【福岡ソフトバンク】23ー24オフの補強まとめ

 ご覧いただきありがとうございます。K(けー)です。さて、今回は「オフの補強まとめ第6弾ソフトバンク編」をやっていきたいと思います。

 このオフ、私のチャンネルでは、ほぼ全ての補強の動画を投稿したのですが、ソフトバンクに関しても、全ての補強についてお話させて頂きました。今回はその総集編ということになります。もし、各選手にそれぞれフォーカスして動画が見たいということであれば、概要欄にプレイリストを載せておきますので、そちらからご覧になって頂ければと思います。また、今回は総集編の動画となりますので、最後に気持ち程度ではありますが、オフの動きについてのランク付けをしてみましたので、どうぞ最後までご覧ください。

 まず、このオフでチームを退団した選手達から見ていこうと思います。まずこのオフのソフトバンクは、支配下の選手をかなりリリースしました。まず投手陣では、実績のある投手も多くリリースされてしまう事態になりました。特に、チームの黄金期のブルペンを支えた森唯斗、嘉弥真新也といったビッグネームの投手が戦力外になった点は、多くのホークスファンを困惑させたことと思います。また、昨季のホークスの1番の誤算といえる、助っ人外国人選手も多くリリースされました。ローテーションの一角を担うと期待されたジョー・ガンケル、中軸を期待されたウィリアンズ・アストゥディーヨ、22年の開幕戦で逆転満塁ホームランを放つなど、印象的な働きもあったフレディ・ガルビスなど、結果を出しきれなかった助っ人は容赦なくリリースとなりました。全体的に高年俸に見合わない成績の選手は多くカットされた印象です。その中でも意外だったのは、若い選手もそこそこ移籍した点です。特に元トッププロスペクトと期待された高橋純平、横浜高校時代は万波中正と共に中軸を打った増田珠、若手ではないですが、ホークスの未来と呼ばれた元スター候補・上林誠知などが退団になったのは、かなり衝撃的だったと言えるかもしれません。

 では、そんな中でホークスの補強、まずはドラフトから見ていきましょう。ホークスのドラフトは、まず本指名にて、多くの即戦力投手を獲得してきたという印象があります。特にD2位の岩井俊介、D6位の大山凌は、先発・中継ぎ共に対応できるマルチさをもっておきながら、球の力で押せる投手と言えるでしょう。さらに、D4位の村田賢一は先発として、D5位の澤柳は中継ぎとして、共に1年目から戦力になり得る存在で、チームの1軍レベルの投手陣をかなり若返らせたと言えるでしょう。また、今年のホークスドラフトは、育成指名を「ホークス比では」かなり抑えた形となりました。ただ、その中でも全体的に好素材を確保してきた印象です。その中でもD1位の前田は、高校生トップ評価の左腕投手であり、近年毎年のように獲得している素材型左腕の中に、また力強い存在が加わったと言えそうです。

 次にトレード、現役ドラフトを見ていきます。トレードに関しては、オフの補強解禁から即日、巨人との大型トレードを決めてきたのが今でも印象的でした。巨人には、泉圭輔・高橋礼を放出し、右の強打者アダム・ウォーカーを獲得してきました。残り契約年数は1年とはいえ、比較的安価で実力の担保されているウォーカーを獲得できたのは、大きなメリットと言えそう。さらに、ウォーカーの大きな課題である守備の問題をカバーできる、DHのあるパ・リーグに移籍したということも、ウォーカーにとっては追い風ではないでしょうか?また、放出した泉と高橋礼は、昨年から不振に陥り、特に高橋礼はここ数年成績が下降の一途を辿っているため、やむを得ない放出だったと言えそうです。いずれにせよ、課題の右の強打者の獲得に成功したことは大きなプラスになりました。さらに、現役ドラフトでは、左の中継ぎ投手の長谷川威展を獲得に成功。嘉弥真が抜け、モイネロ先発転向が囁かれる中、まともな左腕リリーフが田浦しかいない所に、変則左腕の長谷川の加入は大きいと言えそうです。

 続いて、FA・外国人選手の補強ですが、何と言っても山川穂高の獲得が、このオフ1番のホークスの動きでしょう。ウォーカーに次ぐ、計算できる右の強打者の獲得に成功しました。勿論、昨年を棒に振った不祥事の件、1年のブランクがあること、懸念点はあれど、それでも球界トップクラスのスラッガーを獲得したことは、間違いなくホークスにとってはプラスと言えるでしょう。ただし、人的補償の件で、一悶着も二悶着もありまして、そこで甲斐野を放出してしまったのは、大きな痛手であることは無視してはいけないでしょう。また、ホークスは新外国人選手として、2人の若手有望株を育成で獲得しました。ただ、即戦力の助っ人の獲得はなく、このままであれば、モイネロ、CSJ、オスナ、ヘルナンデス、ウォーカーの5人で開幕を迎えることになりそうな展開です。ある意味では、ここ数年ずっと失敗し続けていた新外国人野手の発掘に頼らず、ウォーカーを獲得し、残りの助っ人枠を投手に費やしたというのは、賢い選択なのかもしれません。

 次にその他の補強ですが、巨人を戦力外となった鍬原投手を育成で獲得してきましたね。これは完全な宝くじ案件ではありますが、ただホークスは藤井皓哉選手を覚醒させた実績はありますので、もしかしたらもしかするかもしれませんね。

 最後にまとめとなりますが、ホークスのオフの補強の評価は「Aー」としました。本来もっと高くても良いはずですし、実際良い補強ではあったと思います。打線の中軸の柳田・近藤の対となる、右のパワーソースとして、ウォーカーと山川を獲得してきたのは間違いなく良い補強と言えると思います。他にも牧原選手との複数年契約もそうですし、コストカットに動いた点も、ビッグマーケットのチームとはいえ、上手く戦力を刷新した印象はありました。ただ、やはりそれにしても心配なのは投手陣です。確かにドラフトで良い投手達を獲得しましたし、現役ドラフトでの長谷川選手など、補強そのものが悪いとは思いません。しかし、全体的にそれ以上に投手デプスを放出している点はかなり痛いと言えるでしょう。特にホークスは、先発に弱さのあるチームであり、それをモイネロ・大津らの先発転向で埋めようと動きました。さらにそこに、トレード等でリリーフデプスが削られた結果、リリーフが全体的に弱いチームとなりました。また、先発の層を増やしたとはいえ、結局計算できる投手は有原投手だけ、他の投手は何かしらの問題・課題を抱えています。個人的な意見としては、先発・リリーフがごちゃついた感が見えました。勿論、新監督1年目、ある程度色々やっていく中での動きかとは思いますが、それにしても計算の難しいチームになってしまったというのが、私の考えです。良く捉えれば「ハマれば面白いチーム」になったという所でしょう。安定ではなく、天井の高いチームにするために補強、という考え方が良いのかもしれません。

 以上が、このオフのソフトバンクの補強についての感想になります。ご視聴頂きありがとうございました。また次の動画でお会いしましょう。

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