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体に風を通す

僕はよく「体に風を通す」ということをして自分の調子を測ります。

「体に風を通す」とは、自分の存在を自然に同化させることで無に近い状態にして風が自分を避けずに体の中を通っていくイメージで瞑想をする感じだと思ってください。調子がいい時は風が自分の中を通り抜けていきますが、調子が悪い時はどうやっても風が自分を避けていきます。調子が悪い時は、疲れているか、気のめぐりがよくないか、心が固くなっているかのどれかになっていて、瞑想をしながら原因をほぐしていくようにしています。

このやり方は水でもできます。お風呂に浸かっている時に体と水との境界線をなくすイメージをすることで、体と水を一体化させる感じで瞑想をします。

なぜこういうことをやるかというと、人間は心の状態がよくないと自然から離れた「不自然」な状態になるからです。

不自然な状態に陥ると本来自然からもらえる力をもらえなくなり、力の中で一番重要な「穏やかさ」を失ってしまいます。穏やかさとは「マイナスイオン」みたいなものだと思ってください。森や滝や海などの自然の中に行かなくても、皆さんが住んでいる場所も「自然」の一部なので「穏やかさ」の力は存在しているのです。

人間は自分たちの便利のために多くの不自然を作り出した結果、そこが「自然」ではないと錯覚をしてしまい自然の持つ大きな力を放棄した生活をしてしまっています。太陽や風、土や水、それらが持っている力と共存することができれば、人はもっと穏やかに心が疲れることなく過ごせるのではないかと思います。

人が山や海などの自然が無いと思っている都会も、水や空気や太陽光が存在する「自然」なのです。海や山がないと癒されないのではなく、そこにある自然を認識できずに癒されていないだけなことに気づいてください。

時には目を閉じて、自分の周りの温度や風の流れを感じてみてください。自然がいかに有能な恩恵を無償でもたらしてくれているかがわかりますよ。

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