ポップオフをやってしまう理由を解説
スマブラ界隈の用語として「ポップオフ」というものがあります。試合に勝った後嬉しくて「よっしゃー!」って言いながらガッツポーズするあれです。
配信台などでポップオフは盛り上がりポイントの一つで、名シーンとして切り抜かれやすいです。野試合なんかでもベガ立ち勢を勝者の熱量に包ませることだってできます。つまりポップオフはスマブラーのエネルギー、生命の起源、母なる大地、遥かなる蒼。
「ポップオフはすごい!」と熱弁しましたが、ポップオフをあんまり良くないと思う人もいます。勝者がいればもちろん敗者もいて、その敗者の横でめちゃくちゃ声出して喜ぶのって敗者側の気持ちを考慮できてなくない?、というのがポップオフあんまり良くない派の意見です。剣道とかの武道の世界では、「ガッツポーズしたら反則」みたいな話もあるので、確かに筋は通っているなとも思います。
それでも、スマブラーはポップオフをしてしまいます。一体なぜでしょうか。僕を例に解説していきます。
僕のポップオフです。一度見てみてください。
ウメブラSP7でShogunさんがshkyさんに勝利した時を想起させるような、画面外に飛び出るポップオフをしました。多分だけどルーペ出てる。動画には乗りませんでしたがめちゃくちゃ「よっしゃー!」って声出しました。その時会場にいた猫だるまさんが、会場の後ろの方で野試合観戦してたら急に「よっしゃー!」って聞こえてびっくりしたらしいです。雄叫びを轟かせました。
こんな感じでポップオフをしたわけなんですが、このポップオフに行き着いてしまった原因を考えていきます。
一つ目に「緊張感からの解放」があると考えます。皆さんは学生時代テストをしていたと思います。テスト中はとにかく集中していて今まで勉強してきたもの全てを捧げると思います。そうしてテストが終わったら今までのこと全部忘れて、遊び行こ〜とか美味しいもの食べよ〜とか、抑圧された感情が解放されてポジティブな気持ちで溢れると思います。この試合だと、残り40秒ぐらいまで長い時間を過ごしていて、集中力はもう限界まで使っています。そしてお互いに撃墜する可能性があるような%で、一つのミスで勝敗を分ける可能性があります。しかもフルセット状況。この緊張感から解放されることがポップオフの原因の一つなのかなと考えます。
二つ目に「自分の手で勝利を掴み取る」があると考えます。バトル系の漫画やアニメなど、悪役にとどめを刺す時はやっぱり必殺技を使います。「いっけえええ!」って言いながら必殺技を打つ主人公に感情移入して、読み手の心も熱くなる。そうして悪役を倒し切って、みんなで「やったー」って言う、あの熱いやつを実際にできるわけです。この試合だと、僕が頑張って着地狩り展開で空上を当て切ることに成功してとどめを刺しました。やっぱりここぞの場面で決め切るのはかっこいいですね。
ちょっと余談挟みます。人から聞いた話なんですが、爆大ポップオフで有名なGacktさんが相手の復帰ミスで勝利が確定した時はガッツポーズをキャンセルしたそうです。だからやっぱり「自分の手で勝利を掴み取る」のは重要なのかなと。ラスボスが自滅なんて嫌だしね。
三つ目に「スマブラの演出」があると考えます。最終ストックを撃墜するときの赤ズームエフェクトは分かりやすく「これは決まったか……!?」と盛り上がりを演出させてくれます。何も知らない観戦勢にも伝わるようにお膳立てされた演出です。画面がフリーズして、少し一呼吸置いた後に画面全体にGAMESETの文字を表示させる。そして、勝利が確定する。
ずっと熱い展開だとどこが一番熱いのか分かりませんからね。スイカの甘みを引き出すために軽く塩を振るように、少しだけ時間を止めて冷静な時間を作る。見事な演出でプレイヤーも観戦勢も会場も全て熱くなってしまいます。
こんな感じにポップオフとは、色んな条件が重なって勝手に出てきちゃうものになります。「ポップオフをしよう!」と思ってポップオフをするのではありません。様々な条件が重なった結果プレイヤーの気持ちを熱くさせすぎちゃって、そのエネルギーが爆発した結果ポップオフとして出力されるってわけです。
最後に僕が一番好きなポップオフの動画を紹介します。ウメブラSP10のGF、あcolaさんが優勝を決めた瞬間のポップオフです。溢れるエネルギーを感じられます。
皆さんのポップオフを僕は待っています。熱くなっていきましょう🔥
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