番組で、たまに(動画付きで)ライブ配信されることも。
番組ハッシュタグは #ヒヨコ群集合 、番組へ送りたいメッセージは 専用ハッシュタグ #ヒヨコのトオボエ で。

夏川椎菜のずっとゲームしてるだけ

名前の通り、夏川さんがずっとゲームしてるだけの実況配信番組。ファミ通実況chによって運営されています。ずっとゲームしてるだけといいつつ、トーク内で夏川さんの近況などが語られることもあり、ゲームに詳しくなくても楽しめます。

隔週金曜日配信。アーカイブも含め、誰でも見られますがファミ通実況ch会員のみが見られる会員限定コンテンツもあります。(会員は990円/月)
また、夏川さんが指定して視聴者ゲーマーも参加し、いっしょにマインクラフトをやるような回もあったりします。
番組ハッシュタグは、 #夏川ずっとゲ です。

THE FIRST TAKE

言わずと知れたYouTubeの超有名音楽番組。真っ白なスタジオで様々なアーティストが一回だけのパフォーマンスを魅せてくれます。
天さんがソロで2021年7月に「PARADOX」と「永遠のAria」で出演、2023年にはTrySailとして代表曲の「adrenaline!!!」と最新アルバムから「SuperBloom」を披露しています。どれも本当に素晴らしいのでぜひ見てほしいです。すべてCD音源とはアレンジが異なる点も聴きどころです。


TrySailメンバーのオフィシャルブログ

TrySailのメンバーはそれぞれAmebaでオフィシャルブログを持っており、2014年から更新を続けています。更新頻度は2023年現在で夏川さんが3~5回程度/月、麻倉さんと雨宮さんは1~2回程度/月となっています。

麻倉ももオフィシャルブログ「もちょっとおしゃべり」

雨宮天オフィシャルブログ「天模様」

夏川椎菜オフィシャルブログ「ナンス・アポン・ア・タイム!」


これまでにリリースされたCD(アルバム)

TrySail名義ではこれまでに15枚のシングルと5枚のアルバムをリリースしています。(「センパイ。」は「HoneyWorks meets TrySail」名義)
シングルでしか入手できない特典映像などもありますが、楽曲については5枚のアルバムでほぼ網羅できますので、アルバムと個人的主観によるオススメ曲をリリース順にご紹介します。特にライブが楽しいTrySailを知ってほしいので、ライブ定番曲を中心にピックアップしました。

1stアルバム Sail Canvas (2016.05.25)

  1. Youthful Dreamer

  2. コバルト

  3. sewing dream

  4. Baby My Step

  5. primary

  6. 明日も晴れる

  7. パーリー☆パーティ

  8. ホントだよ

  9. whiz

  10. あかね色

  11. Sail Out

デビュー曲の「Youthful Dreamer」が明るくポジティブなTrySailだとしたら、2ndシングル「コバルト」はクールでカッコいいTrySailを方向づける1曲になったのでは。ライブではハモリバージョンも披露されていて、「TrySail Live Tour2019 ”The TrySail Odyssey”」で見ることができます。TrySailのハモリはホントにきれいなので、またやって欲しいですね。
「Baby My Step」はライブの定番で振り付けもとても楽しい曲。『思わせぶりなセリフでキミにアタック』のところは、ライブで天さんが何かしら遊んでくれるポイントです。
「ホントだよ」はTrySail史上、屈指の”カワイイ”ポジションの曲。『めんどくさいなんて言わないで』の部分の天さんはぜひ見てほしいです。
間奏部分はライブで盛り上がるコールのやり取りがあり、最後に麻倉ももさんに「よくできましたー!」と言ってもらうのが定番となっています。

2ndアルバム TAILWIND(2017.08.23)

  1. TAILWIND

  2. adrenaline!!!

  3. Chip log

  4. BraveSail

  5. バン!バン!バンザイ!!!

