HP用9 同じ値上げでも原因が工賃と、部品や材料費で印象が違う?
物価上昇、価格改定、値上げ、これを喜ぶ消費者はいないですよね?
ですが私たち一人一人が社会の流れに身を任せ、受け入れる風潮で有ることは事実です。
私にとって、価格交渉をされることが無い。という声があるとすると、羨ましい限りです。
弊社でもこのシステムを運用し始める前に工賃の値上げをしましたが、その場で金額の返事をする機会も多く、実際はそんなに値上げの効果を得られていない。といった事も有ると思います。
工賃という作業に対する対価にも係わらず値下げ交渉の対象は必ず工賃の部分です。
この理不尽さは常に思うことが有りますが、相手方の気持ちが分からないこともない。
それでは、車業界のみならず値上げラッシュの現在や、過去でも、「経営が苦しいから値上げ」という理由を聞いたことが有るでしょうか?
私の知る限り「原材料費の高騰」や「輸送コストの上昇」といった口実による値上げが殆どであると認識しております。
この事情なら消費者からの批判を受けない、一番安全な値上げアナウンスが出来るからでしょう。
事実、板金塗装業界では過去に幾度となく材料費の値上げが有ったにも係わらず、その材料費さえ把握する事無く、請求さえもしていない状態です。
これからでも遅くない、「仕事を完結させる為の材料」という意識から「サービスを完結させる為に使った必要な材料」という意識に変わっていくことが必要不可欠です。
車のへこみや傷を自分で修理するので有れば、ホームセンターでパテ、ペーパー、マスキングテープ、缶スプレー等を購入します。
我々の業務用の物と違い小分け販売のためかなり割高で性能も悪いです。
自分で修理するときは購入するのに、板金塗装店に依頼したときは払わないで済むという感覚は間違っていると思いませんか?
そもそもきっちりとしたレシートが有ればこんなに材料費が掛かっているんだ。という事にならないでしょうか?
この業界も原材料費の高騰が利益圧迫の原因であるなら、まずは材料費をしっかりと請求する方式に変えていき、それでも必要で有れば工賃の値上げをするようにしても遅くはないと思います。