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ダイアゴナルラン/対角線に走る

ダイアゴナルラン

単語として個人的にとても好きな響きです。 
diagonal・runという綴りもカッコいいと思いますが、やはり「ダイアゴナルラン」というこのなんとも言えない文字の並びのバランス、そして声に出して言いたくなる響き、これがいいですね。
馬主だったら確実に命名しているでしょう。


何言ってんだという感じだと思いますし、そもそもダイアゴナルランとは何?という人も多くいらっしゃると思います。

ダイアゴナルランはサッカー用語です。でも私はずっとサッカーをやって来ましたが初めて聞く単語でした。

ディレイとかマノーンとかアタッキングサードとかランウィズザボールとかは知っていましたが、ダイアゴナルランは初耳でした。

ちなみに余談ですが、ランウィズザボールとはボールを前のスペースに蹴り出して相手をかわすドリブルの事で、実は数少ない自分の高校時代の武器でもありました(どうでもいい)。


今期アニメ化されたサッカー漫画「アオアシ」で初めてその単語を知りました。
そして今週ようやくアマゾンプライムで「アオアシ」を全話観ることが出来ました。
ずっと仕事やらなんやらで忙しく観れていなかったですが、ようやく時間が出来て全話観ることができました。

やはりアオアシはおもしろい。現代サッカーならではの心理描写や現実的テクニックが凝縮されていると思うし、その切り口や魅せ方も今まで見たことなくて斬新です。あと主人公の葦人を取り巻く人々も本当に個性豊かで魅力的だと思います。

そこで出てきたダイアゴナル・ラン
意味としては「斜めに走る/対角線に走る」
ことで、斜めに走って相手マークを釣り出したりずらしたりして、スペースを作り出すことです。

相手のゾーンディフェンス(各自が持ち場を守る守備戦術)の虚を付く動きになるので、敵陣深くで成功すれば相手守備陣の混乱を呼び、ノーマークの選手が生まれて大きなチャンスとなります。
また一度ダイアゴナルランが成功すれば、相手はその可能性も鑑みてケアせざるを得なくなるので、初動が遅れたりポジショニングが乱れたりして引き続き混乱させることもできます。

ただもちろん容易ではなく、動き出すタイミングをチームメイトとうまく共有(アイコンタクトやコーチング)し連動できるかだったり、パスミス等で空いたスペースを相手にうまく使われてカウンターの起点にされてしまったりという難しさやリスクは当然あります。
それでもここ一番でリスクを侵して実行できるチームが得点に繋げていくと思います。

もうすぐ開催されるワールドカップでもダイアゴナルランは多々使われると思われます。
サッカーを知らない人には理解し難い話だったとは思いますが、私はこのダイアゴナルランという単語を知ってワールドカップがより楽しみになりました。

知らなかった人も是非この機会に覚えていただき、ワールドカップの時に
「今のダイアゴナルラン?」
とか知り合いに言ってみましょう。
声や文章にするだけでも心地いい響きですから。


そしていよいよワールドカップ、日本代表、頑張ってほしい。
前回大会のベルギー戦の歓喜→落胆の流れが忘れられない。

あの時の悔しさを忘れずに、一つでも飛躍してほしいです。
心から応援しています。

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