見出し画像

ココア投資情報


図1 カカオ生産地

ココアの原料であるカカオは、主に中南米、西アフリカ、東南アジアで生産されています。その中でも、アフリカが最も多く、世界の約77%を生産しています。

カカオの主な生産国は、コートジボワール、ガーナ、インドネシアです。2019年の生産量は、コートジボワール218万トン、ガーナ81万トン、インドネシア78万トンでした。

日本は年間30,000~52,000トンのカカオ豆を輸入しており、その80%がガーナからの輸入です。その他は主にコートジボワールや中南米諸国からで、アジアからの輸入量は全体の1%前後です。

カカオは、赤道の南北緯度20度以内、年間平均気温27℃以上の、しかも年間を通じてその上下する範囲がごく狭い、高温・多湿な地方で栽培される熱帯植物です。 産地は、西アフリカ、東南アジア、中南米です。 カカオの樹は常緑樹ですが年間を通じて落葉し、半日陰を好みます。


図2 エルニーニョ現象発生時の3〜5月(北半球の春)の天候の特徴
図3 エルニーニョ現象の仕組み

太平洋の海面水温が上昇するエルニーニョ現象は、世界的な異常気象を引き起こし、カカオ生産量が減少する可能性があります。

2023年7月4日、国連の世界気象機関(WMO)は太平洋赤道域で海面水温が高い状態が続き、高温と乾燥をもたらすエルニーニョ現象が7年ぶりに発生したと宣言しました。

カカオ豆はチョコレートの原料で、西アフリカのコートジボワールとガーナが世界のカカオ生産量の6割を占めています。

エルニーニョ現象の影響で、これらの国ではカカオ豆が不作となり、カカオ豆の価格が高騰しています。

2023年12月14日時点で、カカオの価格は過去最高に近づいており、さらに上昇が予想されています。

〇カカオの生育について

カカオが出荷される時期は?

・カカオの実 ・旬(よく採れる時期):5月と10月 ・カカオはすべて手作業で収穫します。

カカオの生産期間はどのくらいですか?

小さな虫が受 粉の仲介役となり、受粉から約半年でようやく収穫できる 実へと育ちます。 栽培開始から結実までの期間は約3∼ 6 年、生産性の高い交配種のカカオであれば、2年以内に結 実するものもあります。

〇投資する上で注意すべきこと

①まず、カカオの生産に影響を与える可能性のある気象現象を注意深く追跡します。主要生産国で条件が不利な場合、カカオの収穫量が大幅に減少する可能性があります。

②同様に、私たちはガーナとコートジボワールのカカオ生産に直接的または間接的に影響を与える可能性のある定期的な紛争が発生する不安定な地域である西アフリカの地政学的な緊張を注意深く監視していきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?