見出し画像

心を穏やかにするために

「その場に置いていけ」

これは神さんが「心を穏やかに生きるにはどうすればいいか?」と相談された時に必ず言われる言葉です。感謝や賞賛をされることは気持ちのいい状態なので人は未来にまで持っていこうとしますが、神さんは感謝を受けた時点でその場にその気持ちは置いて帰りなさいと言われます。

感謝や賞賛を未来に持ち越してはいけない理由はいくつかあります。

ひとつは「成長が止まる」ということ。
感謝や賞賛をしてくれた人はよっぽどでない限り未来も感謝や賞賛をしてくれるので、ほとんどの人はその居心地の良さを残すために新しいことをして「失敗」しようとしなくなります。新しいことをしたとしてもしているように見せただけの今までどおりのことしかしないので、新しい発見も成長もなく次第に過去の自分にしがみつくだけの人になってしまいます。

もうひとつは「勘違いをする」ということ。
自分の居心地のいい場所を作ってくれる人は、間違いや気の緩みを指摘してくれない人がほとんどなので間違いや勘違いを犯しても自分で気づく以外は正すことができなくなります。こうなると居心地のいい場所で緩んだ心を自戒できる人はほとんどいないので、必ず「勘違い」をして滑り落ちてしままいます。

最後は「心が穏やかにならない」ということ。
常に感謝や賞賛を受けて勘違いをした人は、自分がどこにいても「感謝や賞賛をされるべきだ」と勘違いしてしまうので、そうしてくれない人に対してイライラを募らせます。さらに、今まで感謝や賞賛をしてくれた人の中からも離脱者が出てくると自分を馬鹿にされたように感じてイライラを募らせることになるので、心が穏やかに生きられないようになります。

心を穏やかに生きるには「感謝や賞賛」をすぐに忘れ次に進むことが大事で、居心地のいい場所を守り続けようと思ったらそこに居続けるのではなく「常に居心地のいい場所を作り続ける努力」が必要になります。心を穏やかに生活をするには「現在進行形の生き方」が大事なのです。過去にどれだけ努力をしたかは「過去のもの」であり「現在のもの」ではありません。何事にも「現在のもの」が大事だと思ってください。

過去の感謝や賞賛をいつまでも持ち合わせていることは現在にそれを上回る成長ができていないと自分で言っているようなもので、「現在の自分」に自信がないので「過去の自分」に頼っていることが心が穏やかに生きられない本当の理由なのです。だから神さんは「過去の自分になる今の自分」は「その場においていけ」と言われるのです。

今の自分が「過去形」か「現在進行形」か一度考えてみてはいかがでしょうか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?