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神さんとの日常「お前が・・・」

「お前がすごいわけではない」

僕は神さんによくこう言われています。
相談に来られた方でうまくいかれた方は神さんのアドバイスを素直に受け入れて「動いた」人であって、僕が動いたわけでもすごいわけでもありません。僕は神さんのアドバイスをお伝えする以外は何もしていないので、神さんは勘違いするなよという意味で感謝をしてくださるお客さんの言葉にかぶせるようにいつもこの言葉を投げてこられます(笑)。

神さんのアドバイスはお客さんにとって少し負荷がかかったものが多いので、お客さんによっては尻込みされる方もおられます。その負荷を乗り越えて動こうという気持ちがあれば、困難を乗り越えることは難しくなくなります。その決断を神さんも僕も「してはどうですか」とは言えても、「しなさい」とは言えません。決めるのはお客さんであって、決めて早く楽になるか踏み出せずに苦しむかもお客さんの決断です。だからこそ怖さを克服して動かれた人を神さんはすごいと評価されるのです。

「僕は道しるべや一里塚でしかないです」

これは僕の口癖です。
神さんの言葉をお伝えして道を軽く示したとしても、そこから先はお客さんに動いてもらうしかありません。このお仕事はそれくらいのお仕事で、それ以上ではないお仕事なのです。

このお仕事をはじめてすぐの頃、神さんに「どうして僕だったのか」というのを聞いたことがあります。神さんの答えは、

「お前が不真面目だったから」

でした(笑)。まじめな人がこのお仕事をされると、感情移入が強くなりすぎて心が壊れるので向いていないそうです。良い意味で「いいこと」も「悪いこと」も経験していないとこのお仕事には向いていないみたいです。

神さんからは基本的に僕のことについては何も教えてもらえないのですが、この話は伝えておかないといけないと思われたのか教えてもらえました。15年近くこのお仕事をさせてもらっていて、僕のことについて答えてもらえたのは数える程度しかありません。優しさはもらっていますけどね(笑)。

余談ですが、この不真面目のお話が終わるころに神さんが

「この仕事につけるのは、宝くじに当たるより難しいのだから感謝せえよ」

と言われたのにに対して、

「では三億円を頂けたら悠悠自適なので宝くじを当てていただく方向でお願いします」

と返したら、烈火のごとく怒られ一時間ほど神棚の前で正座をしていたのは懐かしい思い出です(笑)。

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