普段着 特別編 「圧迫感」
あなたがどれだけ子煩悩かはよくわかりました。あなたのお子さんへの愛情は昨今見たことがないくらい素晴らしいものです。お子さんも立派に育たれるでしょう。
ただ、あなたが僕の座席に掛けている帽子がとてつもない圧迫感を放っています。
あなたのお子さんが絵が上手なのは、ノイズキャンセリングのイヤホンを通してでも聞こえたので理解しました。素晴らしい画家さんになれるといいですね。
それでもあなたの帽子は僕の頭の横でとてつもない圧迫感を放っています。人のことを考えない自分だけ良ければいい生活をしておられるあなたに周りの方が送った負の念がたっぷりこもっている帽子が、僕の頭の横ですごい圧迫感でこっちを見ているんです。
二人は名古屋で降りたのでそれ以降はのんびりできたのですが、右を自由に向けない窮屈さは本当に疲れました。
男性女性関係なく、大人になったら周りに人がいることを忘れてはいけません。大人が屋外で自分の家のように振る舞うのは、幼稚の極みだということをもう一度啓蒙したい出張帰りの新幹線でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?