乗鞍ヒルクライム2024チャンピオンクラス18位
2024年 富士ヒルに次ぐ今年のターゲットレースである乗鞍ヒルクライムに参加してきた。
自分への備忘録として書き残しておく。
⭐︎リザルト
チャンピオンクラス18位
グロス(公式)58分15秒
ネット(手元)58分7秒
⭐︎意気込み
去年、年代別30代で優勝し、今年乗鞍6回目の参加で初めてチャンピオンクラスに参加。
名だたる猛者らの中でクライマーとしてどこまで通用するか、そして年齢的にもいつ衰えが出てきてもおかしくない為、自転車競技の集大成としてチャレンジする事とした。そして、目標は去年の58分58秒を超える事だ。
①まずは、レースまでの取り組み
⭐︎練習
富士ヒルでプラチナが取れず凹んでいたが乗鞍に気持ちを切り替えて練習開始。
基本的に練習は変わらず週2、3回は20分〜50分で終わる峠を全開走。あとはロングをする。あとは週15時間以上、距離は週400キロ以上、獲得標高を週5000m以上を超えるように毎週練習量を定め、乗鞍までにCTLを120まで上げるよう目標設定。
しかし、7月の中旬より娘が発熱はしないものの無限に咳をし、鼻水ダラダラの謎のウィルスに罹患。小児科に連れて行くも熱がない為、コロナは否定(検査せず)。怪しいと思いつつも感染しない様に体調だけは気をつけていたが夜勤やら減量やらで体調を整えるとか不可能で家族が何かしらに感染すればほぼアウト。
案の定、7月30日から咳が出始める。
娘と同じ症状でやはり咳だけが無限に出る。
特に夜間に出て寝てる最中も咳が出てマジでつらかった。
8月10日でも全く治る気配がなく病院処方の鎮咳薬を飲んでもあまり効果なし。
咳のしすぎで右気管支が痛む始末で徐々に症状は寛解したが結局、咳も気管支の痛みも乗鞍当日まで完全に改善しなかった。いったい何のウィルスだったのか?
そんな状況でも発熱は免れた為、咳をしながらも赤城山を日々なんとか駆け回り、CTLは95前後を乗鞍一週間前まではなんとかkeep。
そんで当日のCTLは88w
目標の120は?と言いたくなる。
その他モチベーション維持の為、ツールド美ヶ原に参加し、練習試合的な立ち位置で走る。
年代別で優勝狙っていたが準優勝で終わる始末wまぁ特別疲労も抜かず減量もせずに挑んだ為、妥当な結果とした。
あとはひたすら上記の練習を繰り返すのみ。
やっておけば良かったと思うのはやはり試走だった。
今年は一度も試走できずに本番に参加。
家庭事情と8月は1日休みばかりで連休が一度も無く地獄の労働。乗鞍に行くどころではなかった。
そもそも8月は子供らが夏休みの時期に1人で試走に行くのは厳しい。
だけど、やはり試走は大事だと思う。コースの復習や高地慣れと身体に覚えさせておくべき事だった。たらればだが試走、高地慣れしとけば57分30秒はいけた?かも。
来年は試走に行きたいと思う。
⭐︎減量
減量に関しては今回も成功。
単純に脂質はガッツリ抑えて糖質は1日200g以下
タンパク質はしっかりと。その他、家庭菜園で収穫できる野菜らを摂取。
簡単にまとめると
朝 ヨーグルト+プロテイン+糖質カットグラノーラ30g+ブルーベリージュース200㎖
10時 ミニあんぱん1個
昼 ミニアンパン1個+フルーツ玄米ブラン2枚
15時 ミニアンパン2個+プロテインバー
夕食 なんでも食べていいけど『合計300g』まで。てか、ほぼ野菜+オールフリー一缶
300gの理由は秘密
あと赤城一本など峠TTの練習の前はアンパンでかいの一個と水をボトルに入れて飲んでいた。
流しの70キロから80キロは水飲み。
これを8月から始めたらみるみる体重が落ちた。
オールフリーはTのやつで中性脂肪を削ぎ落とす効果があるそうで便通がとんでもなかった。8月半ばには体重が46.5キロに達してそれを維持。
大会前日は45.5キロとなり当日は46〜47キロで行けたと思う。
⭐︎バイク
フレーム ヨネックスHR
ホイール axライトネス
ギア比40T楕円+12-28
総重量5.03キロ
⭐︎前日の食事
朝 メロンスティックとガルボチョコ
バナナの形のパン2個
昼 寿司5皿にわらび餅
夕 鉄火巻き、串団子2本、飲むヨーグルト、おはぎ2個にオールフリー
当日
ミニアンパン二つに蜂蜜をかけたもの
串団子一本 アミノバイタルミニ エナジードリンクのZone一本
あとは走る前まで麦茶をちびちび飲む
⭐︎レース
作戦として初のチャンピオンクラスで着れるレベルでは無いと自覚している為、ひたすらぶら下がるのみ。そして位ケ原まではしがみついてゾンビになれば57分は行けるかもとぼんやり思ってはいた。
チャンピオンクラスの列の最後尾に近い位置からスタート。
てか、いつの間にか整列していて必然的に最後尾だったw
ただ横にはプラチナ保持者and乗鞍入賞経験者のイタコさんがいる為、一安心。