  6. High Free Spirits

  7. センパイ。

  8. 僕らのシンフォニー

  9. オリジナル

  10. disco

  11. かかわり

  12. Journey

なんといっても「adrenaline!!!」はTrySailの代表曲のひとつ。ライブでも必ずセットリストに入ってくる盛り上がり曲です。
「バン!バン!バンザイ!!!」も、ライブ会場が一体となってバンザイする姿は壮観です。天さんがこの曲を好きすぎてバンザイねえさんと呼ばれていて、映像でも振り切れた天さんの姿が確認できます。
「High Free Spirits」もライブでの人気曲。2サビ終わりの間奏で夏川さんが『横浜ー!!!』『大阪ー!!!』などと開催地の地名を叫んでくれる部分は、ライブのテンションが最高潮に達する瞬間です。

3rdアルバム TryAgain(2019.02.27)

  1. TryAgain

  2. WANTED GIRL

  3. Truth.

  4. Believe

  5. Take a step forward

  6. 未来キュレーション

  7. CODING

  8. Sunsetカンフー

  9. 散歩道

  10. Make Me Happy?

  11. またね、

  12. azure

「WANTED GIRL」はライブでもよく披露される楽しい曲。以前夏川さんが何かの番組で「歌うのが好きなのはこの曲」と言っていました。
「CODING」は独特の世界観と振り付けが印象的な曲。個人的には冒頭の麻倉さんの振りが好きなので見てほしいです。
「SunSetカンフー」はこれまでにない、中国っぽい世界観にチャレンジした曲。間奏の「修行タイム」は客席を巻き込んで盛り上がります。この曲で異国情緒シリーズ?も行ける、となったことで、5thアルバム「SuperBloom」にはアラビア調の曲が入ることになった、という話もあります。

4thアルバム Re Bon Voyage(2021.09.15)

  1. Re Bon Voyage

  2. Favorite Days

  3. この幸せが夢じゃないなら

  4. ごまかし

  5. モノラル

  6. 誰が為に愛は鳴る

  7. うつろい

  8. マイハートリバイバル

  9. Good Luck Darling

  10. Free Turn

  11. ひだまりの場所

  12. 君となら

同名タイトルのツアーも実施された4thアルバムには、「誰が為に愛は鳴る」「Good Luck Darling」などロックなナンバーや「Favorite Days」「マイハートリバイバル」などライブ向きの曲を詰め込んだ感があります。どの曲もライブで最高潮に盛り上がります。
2023年のライブツアー「SuperBloom」大阪公演のMCでは、「Favorite Days」の冒頭部分は『Hey Boys!』に対して男子が、『Girls!』に対して女子が応える、ということにしよう、特に女子頑張って!という呼びかけも有りました。こうやってライブで曲が成長していくんだなあと思います。
一方で、「ごまかし」「うつろい」など独特の世界観で新しいTrySailを魅せてくれたのもこのアルバム。個人的に「うつろい」は振り付けも含めて大好きなのでぜひまたライブで披露してほしいです。

5thアルバム SuperBloom(2023.07.19)

