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星に願いを
小学四年生の夏。私と七人の友達が淀川の堤防で夜空を見上げていた。星が流れ落ちる速さに圧倒されながら、誰かが言った。「流れに三回願いを言えば叶うねん」。夜空の星たちはあっという間に過ぎ去ってしまい、三つの願いを口にするなんて、瞬間的に不可能に思えた。しかし、流れ星が見えた瞬間、私と七人の友達は一斉に「銭・銭・銭」と願いを叫んだ。
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流れ星が消える前に、三つの願いを口に出すことができた。しかし、歳月が経ち、友達たちは中年になった今でも、お金持ちにはなれていない。無論、私もなれてはいない。流れ星に願いを込めても叶わなかったのだ。
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当時を振り返ると、私たちの願いがどれほど貧相であったかに心を痛める。ただのお金欲しさからの願いではなく、もっと大きな夢を追い求めるべきだったのかもしれない。七人の友達は夏の夜空に向かって思いを込めながら、もう一度流れ星に願い事を捧げたいと願う。次の星に出会った時には、自分たちの真の願いを口にする覚悟を持って。
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