【横浜DeNA】23〜24オフの補強まとめ

 ご覧いただきありがとうございます。K(けー)です。さて、今回は「オフの補強まとめ第5弾横浜DeNA編」をやっていきたいと思います。

 このオフ、私のチャンネルでは、ほぼ全ての補強の動画を投稿したのですが、横浜DeNAに関しても、全ての補強についてお話させて頂きました。今回はその総集編ということになります。もし、各選手にそれぞれフォーカスして動画が見たいということであれば、概要欄にプレイリストを載せておきますので、そちらからご覧になって頂ければと思います。また、今回は総集編の動画となりますので、最後に気持ち程度ではありますが、オフの動きについてのランク付けをしてみましたので、どうぞ最後までご覧ください。

 まず始めに、オフに退団した選手達を見ていきたいと思います。まず第1に、横浜DeNAはこのオフ最もチームの戦力がダウンしたチームと言えると思います。何と言っても、エースの今永昇太、トレバー・バウアーが退団した影響は大きく響きます。エース2枚が抜けたことも大きな痛手ですが、それ以上に、2人で昨季350イニング分投げてくれた、その350イニングが一気に計算できなくなるというのは、大きな痛手と言わざる終えません。これに加え、ローテの1人として活躍したガゼルマン、リリーフとして長年チームを支えたエスコバーらが抜け、合計450イニング分、別の投手で埋め合わせなくてはならないことになりました。そういう観点で見れば、石田健大のFAを残留させたフロントの努力は、この時点で評価できるものと言って良いのではないでしょうか?また、長年チームのブルペンを支えた田中健二朗、平田真吾、更にチームの中軸として2度のホームラン王にも輝いたソトの退団も痛く、チームの戦力ダウンと共に、長年チームの顔として活躍してきた選手が軒並み退団していく状況には、チームのファンとしては苦しさと感謝の想いが募るばかりです。本当に皆ありがとう…!

 そんな中で、新たな横浜DeNAベイスターズを創る選手達を獲得する場、ドラフトでの動きを次に見ていく。まずドラフト1位で、チームの将来の新たなスター候補・度会隆輝を獲得することに成功しました。横浜は牧秀悟以降の、次世代のスター野手の育成に悩まされており、松尾汐恩もブレイクまではまだ先であるということを明確にした以上、松尾が出てくるまでにもう1人、コアとなり得る野手の獲得をする必要があり、それに度会選手が選ばれたということになります。勿論短期的な目で見れば、今年の即戦力投手の豊富さ・顔ぶれを見れば、先発投手の獲得に動くべきでしたが、長期に渡って、それこそ10年単位で考えた時に最高の1位指名となったのではないでしょうか?ただ、その反動として、先発補強にそこまで動けなかったのは事実で、D2位の松本凌人、D5位の石田裕太郎は即戦力投手ですが、やはり1年目からバリバリ結果を出していけるか?という観点で見れば、石田はやや馬力不足な感がありますし、松本凌はどちらかと言うとリリーフ向きの投手に見える点を考慮すると、やはり少し物足りなさはあります。また、D3位の武田に関しては、二刀流として期待される好素材であり、キャンプでいきなり故障者リストとなりましたが、長期的な未来には期待出来る選手だと考えられます。

 次に現役ドラフト・トレードについてですが、トレードは無しでした。現役ドラフトでは、2016年ドラフトで指名したものの、抽選に敗れて獲得を逃した佐々木千隼を、7年越しに獲得することに成功しました。チームは先にも述べたように、イニングを稼げる投手を短期的に欲しており、そのイニングを食うという観点ではうってつけの投手を獲得出来たと思います。ただ、放出したのは元トッププロスペクトの櫻井投手。勿論、近年は怪我の影響や制球面の課題が解決されず、期待値も落ちていた印象ですが、それでも持っている素材は高く、手放しに喜べる結果でもないと考えられます。また、昨季夏にトレードで阪口皓亮を放出、そして現役ドラフトで櫻井を放出と、ここ数年期待されてきた投手のトッププロスペクト達が育てきれていない点が挙げられます。勿論獲得してきた西浦や佐々木は良い選手ではありますが、そういった選手達の為にプロスペクトを放出している点を見ると、チームとしては「敗北」なのではないか?とも思いました。

 次にFA、外国人の補強です。FA補強はなし。そして新外国人の投手を、育成も含めて5人獲得してくる積極的な動きに出ました。その中で、1番面白い存在となっているのは、アンドレ・ジャクソンでしょう。MLBでの経験はそこまで豊富ではないものの、今季28歳のシーズンと比較的若く、近い未来のチームのエース格を担える投手として期待出来ると思います。勿論、まだスタミナ面等の課題はあれど、かなり良いチョイスをしてきたんじゃないか?と思いました。また、エスコバー退団に伴い、同じく左の剛腕タイプのアンソニー・ケイを獲得してきたのも大きく、これに加えて昨季は不振だったものの、かつてはカブスのセットアッパーも務めたローワン・ウィックも獲得出来たのも大きく、この辺の動きは高く評価できると感じました。1つ疑問符が付くのは、ソト退団+2年間まともに機能していないオースティンの存在に伴い、野手補強があると見込んでいましたが、それは無かった点でしょう。勿論オースティン・度会といった辺りにに期待しているからこそでしょうが、それでも野手補強が無かったのは、少々残念と言わざるを得ません。

 最後にその他の補強としては、自由契約組を4選手獲得してきたことでしょう。特にSBを自由契約になっていた森唯斗の獲得は、チームに足りない先発補強としては、ほぼノーリスクで獲得できる中では最高クラスの補強と言えるのではないでしょうか?現状のチームのローテションを見ても、やはり東以外は計算出来ないですし、その東も1年目と昨年以外はずっと怪我に泣かされてきた過去がありますので、そういう意味でも大きな補強になったと言えそうです。また、中川颯、堀岡、九鬼らは好素材であり、特に中川颯はオリックス時代に起用機会に恵まれなかったこともあり、新天地で花開く可能性は高そうに思えます。

 最後にまとめとしますが、評価はAとします。良かった点としては、今季恐らく「転換期」を迎えるチームにおいて、ある程度将来を見据えることと、来季最低限戦える戦力を維持することの2点を軸にした補強になったと思います。その中で、近い将来にチームの未来を背負って立つ、度会やジャクソンといったコア候補を獲得出来たのは、素晴らしい動きだったと言えそうです。それだけでなく、現状のウィークポイントを凌ぐ低リスク低〜中リターンの選手の獲得が出来たこと、天井の高いプロスペクトを獲得したことも評価できると思います。ただ、個人的な想いとしては、もうちょっと勝てるチームにして欲しかったという気持ちもあります。先発補強の選択肢が豊富だったこのオフにおいて、また1番短期的な未来において先発補強をするべきチームが、先発補強をそこまで出来なかったという事実はやはりありますし、野手補強もデプス強化・プロスペクトの追加に留まったのも、少し残念だなという風には思います。ただ、ある程度近い未来にまたコンテンダーに戻るつもりがあるという姿勢は見えましたので、その点は少し安心しましたかね。

 以上が、このオフの横浜DeNAの補強についての感想になります。ご視聴頂きありがとうございました。また次の動画でお会いしましょう。

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