そしてヨーイドン。
最後尾の為、中切れだけは注意する。
知ってるメンツがどんどん上げていきが静観。
序盤、天照の突撃王と会話。
突撃王『乗鞍って最初ならこんな速いんすか?』
俺『多分こんなもんじゃない?でも逃げがいるから少し速いかもね』的な会話をしたり。
その後も足を使わないように意識して走る。
チャンピオンクラスで出走しているチームメイトらに声かけをしつつ、中盤をkeep。
三本滝手前ぐらいでCOWの良太さんと並走。
良太さんから『調子良さそうですね。DKさんの動きに注意で。あの人が前に出てらペース上がるんで』と助言され、『了解っす』と答えたら直後にDKさんが先頭でたり引っ込んだりしている姿が見えたw
まぁまだこんなところであげないでしょって静観。
落車もなく17分を切るペースで三本滝を経過。
恐らく上位陣は三本滝まではサイクリングペースと言っているがはっきり言ってドラフティング効いているとはいえ、サイクリングペースではない。
実力が足りない選手はここで落ちるだろう。
ただ今日の自分はすごく余裕があった。
去年同様の出来と確信。
三本滝越えてしばらくすると
勾配が上がる区間でさらにセレクションがかかり集団がばらつき始める。ここから自分より格上のメンツにどこまでぶら下がれるか耐久戦開始。
今日の自分はまだまだ余裕があり10キロ地点では先頭グループで走ったりと今年最高の走りが出来ていた。
無理をしない様に丁寧なペダリングを心がけて走る。しかし、35分過ぎたあたりから左横っ腹が痛くなり始め呼吸が苦しくなり始める。
でもここまで来たらオールアウト寸前まで行こうと思いしがみつく。
この辺りで先頭で逃げたのが山の神で合流。
この人マジですげーわ。と感激。
喋った事無いけど年齢なんて関係ないと身体で体現してくれた。
この瞬間、乗鞍のチャンピオンクラスの先頭で現チャンプDKさん、全日本TTチャンプカネコくん、山の神森本さん、富士ヒル優勝者の田中さん、眞鍋さんと少しでも走れた事が今回の最高の瞬間だった。雑誌で観た人ばかりだぁーと。
感心してると同時に庵野前君がアタックして飛び出るも誰も追わず静観。でもあそこでアタックするってかっこいいなぁ。と。
その直後ぐらいか、勾配がまた一段上がる冷泉小屋手前でついに横っ腹がマックスまで痛くなり呼吸が乱れた為、戦略的撤退を決意。
ただこの瞬間、限界を迎えたのは自分だけでなくイタコさんや過去赤城総合優勝の選手も落ち始め、3人で走る。
位ヶ原は40分台で経過。前方には数名視界に入っていて頑張れば追いつくかなと走る。
大雪渓区間に入り天照のなおしくんが視界に入り、また足攣ったのかな?と思いつつ気づかれない内に追いつこうかなと忍び寄りコレは追いつくなと思った束の間、残り1.5キロくらいでイタコさんが突然アタック!
しかも『あー!』と叫びながら行った。
その時なおしくんが振り返り我々の存在に気付いたらしくペースを上げて逃げていったw
イタコさん『あれ?ゴールまだ?』と。
『あと一キロですよw』と答えると
イタコさん『間違えたー』とw
イタコさんの勘違いお叫びアタックが無ければ、なおしくんに追いついていたと思うとちょっと残念だが面白かったのでヨシとします。
ラスト1キロを過ぎ、Garminを見ると56分台。コレは58分台前半かなとラストはヘロヘロになりつつ、上げられもせずにフィニッシュ。
グロス58分15秒 手元は58分7秒だった。
優勝はDKさん。連覇。
強すぎて引きますわ。おめでとうございます。
そしてCOWの未来の星、大塚くんは59分で優勝。中学生で59分て。バケモン。来年負けない様にしないとな。譲る気はないぜ。
⭐︎総括
初のチャンピオンクラスですごいメンバーらと走れたのは最高に楽しかった。
しかし、去年の自分は上回ったがあと少しで57分が見えていただけに悔しかった。
今年で乗鞍は卒業。。。
としていたがやっぱり無理っぽいな。
クライマー最強を決める地で57分が見えてきたとなるとまだまだ改善の余地はあるし、この少ない練習量でまだ強くなっている自分を考えると場合によってはトップ10も不可能では無いと思った。
あとは、謎のウィルスに罹患していた為、コレが無ければなと思うところがあるが来年は体調管理により一層気をつけようと思う。
そして来年から次女も幼稚園に行くから平日時間が取れる様になる。やっと自由が増える。コレはチャンスだ。
来年の乗鞍に向けて本気で取り組もうと思う。
目指すはトップ10に入る。
不可能ではない。やれる。
COWの若手には悪いけど山の神は50歳で優勝と言っていたから、まだまだ俺も若手らしいのでおじさん、もといお兄さんは頑張る決意をしたよ。ヒルクライムに関しては蹴散らしてやるから覚悟しときなさい。
来年の課題は
乗鞍高地対策は絶対にする事。
以上。