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一盗賊の末裔

一盗賊の末裔


Antique

Antiqueは、「オモテとウラを、良く、観るんだぜ。」

その時、僕は、四角形のややSizeの広い風呂敷包を小脇に抱えていた。僕の眼は、充血している。
「Small Change, Please! 」
Bankerは、僕をサッと、上から、下まで、見つめた後、小さく「Sure!」と述べると、Lighting Check。で、暫くの後、手慣れた指で、結構なる札束を差し出した。
Stopover の空港内。International Police と呼ばれる輩が、見え隠れしている。

機内、免税品販売。窓は、しばらくすれば、長旅の到着、を告げている。
Crew Attendant の「これは、如何ですか?」の日本語。
「すみません、全部、頂けますか?」と僕。
Crewの彼女は、一瞬、同じく、僕を、上から、下まで、眺めた。


今、その時、持ち込んだ、古い額付きのAntique painting は、壁に。
Perfumeの、結局、アケズ!の瓶は、書棚の隅に、並んでいる。

で、今となれば、残念ながらも、もう、とても、差し上げる気には、なれない。
何となれば、もはや、それは、正規 "Antique!" の品となっている。
希少価値上昇。結構なる、価格が、catalogue から、読み取れる。

私は、その時の古い額付きのそのAntique painting と、そのPerfumeと、(何故、増えたのか?の謎、アホ、くさくて、いえない、増えた当時の札束。勿論、その札束は、それなりに。)を、当時の事相と共に、時々、眺めている。
   


                           「続く」  

                                    From baron7
                                    9th/Jul./2023


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