神さんとの日常 「悪い状況を利用する」
「悪い状況は、悪いことだけじゃない」
悪い状況とは、嫌な出来事や嫌な人、面倒や手間ことなど自分に不利益だと思われる状況に遭遇した時のことだと思ってください。神さんはそういう状況もやり方次第だと言われます。「やり方」とは何かというと、悪い状況を「自分をよく見せる場に使う」ということです。
会社で誰もがやりたがらないことがあるとします。特に難しいことでも時間がかかることでもないのに誰もやりたがらないだけのことならば、やってしまえば「いい人」の評価が簡単に手に入ります(笑)。もしそれが4,5分でできることならば、常にいい人のフリをしなくても4,5分でいい人の評価を得られるので他の時間は普通の人でいてもいい人でいることができます。
会社であまり好きでない人と仕事をすることになったとします。まわりの人もそのことを知っています(笑)。その時に嫌な態度を一つも見せず愚痴も言わずにに淡々と業務をこなすことができれば、周りの人から「一目置かれる存在」になれる可能性があります。すごい仕事を成し遂げなくても一目置かれる存在になることができるのです。
顔も見たくない人にお祝いをしないといけなくなったとします。まわりの人もそのことを知っています。こういう時に嫌いだからと何もしないと嫌いな人と「同じ穴の狢」に見られるので、お花なり電報なりを送れば顔も見ずに「器の大きい人」に見てもらえることができます。
これらは一部のたとえ話ですが、面倒や嫌なことをする時にいつもどおりに振る舞うことができれば、すべての人は無理ですがかなりの人からの評価を得ることができます。それが神さんが言われる「悪いことだけじゃない」ということになります。
いい人の評価を得るために「誰もがしているいいこと」をしたとしても、誰もがしていることなので評価をされることはありません。誰もがしたがらないことをするからこそ評価を得られるのです。
ただここで大事になってくるのが「嫌なことをする時には心を消す」作業です。自分の心を優先すると必ず「嫌なことはやらない」という答えしか出ないので先に進めなくなってしまいます。先に進んだとしても自分の心を優先すると嫌なことをやっている時に「嫌々やっている(やらされている)空気」が無意識に出てしまいます。その空気は周りの人には「押しつけがましい空気」になり評価をしてもらえなくなるので絶対に出してはいけません。嫌な人と話すときも絶対に「嫌いだ、嫌だ」という空気は消しましょう。
そうすることで「いつでも冷静でいることができる人」と思ってもらえるからです。
そう思ってもらえるようになると、何も考えていなくても「常に考えている人」だと思ってもらえるので様々な場面で意見が聞いてもらえるようになります。例えば、常に感情を出してしまう人は何かの断りを入れる時に「嫌だから断った」と相手に思われる可能性が高いですが、何をする時も感情を出さないようにしておくと同じ断りを入れる時でも「何か理由がある」と思ってもらえるようになります。こういう可能性を上げることも悪い状況を利用すればできるのです。
うまくいっている人は、必ず悪い状況を逆手に取って評価を上げています。悪いことも使い方次第でうまみは良いこと以上にあります。嫌だから、面倒だからと避けるのではなく中身をよく見て利用できるものは利用してみてください。
最後にとても大事なことを一つ。
誰もがやらない面倒なことは「簡単なこと」をやりましょう。この話は「誰もがやらないけど簡単なこと」を選んでやることで「評価を得る」ことができるという話で、大変なことを率先してやりましょうという話ではないので本当に大変なことはみんなでやるようにしてください。無理は禁物です(笑)。
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