【巨人】23ー24オフの補強まとめ

 ご覧いただきありがとうございます。K(けー)です。さて、今回は「オフの補強まとめ第7弾巨人編」をやっていきたいと思います。

 このオフ、私のチャンネルでは、ほぼ全ての補強の動画を投稿したのですが、ジャイアンツに関しても、全ての補強についてお話させて頂きました。今回はその総集編ということになります。もし、各選手にそれぞれフォーカスして動画が見たいということであれば、概要欄にプレイリストを載せておきますので、そちらからご覧になって頂ければと思います。また、今回は総集編の動画となりますので、最後に気持ち程度ではありますが、オフの動きについてのランク付けをしてみましたので、どうぞ最後までご覧ください。

 さて、まず初めにこのオフに、チームを退団した選手達を見ていきましょう。まず、巨人のこのオフは、リリーフ投手に強めにナタを振るったと言って良いかもしれません。長年チームを支えたベテラン左腕の高木京介、横浜から移籍してきた三上朋也らのベテランリリーバーを中心に、多くの選手をカットする動きを見せました。この時点で、巨人はある程度大きい中継ぎ補強に動くのではないか?と想像されました。また、豊富な野手陣もカットされました。後述するトレードにて、中軸候補のアダム・ウォーカーを、さらに出場機会を求めて、オプトアウト権を行使しての移籍となった中田翔など、自慢の攻撃陣も大きく戦力ダウンしたと言えそうです。また、チームきってのベテラン・中島は自由契約、松田は引退と、ベテラン中心のチーム作りからの脱却を図りたい意図も明確に伝わってくる動きとなりました。

 次にドラフトでの補強を見ていきましょう。今回のジャイアンツのドラフトで特徴的なのは、全員が即戦力の選手であるということでしょう。このドラフトから見て取れることは、ある程度今年勝ちに行く、頂点を取りに行くという強い意志でしょう。特にD1位の西館、D2位の森田は、共に即戦力の先発投手であり、チームの武器である先発陣をさらにデプス強化することが出来ました。また、2人のポテンシャル的にはリリーフでも十分機能する可能性は高く、特に森田は社会人での経験も長いオールドルーキーで、チームでは多岐に渡る起用に応えることが出来るでしょう。また、課題の中継ぎのデプスに又木、数少ない左打ちの内野手に泉口、中堅選手の多い左打ちの外野手に佐々木と、それぞれウィークポイントを強化してきた辺りに、ジャイアンツフロントの徹底ぶりが見えたと言えるでしょう。

 次にトレードと現役ドラフトの話です。まず巨人は、オフ開始早々に大きなトレードを成立させました。左翼手のアダム・ウォーカーを放出したタイミングで、高橋礼と泉圭輔を獲得に成功。ジャイアンツは、2024年の左翼手のコアに秋広をメインに置くとされ、更にそこに丸の左翼起用の可能性もあることが示唆されている。それを考慮すると、左翼しか守れないウォーカーの放出は、今考えれば妥当なムーブだったと言えるでしょうか。また、昨年成績ダウンし、市場価値が落ちた所での泉獲得に出た部分も高く評価できるでしょう。元々セットアッパーのポテンシャルがあるとされた泉を獲得し、さらにそこに元代表右腕の高橋礼もトレードパッケージに含めた、非常に良い補強に成功したと言えると思います。また、その2日後には、オリックスから金銭トレードで近藤大亮を獲得しました。近藤もかつてはオリックスでセットアッパーを務め、何なら実績だけで見れば泉よりも格上の投手をあっさり金銭トレードで加えてきた辺りは、巨人としてはかなり美味しいトレードと言えるのではないでしょうか?勿論、近年数字が落ちている、故障歴があるという懸念はありますが、それでも素晴らしい補強になったのではないか?と思います。さらに、現役ドラフトでは、阪神のリリーバー・馬場皐輔を獲得しました。正直、現役ドラフトで放出するような投手ではないですし、棚からぼた餅とはこのことだなという感じではありますが、1軍クラスのリリーフを北村選手の放出だけで獲得出来たのは、実際ジャイアンツとしては美味しい結果になったと言えるでしょう。トレードと現役ドラフトだけで、4人の投手を獲得し、しかもリリーフというお金のかけにくいポジションを、比較的安価で獲得出来たことはとても大きかったと言えるでしょう。

 次に助っ人補強とFA補強ですが、FA補強はなし。そして、助っ人補強では、まず阪神を自由契約になっていたカイル・ケラーを獲得しました。これだけのトレード補強に引き続き、更なるブルペン補強を敢行する形となりました。ただ、前述した泉や近藤、馬場の獲得とは異なり、クローザーポテンシャルを秘めた投手を獲得したことはかなり大きいと言えるでしょう。昨季は、開幕を守護神を大勢でスタートさせましたが、シーズン途中に故障離脱。その後、中川をクローザーに据え、事なきを得ましたが、やはり中川はそれでも耐久面に不安を抱えていることは指摘され、また大勢は故障明けに極度の不調に陥り、今季のバウンスバックに関して、一抹の不安があります。その状況下で、NPBでの実績があり、尚且つクローザーポテンシャルのある投手のケラーを獲得したことは、非常に大きいと言える。また、打者の新外国人にMLBでも経験豊富なオドーアを加えた。ジャイアンツは、丸・秋広に次ぐ外野手の攻撃力に悩まされており、そこに右翼手経験のあるオドーアを加えたことは大きいと言える。また、オドーアは内野も守ることが出来るため、チームのオプションを増やすという意味でも、良い補強となっていると考えられる。ここに、阿部監督お気に入りの若手、ウレーニャがブレイクすれば、助っ人争いは更に白熱すると言えるだろう。

 自由契約選手の獲得は無いので、最後にまとめとさせてください。総合的な評価は「S」とします。元々潤沢にあった野手デプスを削り、そこをリリーフ補強に充てたという点は大きく評価できると思います。勿論、野手が弱くなってしまったというネガティブな見方も出来ますが、ただ放出した野手陣の殆どが、今季のレギュラーを確約されていなかった、もしくは控えに回る可能性の高い選手であったため、そこまで大きなマイナスにはなり得ません。その分、1年間戦うために必要な投手のデプス、特に頭数が必要かつチームのウィークポイントである中継ぎ補強に動いたことは、フロントの思い切りと頑張りと言えると考えています。また、野手補強を全くしなかったのではなく、必要だった両翼の打力強化、デプスの野手陣の追加、若返りという所を網羅できたのは、十分S評価を与えるに相応しいと思います。

 以上が、このオフのジャイアンツの補強についての感想になります。ご視聴頂きありがとうございました。また次の動画でお会いしましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?