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つながりをつくるために

きっかけ

今回上川町を訪れたきっかけは簡潔に言えば授業です。ですが、元々私のお友達が上川町でインターンを行っていて、その子が凄く楽しそうで興味を持っていました。その為、すぐに上川町に行ってみたいなと思い、お友達にお願いして一緒に上川町に訪れてもらいました。授業のおかげで気になっていた上川町に訪れて、札幌では出来ない経験をすることが出来ました。

上川町って?

上川町は北海道のほぼ中央に広がる日本最大の山岳自然公園「大雪山国立公園」の北方部に位置する自然豊かな町です。札幌からはバスで行くと片道約3時間ほどで到着しました。
近年道内地方での町の人口の減少が多くみられますが、上川町でも人口は減少しています。2018年4月には住人が3,631人でしたが2023年4月になると3,185人と約450人ほど人口が減少しています。

キーパーソン

今回は上川町で「KINUBARI COFFEE ROATERS」や上川町交流スペース&コワーキングスペース「PORTO」を運営している絹張蝦夷丸さんにお話しを伺いました。
今回お伺いした「PORTO」とは、交流スペースや移住・観光・くらしの総合窓口、そしてコワーキングスペースも併設されています。交流スペースでは月に1回マルシェの開催もしています。

PORTO

なぜ上川町で?

なぜ出身はオホーツクの湧別町なのに上川に移住してコーヒーショップを経しようと思ったのかお伺いすると「お金です」という想像していなかった回答が返ってきました。当時、絹張さんの地元の湧別町では地域おこし協力隊の募集をしていなかったけれど上川町では募集があったり、田舎でコーヒー屋さんやりたいと思っていたら、ちょうど上川町でコーヒー屋をやりたい人の募集があり上川町に移住したそうです。
地域おこし協力隊に入ったのも地域おこし協力隊で安定的に収入を得ながらも出店するための準備が出来ること、開業に対して補助金が出るという面でも上川町を選んだと仰っていました。
そして、上川町に急に移住してきて始めるよりも協力隊の任期3年をかけてお金をもらいながらも出店の準備をして、その際に町の人とも知り合うことが出来ることや町外の人にも上川町でお店を出そうとしてるということをみんなに知ってもらえるからということでした。

PORTOについて

PORTOを作ったきっかけは、上川町に住んでから友達が来てくれても観光地はあっても市街地で集まってみんなで話しできる場所がない為、作りたいなとおもっていると役場から作りませんか?という提案があったそうです。当時、Earth Friends Campという会社を作ったタイミングで企画・運営をしませんかという話がありPORTOを作ったという経緯でした。

コワーキングスペースなどの併設

PORTOにはコワーキングスペースやギャラリーKINCOが併設されています。その理由としては町外から来た人が入りやすくするため。町外から来た人が町の交流スペースとして開かれているところには入りずらいため、コワーキングスペースがあれば少し作業しようかなと入りやすくなること、ギャラリーの展示があったら見に来ることが出来るし、ショップなどで物が売っていたら買い物しに来るという、交流スペースだけどそれ以外の機能も持たせることで役場や行政のような雰囲気を無くして誰でも入りやすくしているとのことでした。


PORTOでの活動

PORTOではインターンを受け入れていたり、月に1回のマルシェを定期開催しています。
インターンでは町内の人に商品をおすすめしたり、一緒にボードゲームをするということでした。この活動から、お話している中で得られた情報が材料になることも多いようでインターン生にやってもらうことも必要な活動だということが分かりました。
マルシェを月に1回開催しているのは、上川町に訪れる「きっかけ」を作る為。イベントをすることで多くの人と知り合うことが出来て、出店者も上川近郊の地域の人を呼ぶことでなにかやりたいことがある時に一緒に活動することが出来る人が増やすことが出来るということでした。
マルシェで出店した商品をPORTOにおいて上川町近郊のものをそろえて販売したいという目的もあるようです。

インターン生が作った上川町MAP

PORTOでは地域の人たちとの交流のために、「ポポポボード」や近況を書く黒板も設置されていました。

ポポポボード
近況を書き込む黒板

ポポポボードでは自分の欲しい物やしたいことを書き込むと他の人が情報を教えてくれたり、上手くマッチすると欲しいものがもらえるなどするみたいで、要望の紙に返信の付箋が貼られていたりして、知らない人同士での交流もありました。ここからも新しい出会いやつながりが出来てとても楽しそうでした!

PORTOの目的

PORTOでは移住や暮らしの相談が出来る窓口があります。この窓口があるということから、PORTOは移住をしてもらうことが目的にしているのか、地域での交流や地域の認知度をあげることが目的としているのかという質問をさせて頂きました。回答は、人口が増えたらいいけれど、目的は住んでいる人が自分たちで暮らしを面白くするためにどんなことが出来るかを一緒に考える場所や実践する場所ということでした。
移住の相談窓口があるのは移住希望者が上川町に来た際に、役場しか行ける場所がないと行きにくいと感じたり、土日がお休みだと週末に来た人は相談することが出来ないため窓口があるそうです。移住目的よりも町内での交流や町外から来た人との交流を目的にしていて、PORTOでは上川に住んでいてよかったとおもってもらえるようなつなぎをしていました。
役所で移住相談をするよりもこのような場所で気軽に相談できるのは、街の雰囲気もつかむことが出来て良いなと思いました。

上川町の魅力

今回、上川町に伺ってPORTOの他にもいろいろな場所にお邪魔させていただきましたが、本当に温かい人ばかりでした。
PORTOでは初めて会った方でも話しかけてくれたり、町内をあるいていると「こんにちは」とあいさつしてくれたりとすぐにうちとけることが出来たように感じます。そして人とのつながりを作れるような企画や活動が多く、町内の人同士のつながりをとても深く感じました。とくにPORTOのスタッフさん方はとても優しくて、色々なお話をしてくださったり占いもしてくれました。札幌では知らない人と交流するという場があまりないので、新鮮でとても良い経験をすることが出来ました。

お話を聞かせてくださった絹張さん、PORTOの皆さんありがとうございました!


KINUBARI COFFEE ROASTERS


だいせつクラブ


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