  1. SuperBloom

  2. はなれない距離

  3. Follow You!

  4. ちゅるちゅわ

  5. 華麗ワンターン

  6. Ah! La Vie En Rose!!!(ア!ラ・ビ・アン・ローズ)

  7. Mermaid

  8. Lapis

  9. 遥かな航海

  10. Etoile

  11. flower

アルバムのテーマが「宝石箱」ということもあり、どれも個性強めな曲が収録されたアルバム。「ちゅるちゅわ」はこれもTrySail史上最大限”カワイイ”に振り切った楽曲で、振り付けも思い切りやっちゃってます。初めてTikTokにダンス動画が掲載されるという展開もあったので、今後も期待したいところです。
「華麗ワンターン」は初めて聴いたときこれライブでいったいどうなるんだろう…と思った記憶がありますが、予想の遥か上を超える形でめちゃくちゃな盛り上がりになっていました。2サビ後の『おーわらんらん・・』の部分のバックで、キャラ崩壊レベルに絶叫している麻倉さんも聴きどころ。
個人的にはしっとり聴かせる系TrySailも大好きなので、「Lapis」の落ちサビ前の部分
(麻倉)冷たさが広がり
(夏川)音も全部なくなり
(雨宮)目の前さえもわからない
の部分は、声優さんならではのほんとうに消え入るような微かな声で聴く度にドキッとさせられます。
アルバムのラスト曲「flower」の冒頭部分では
(麻倉)今日も会いたい会いたい会いたいが止まんなくて
(雨宮)あなたのためだけにこの歌を
(夏川)舞い上がるこころはもう花びらみたいです
(3人)照れくさいけど ずっとずっと大好きだよ
とはじまる3人のコンビネーションも、一気に曲の世界観に引き込まれる魅力があり、TrySailの真骨頂という感じがします。

シャッフル -Bright 3 Waves-

  1. Skyreach(麻倉もも/オリジナル:雨宮天)

  2. パンプキン・ミート・パイ(雨宮天/オリジナル:麻倉もも)

  3. イエローフラッグ(麻倉もも・雨宮天/オリジナル:夏川椎菜)

  4. Fanfare!!(夏川椎菜/オリジナル:麻倉もも)

  5. フワリ、コロリ、カラン、コロン(麻倉もも/オリジナル:夏川椎菜)

  6. VIPER(麻倉もも・夏川椎菜/オリジナル:雨宮天)

  7. Silent Sword(夏川椎菜/オリジナル:雨宮天)

  8. ラブリルブラ(雨宮天/オリジナル:夏川椎菜)

  9. ユメシンデレラ(雨宮天・夏川椎菜/オリジナル:麻倉もも)

厳密にはTrySail名義のCDではありません(「麻倉もも・雨宮天・夏川椎菜」名義)が、メンバー3人の曲が収録されていることと、個人的にとても好きなアルバムなのでここで紹介することにします。
それぞれのソロ曲を、お互いにカバーし合うという企画CDです。
もともとソロ活動では3人それぞれが全く違う方向性の音楽をやっている中、カバーし合うことでメンバー各自の意外な一面が見られたり、楽曲の新たな魅力に気づかせてくれたりするアルバムとなっています。
ソロでは可愛い系の曲、恋愛曲の多い麻倉さんが歌う、天さんのデビュー曲「Skyreach」、逆にソロではかっこいい系の曲を歌うことの多い天さんが歌った夏川さんのポップソング「ラブリルブラ」、夏川さんが全力でオタクをやってる麻倉さんソロ曲「Fanfare!!」、妖艶な天さん曲を夏川さん・麻倉さんペアで歌った「VIPER」など、聴きどころたっぷりです。そもそも、普段はTrySailかソロ活動か、なので2人組で歌ってる音源ってこのアルバム企画にしかないのでは。その意味でも貴重な一枚です。

これまでにリリースされた映像作品(Blu-Ray、DVD)

CDの初回限定盤特典などでMVやメイキングなどが付いてくるものもありますが、ここではDVDまたはブルーレイのパッケージで制作されているTrySail映像作品を紹介します。

TrySail First Live Tour“The Age of Discovery" (2017.06.28)

タイトルの通り、2017年に行われたファーストライブツアーを収録しています。まだ初々しさが残る3人が、全力のパフォーマンスを見せてくれる姿は感動モノです。

TrySail Second Live Tour“The Travels of TrySail"(2018.09.26)

2018年2月からスタートした全国9箇所13公演のファイナル、5月20日の幕張メッセ公演が収録されています。

TrySail Music Video Collection 2015-2019(2019.08.28)

2019年までのMVを収録した初のMV集。YouTubeなどで一部公開されているMVもありますが、この作品ではフルバージョンで見ることができます。
「SunSetカンフー」MVのメイキングも収録されています。

