あの日見たマヨコーンピザ

ガストによく行きます。
家で仕事に集中するのが苦手なので、ガストによく行きます。ファミレスはかなり好きで、今までもネタを書いたり、卒論を書いたりしていました。

だいたいマヨコーンピザを頼みます。お腹が空いてないときはちょい盛りポテトフライを頼みます。お腹がかなり空いてるときはから好し定食を頼みます。

さすがチェーン店といったところで、毎回同じ美味しさのマヨコーンピザが出てきます。から好し定食はコピペなのではないかと思います。

一度だけ、いつもと違うマヨコーンピザが届いたことがあります。

なんとなく、いつもと見た目が違う。別にマヨコーンピザではあるのだけれど、なにか違和感がある。

気付きました。見た目がいつもより「赤い」です。
同じトマトソースが塗ってあるはず、なんなら冷凍のものを焼いてるだけなのに、いつもより「赤い」のです。乾いてない血みたいな、暗さのない赤色です。

そして食べると、いつもより「酸っぱい」。同じトマトソースが塗ってあるはず、なんなら冷凍のものを焼いてるだけなのに、いつもより「酸っぱい」のです。

たぶん、焼き時間を間違っているのではないかなと思いました。ただ、冷たい箇所があるわけでもなく、それで失敗の料理になってしまっているのかと言われるとそうではなく、これは別物の「マヨコーンピザ」でしかなかったのです。
この料理に名前をつけるならば「マヨコーンピザ」なのですが、いつもの「マヨコーンピザ」とは独立した、別物の味がします。

いわゆるスルメと言いますか、病みつきになる味でした。

ただそれ以降、この「マヨコーンピザ」には出会えていません。
いつも通りの美味しい、アツアツで黒味を含んだ赤の「マヨコーンピザ」が届くだけです。
あの「マヨコーンピザ」を作ったシェフはまだ厨房にいるのでしょうか。

面白いことを考えるための余裕が増えます、ありがとうございます