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読書間奏文(藤崎彩織)

なんで今、こんなこと思い出すんだろう。

読書をすると不意に、不思議な気持ちに駆られることがある。
ただ、この気持ちは温かく懐かしく愛おしく。
心地の良いもやもや。
例えるなら…
田舎の祖父母の家でお日様に当たりながらお昼寝をしている感じにも
初夏の風を感じながら目をつぶっている感じにも
夏の終わりに迷い込んだ秋の風が頬をかすっている感じにも似ている。

だからかもしれない。
読書をするといつの間にか安心してうたた寝してしまう。

過去の自分と対話しながら
今の自分を踏みしめながら
未来の自分を想像しながら
私も、読書間奏文を綴っていきたい。


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