TrySail Live Tour 2019“The TrySail Odyssey"

TrySail史上、最大規模となる全国20公演のツアーのファイナル、2019年8月4日幕張メッセ公演を収録。この頃になると3人のパフォーマンスも本当に洗練されてきて、会場の一体感も含め本当にいいライブです。MC部分では夏川さんの「黄色い厄介」ぶりが初めてきちんと収録された映像作品だと思います。

TrySail 5th Anniversary "Go for a Sail" STUDIO LIVE(2021.01.20)

TrySail5周年を迎えたタイミングで世の中はコロナ禍に。それでもファンにライブを届けようと開催してくれた初のオンラインスタジオライブ ”GO for a Sail”の模様が収録されています。全20曲のうち、「SunSetカンフー」「Baby My Step」の2曲はマルチアングル収録。見たいメンバーだけを追ったカメラアングルで楽しむことができます。
同梱されている「完全攻略BOOK」には、活動を振り返るロングインタビューが掲載されており、これも3人の関係性を知る上でとてもよかったです。

TrySail Live 2021 “Double the Cape"(2021.08.04)

続くコロナ禍の中、約1年7ヶ月ぶりに開催された有観客ライブ。2021年3月7日に代々木第一体育館で開催された公演を収録しています。声出しができないなど異例の対応の中でしたが、5周年を超えて迎えた悲願のライブは本当に感動的です。全21曲のほか、朗読劇、MCダイジェスト、Day1&Day2の裏側が見えるドキュメントなど、盛りだくさんの内容となっています。
またこのライブから、HIROMI先生が振り付けのみでなくライブステージ演出も手掛けるようになった点も見どころです。

TrySail Live Tour 2021 "Re Bon Voyage"(2022.05.25)

代々木体育館での ”Double the Cape”を経て、再スタートの意味を込めた「Re Bon Voyage」ツアーは全国6箇所10公演のツアー。東京ガーデンシアターでのライブの他、ファイナルとなった北九州のアンコール映像、全国6箇所全ての舞台裏を記録したドキュメント映像は、それだけで160分超えの超大作となっています。まずはこのブルーレイを見ればTrySailのライブがどうやって作られていて、どんな場になっているのかを体感できると思います。

TrySail Arena Live 2023 ~会いに行くyacht! みんなであそboat!~(2023.09.27)

※本記事公開時点ではまだ発売前ですが、すでに発売日も決定し予約も始まっているので紹介しておきます。
2023年2月4日・5日に武蔵野の森総合スポーツプラザで開催されたアリーナライブの模様を収録。後日、オンラインライブ形式でも配信されたライブが映像化。トロッコをふんだんに使って通常のホールツアーではなかなかできない動線や企画などめいっぱい遊んだ内容になっています。特典映像ではメイキングと幕間映像などを収録(予定)。

TrySail Portal Square(トライセイル ポータルスクエア)について

TrySailに関するお知らせやライブ情報、グッズ情報などがまとめられている公式ウェブサイト。お知らせなどは無料で見られるものが多いですが、有料会員(月額300円会員/月額500円会員)制度が設けられており、有料会員になると会員限定コンテンツが視聴できたり、誕生日メッセージやグリーティングカードが送られてきたりします。

有料会員のメリット

月額300円会員・500円会員ともに受けられる特典

  • メールマガジン   お知らせがメールで送られてきます。

  • ギャラリー 撮影風景、ライブなどの写真が見られます。

  • チケット先行 一般販売よりも前に会員限定のライブチケット先行販売に申し込みできます。

500円会員限定の特典

  • ムービー/冒険日誌  会員限定の動画が見られます。

  • ツアー/ライブ限定キャンペーン

  • グリーティングカード 半年以上継続すると、年2回グリーティングカードが郵送されてきます。

おおむね特典は以上のような感じです。最も恩恵が大きいのはライブチケットの先行販売だと思いますので、それだけが目的なら300円会員でもよいかもしれません。300円会員より500円会員のほうが良い席になる、などはたぶん無いと思います…きっと。ご存じの方が居たら教えて下さいませ(筆者は500円会員です)。

