HP用1 なぜ、Paitem(ペイテム)を作ったの?

Paitem
(Paint Pricing System)
ペイテム

1.概要
塗料や副資材の仕入価格の上昇が主な理由ですが、コロナと戦争、今後の日本経済の動向や税制の改定により、今後も定期的な価格改定が行われる事が容易に想像できたからとなります。

2.1台毎、売り上げ種別毎の利益を知る
弊社では、以前より板金塗装用の見積もりソフトは使わずに、1台毎の「部品の利益」「外注の利益」「諸費用の利益」「工賃の利益」など、各項目毎に原価と利益と在庫数を把握出来る見積もりソフトを使っていました。
この場合、台帳に情報を登録しなければならず非常に手間ですし、塗料となると台帳に登録して、請求明細に情報を記載すると非常に見にくい仕上がりになってしまいます。
ペイテムが有ることによって、塗装材料費の原価と販売価格の設定により今までよりも正確な利益率を把握出来るようになります。
塗装材料費は無視できる物ではなく、作業単位での利益を知ることは経営をしていく上で重要なポイントの一つではないでしょうか?

3.工賃の値上げについて
周りの板金塗装店でも、世間の流れのとおり「工賃の値上げ」を行った会社はたくさんあり、お話を伺う事も出来ましたが「根拠のある値上げ幅だ」と思えたことが有りませんでした。
オイル交換作業でオイル代を請求する事は常識で、塗料と違い価格の計算は暗算でも容易に出来ます。
そして板金塗装業界で値引きの対象にされるのは常に工賃ですよね?
塗料や副資材を請求してこなかった業界ですが、依頼された作業をするために必要な塗料や副資材は、部品と同じ性質の物で有り、この部分をきっちりと請求する方向に変えていけば十分な利益が確保出来るので、消費者目線で嫌がられる工賃の値上げは3%や5%で抑えることが可能で有ると考えています。

4.どんぶり勘定からの脱却
どこまで行っても工賃の部分は職人の経験や勘で提示しなければならない部分は有ると思いますし、仕方ないと思います。
ですが塗装材料費はそうでは有りません。
私たちも消費者であり、消費者の立場で考えてください。
値上がりが仕方無い風潮の世の中で、根拠の有る値上がり理由とその明細があれば、ただ単に工賃の値上げと違って納得できませんか?
これだけの金額を板金塗装店が負担していたんだ。
作業するだけでこれだけの塗装材料費が必要なんだ。と思えませんか?
請求方法の改革により顧客満足度の上昇に繋がるでしょうし、値上げした工賃を元に戻すことが出来るのであれば、某飲食チェーン店の値下げのように好印象になると思いますし、どんぶり勘定からの脱却は重要な事で有ると思っています。


次回は、
既存の塗装材料費算出の仕組みの矛盾点とペイテムの実数計算が必要な理由


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