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ある僧侶の他界

☆-HIRO-☆ page.49
2024年7月25日(木)

これは実際あったお話し。
LINEブログをやっていた方の中にはご存知の方もおられると思うが…ある坊様がブログを上げておられた。
時には仏法の教えを分かりやすく説く事もあったが、日常の出来事をそのまま綴るというスタイルだった。ハンネが世○、可愛らしい小坊主が合掌してるイラストがアイコンだった。
彼のブログは毎日のように更新され、時には日に二度三度投稿があった。
それがある時、朝にいつも通り投稿された後、プツリとブログが途絶えてしまった。
フォロワーさん達から「どうかされましたか?」とか「無事ですか?またいつものお話しが聞きたいです」とか、彼の安否を気遣うコメントが多数入っていた。
それでも彼のブログは更新される事なく、数カ月するとコメントも入らなくなっていった。
自分も“あれだけ意欲的に毎日更新してたのに…よほどの事があったのだろう…しかしそれも告げられない事って一体…”と心配すること数カ月、時々 彼のブログを開いては変化がないかチェックしていた。

だいぶ経ってから、ある時、コメント欄に世○さんの娘さんと言う人の書き込みが…
「父はこの投稿を最後に他界しました。ご心配のお声かけの方もたくさんおられるようなので、一言申しあげておきます。父の生前中は色々とお世話になり有り難う御座いました。…」
もう文章は残ってないので、不正確とは思うが、このような書き込みが…

やはり…と思ったのが第一の感想。
まだやっておきたい事、ブログに書き残したい事、色々とあったろうにと…無常を感じさせられた。
そう言えば台湾の知り合いをもう一度訪ねたいと言っていた。当時は新コロワクチンも普及前で、とても渡航はできない時期だった。

彼との最初の接点は自分の投稿にコメントしてくれた事だった。
その記事を掘り起こすのも骨が折れるので、おぼろげに覚えてる記憶から…
「人は様々な場面でこの世を去っていく。子や孫に見守られお別れを迎えるのはまだ幸せな最期だと言えよう。
事故で亡くなる人や、病気に蝕まれ衰弱していきやがて死を迎える人もいるだろう。
しかし、新型コロナで亡くなるのは少し違うような気がする。
さっきまで普通に会話してた患者でも急速に肺炎が悪化して意識も失い、そのまま訳分からぬまま亡くなってしまうと言う。
家族は死に目に会えないどころか、ご遺体を拝む事もできない。
家族との繋がりをも絶ち切ってしまうのがこの病気の不条理なところだ…」
大体こんな事を書いたと記憶しているが…確かコメントで「意味の深い投稿」?と評してもらったのが最初だったと記憶している。

奇しくも世○さんも突然この世を去ってしまった。はっきりと記されてたかどうかは覚えてないが、多分、新コロにかかったのだろう。
あれだけマスク集めを趣味?にしたり、感染対策に余念がない人だったのに。

彼の投稿が途切れる少し前、気になる記事があった。
ある人から相談を受け、その内容と写真から、ただならぬ邪悪な気配を感じたと書いていた。
そして翌日だったか翌々日だったか、日課の早朝散歩(毎日相当な距離をしてたみたいだ)散歩に出た折、途中胸が苦しくなりヘタリこんでしまったと書いていた。

まあ当時は新コロに感染して、そのまま亡くなってしまうと人も少なくは無かったかもしれない。

しかし、彼が少し前に記事に書いていた事が、どうにも気になってしまう。偶然の一致だったのだろうか。邪悪なものに取り憑かれ、命を落としてしまったのかも…と思うとゾッとする。
修行を積んだ僧侶でも邪悪なものにとり殺される事もあるのだろうか。

今は亡き彼のお人柄を偲びつつ…
合掌

#真夏の怪談まつり2024


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