書籍・フォトブック・その他

TrySail名義、ソロ名義でも様々な書籍やフォトブックが出ています。筆者はまだ持っていないものも多いですが以下わかる限り紹介しておきます。他にもこんなのあるよ!というのがあればぜひ知りたいので教えていただけると助かります。

TrySail フォトブック航海日誌:LOGBOOK

TrySail Live Photobook on a journey

TrySail LIVE PHOTO BOOK "Re Bon Voyage"

こちらは限定販売につき書籍は販売期間が終了してしまっていますが、ReaderStoreで電子版が販売されています。

麻倉ももフォトブック もちょあつめ

麻倉もも写真集 pleasant

麻倉もも写真集 ただいま、おかえり

雨宮天ファ-スト写真集 ソライロ~青と旅する~

雨宮天の有頂天・纏

雨宮天写真集 10 looks

雨宮天写真集 High Tension!

雨宮天フォトブック 10 miles to America~modern~

雨宮天フォトブック 10 miles to America~classic~

夏川椎菜1stフォトブック ナンスの挑戦本!!ってなんナンスか!?

夏川椎菜、なんとなく、くだらなく。

夏川椎菜1st写真集 ぬけがら

ぬけがら(ひよこ文庫)

恋愛小説アンソロジー 「最低な出会い、最高の恋」

※夏川の小説「たった3日で恋ですか」を収録

リスアニ!Vol.52 TrySail音楽大全

ムック本ですがこれは必携の一冊だと思いましたので紹介しておきます。
特大ボリュームの新規インタビューに加え、これまで過去楽曲リリース時に「リスアニ!」が行なった過去インタビューも一挙掲載。TrySailの音楽を写真とともに一気に振り返ることができ、自分のような新参ファンにはたいへん参考になりました。メンバーが選んだTrySail楽曲プレイリストや、HIROMI先生ほか関係者のインタビューなどの企画も盛り沢山で、間違いなく買って後悔なしの一冊です。


アニメ・ゲーム作品

「はじめに」で触れた通り、3人が声優として出演している作品は膨大な数になるため(筆者も好きな作品は数多くありますが全く追いきれていません)、ここでは「3人とも関わっている象徴的な作品」に絞って紹介します。メンバーはみんなこれ以外にもたくさんの素敵な作品に参加していますので、声優としての活動に興味が出てきたらぜひいろんなアニメ・ゲーム作品も視聴・体験してみてほしいと思います。

アイドルマスターミリオンライブ!/アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ

バンダイナムコからリリースされている育成シミュレーションゲームおよび関連コンテンツ、アイドルマスター(THE IDOLM@STER)シリーズの作品群のひとつ。TrySailのメンバーは、箱崎 星梨花 役(麻倉もも)、北沢 志保 役 (雨宮天)、望月 杏奈 役(夏川椎菜)で参加しています。

本作はアイドルのプロデュース、育成をテーマにしていることから、作中の役名での楽曲も数多くCDリリース・配信され、担当声優によるライブもたびたび開催されています。アイドルマスターをよく知らなくても、TrySailとはまたちょっと違った楽曲を聴くだけでも楽しいですのでぜひ。

さらに、2023年10月より本作を原作にしたアニメ作品がテレビ東京系列ほかにてOA予定、それに先駆けて8月18日からは映画館での先行上映が行われます。こちらにもメンバー3人とも出演予定です。


IDOLY PRIDE

ミュージックレインとサイバーエージェント、ストレートエッジによる、アイドルをテーマとしたゲーム作品およびアニメほか関連コンテンツ。
ミュージックレインが関わっていることから、本作に登場するキャラクターの多くをミュージックレイン所属声優が演じ、作中のグループ「TRINITYAiLE(トリニティエール)」のメンバー、天動 瑠依(CV:雨宮天)・鈴村 優(CV:麻倉もも)・奥山 すみれ(CV:夏川椎菜)はそのままTrySailのメンバーと一致しています。

作中に登場する楽曲も各種ストリーミングで配信されています。

またTrySailの3人がTRINITYAiLEとして歌う動画も。

文化放送 超!A&G+にて放送中のラジオ番組「コンバンハから始まる物語」 では、IDOLY PRIDEの出演者たちが交代しながらパーソナリティを務めていて、ときどきTrySailのメンバーも出演しています。番組のアーカイブは公式YouTubeチャンネルにもあります。番組の略称・ハッシュダグは #コンまる  

本作はアニメ化もされていて、テレビ東京系ほかでOA。配信でも見られます。


マギアレコード 魔法少女まどかマギカ外伝

『マギアレコード 魔法少女まどかマギカ外伝』は、テレビアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』を原作としたスマートフォン向けゲームアプリと、アニメほか関連コンテンツです。作中のキャラクター、環いろは(CV:麻倉もも)、七海やちよ(CV:雨宮天)、由比鶴乃(CV:夏川椎菜)としてTrySailの3人が参加しています。

また、本作はテレビアニメ化もされていて、同様にメンバー3人ともが出演。

作品のテーマ曲として、TrySailの楽曲「かかわり」「ごまかし」「うつろい」が採用されており、音楽的にもTrySailと関わりの深い作品です。
メンバー3人が週替りで担当している文化放送「MOMO・SORA・SHIINA Talking Box」も、本作品が提供スポンサーとなっています。

サブスクで聴けるTrySail

TrySailの楽曲はCDのほか、各種ストリーミングサービス(サブスク)でも配信されています。このうちAmazon MusicとApple Musicは(楽曲によりますが)ハイレゾ配信に対応していて、厳密にはCDよりも高音質になっています。
TrySailの魅力のひとつは、声優さんであるメンバー3人の声であると思います。ぜひ再生機器やイヤホン/ヘッドホンにもこだわって、高音質で楽しんでいただきたいと思います。(筆者はほんのりオーディオオタクでもあります。同様のお知り合いなどに「女性ボーカルを聴くのにオススメのイヤホン」などを尋ねてみると、嬉々として予算別にオススメしてくれるのではないでしょうか)

知ると楽しいメンバーのトピック・キーワード(主観多め)

TrySailを知ったばかりの頃は、番組やSNSで「何の話をしてるんだろう…?」となることも。徐々にわかってくるのも楽しいのですが、知っておくとTrySailのことがより理解できるトピックやキーワードを集めてみました。主観多めですので悪しからず。これも、と思いついたら追加していくかもしれません。

各メンバーファンの呼称

TrySail各メンバーのファンはそれぞれ呼び方が決まっていて、
雨宮天さんのファンは「青き民」
夏川椎菜さんのファンは「ヒヨコ群」
麻倉ももさんのファンは「もも組」

と呼ばれています。
また関連して、夏川椎菜さんのソロ活動を支えるサポートバンドは「ヒヨコ労働組合(略称:ヒ労組)」、麻倉ももさんのサポートバンドは「もも組音楽隊」、天さんのサポートバンドは「天ちゃんバンド」と呼ばれたりします。

天さんの青への強いこだわり

雨宮天さんはデビュー当初からいちばん好きな色を「青」と公言しており、作品のタイトルやMVなどのモチーフ、衣装、グッズにも数多く青が用いられています。ご本人によると好きな青は厳密に決まっていて、「ロイヤルブルー」と呼ばれるような色だそうです。スタッフにイメージを伝えるために色見本を持参して色指定を行なったというエピソードも。

麻倉ももさんと「牧のうどん」

「牧のうどん」は福岡県を中心に九州北部に店舗展開するうどん専門店です。麻倉ももさんは、食べることが好きなキャラクターで知られていますが、早くから地元の「牧のうどんがいちばん好き」と公言されていました。複数の店舗に、ご本人のサインが掲示されています。
よく食べていたという「しめじ、ごぼう天、おぼろ昆布、かき揚げ」のトッピング、かしわめしのセットは通称「もちょセット」「ももちゃんセット」と呼ばれ、福岡を訪れるファンの聖地巡礼グルメになっています(ただし、成人男性でも気合を入れて臨む必要があるほどの量になるとか)。
この縁で、「牧のうどん」がロケ地として協力した映画「徒桜」(2021年10月公開)では、うどん店の店員役として映画への特別出演もされています。

「黄色い厄介」

夏川椎菜さんは同じメンバーの麻倉ももさんのことがオタク的に大好きで、2018~2019年あたりからそのオタクムーブが見られるようになりました。そのようすが麻倉さん・雨宮さんから「気持ち悪い」と評されて、一部ファンにより「黄色い厄介」と二つ名をつけられたようです。ラジオ番組やライブのステージ上でたびたび厄介モードを発動しては麻倉ももさんに距離を置かれていますが、その一連のくだりを見るのも我々ファンの楽しみのひとつになっています。メイキング映像などではいったん気持ち悪がる素振りを見せた麻倉さんがその後に夏川さんの肩に手を置いたりなど本当は仲の良い様子が垣間見えるのもまた良いものです。同様に雨宮天さんも麻倉さんに対しベタベタするモードの時があり「青い厄介」と呼ばれたこともあったようですが、こちらはあまり気持ち悪がられたりしていないようです。

Sail Out(セイルアウト)

ライブ直前、メンバー3人で気合を入れる際の掛け声。もともとは「港を出る」「出航」などの意味がある語で、このタイトルの曲が1stアルバム「Sail Canvas」にも収録されています。
「もちょ」「そら」「ナンス」と3人それぞれが手を差し出して重ねたあと、「(ライブ公演タイトル)+(公演地名)、セイルアウト~」と高く手を掲げる形で行われます。
メイキング映像などを見る限り、なかなかタイミングが揃わずにグダグダなセイルアウトもよくありますが、これがうまく揃わなかったときほどライブ本編は良いものになる、などのジンクス?もあるとか。
ふだんはバックステージで行われているので我々ファンの目に直接触れる機会はありませんが、ライブツアー”Double the Cape”ではオープニングで本番前の3人を描いた朗読劇が演じられ、ステージ上での「Sail Out」が行われました。
また2023年のライブツアー”SuperBloom”では、久々の声出し解禁となったこともあり、ステージ上でのSail Outに客席も加えて
「もちょ」「そら」「ナンス」「(客席から開催地名「横浜」「大阪」など)」「(客席含め全員で)セイルアウト~」という演出が取り入れられました。

ブログ・公式サイトほかリンク集

おわりに

TrySailファンの方々がファンアート的なものを描いてSNSに掲載されているのを見て、愛が溢れていていいなあ、と見させてもらっていました。何か自分もTrySailに関して楽しさを受け取るだけではなく発信してみたい、でも絵を描いたり動画を作ったり、などはできないのでせめて文章でまとめ記事を書いてみよう、と書き始めましたが案の定17,000字というムチャクチャ長い記事になってしまいました。
これでもソロ活動にはほとんど触れられていなかったりするので、また(余力があれば)あらためてもっとコンパクトな記事にしてみたいと思います。
TrySailの魅力がひとりでも多くの方に伝わりますように!

更新履歴

2023.8.23  記事公開
2023.8.23  追記修正 細かな表現を修正、「夏川ずっとゲ」「THE FIRST TAKE」「リスアニ音楽大全」を追加

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